
「ネットでイラストの仕事をしてみたい! けど、イラストの仕事ってどんな種類があるの?」
という人向け【ネットで請けられるイラストの仕事の種類について】。
ばくぜんと「イラストの仕事をしてみたいな」と思っていても、では具体的にどんな仕事があるのかというとよく分からない……という感じではないだろうか。
「パッと思いつくところだと、本の挿絵とか、ゲームのキャラクターデザインとか?」
それだけではない。イラストの仕事はバリエーションに富んでいる。ネットだともっといろいろある。
この記事では、
- ネットで請けられるイラストの仕事ってどんな種類があるの?
- そのために身につけておくといいスキルって?
ということについて書いている。
まずは市場を知ることで身につけるべきスキルも分かるし、初心者でも有利に参入しやすくなるのだ。
ネットで請けられるイラストのお仕事、最近ではどんな種類がある?
最近ではクラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズなど)やスキルのフリマ的サービス(ココナラとかSKIMAとか)で、イラストの仕事のバリエーションがかなり増えてきた。
自分が今まで見かけたものや実際関わったことがあるものだけでも、ざっとこんな感じ。
エンタメ・YouTube系
Vtuberのキャラデザイン
まずここ最近で増えているのが、YouTubeのVtuber用キャラデザイン。
顔出しをせずにゲーム実況をしたりするYouTuberが、自分のアバターとして使うキャラクターだ。
これはパーツを分けて描いたものを別のソフト(Live2Dという技術を使う)で動かすので、デジタルで絵が描けるプラスアルファのスキルがあると有利。
YouTube動画用のマンガ
YouTube系のお仕事は他にもあって、動画用のマンガもニーズが高い。
例えば「スカッとした話」とか「ちょっといい話」みたいなストーリーをマンガに起こすというもの。
YouTubeマンガは更新ペースが早いので、速筆な人や専業の人だとガッツリお仕事できると思う。
TRPG用のキャラデザイン、背景など素材作成
最近また流行っているTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)の素材作成も人気のお仕事。
キャラデザインとその差分、背景、地図など、ゲーム内で使用する素材を作成する。TRPGに詳しい方が有利かもしれない。
ゲームのキャラデザイン、背景
同人ゲームやアプリのキャラデザイン系のお仕事も多い。
大手メーカーのゲームキャラデザインをするのはなかなか難しいけど、個人や小さな規模で作っているアプリ系なら機会もある。
企業の広告系
企業のロゴマーク
ロゴやマークのデザイン案件は意外と多い。「世の企業ってそんなにロゴマーク欲してるの?」っていうくらい多い(気がする)。
デザインするだけでなく、"実際に名刺に印字するとこんな感じです"みたいに実際にそのロゴを使ったときのイメージ込みでプレゼンしていくデザイナーが多い。
看板系
お店やゲストハウスなどサービス業の看板デザインもけっこう目につく。
焼肉屋さんなら焼肉屋さんっぽさ、ラーメン屋ならラーメン屋さんっぽさを無難に打ち出したデザインが通りやすい印象。
サービス業は入れ替わりが激しい世界なので、看板デザイン系のお仕事は絶えずある。
企業ホームページ用素材・広告マンガ
あとは企業のホームページで使われる挿し絵的なイラストレーション。
例えば化粧品系の企業なら、化粧品の使い方手順などを説明する用のイラストなど。
他にも企業ブログのアイキャッチやアイコンの制作など、企業のWeb展開に関わるイラストのお仕事はいろいろある。
商品のデザイン
これは個人で関わるのはなかなか機会がないけど、商品のパッケージデザインなどを外部に委託する企業もある。
デザイナー、イラストレーターとして自己ブランドが確立していくと、名指しで依頼が来たりすることも。(たぶんみんなここを目指したいんじゃないかな?)
個人からの案件
同人誌や同人CD用マンガ・ロゴ・表紙
個人からの案件では、「ロゴを含む同人誌や同人CDの表紙のデザインをしてほしい」というのも多い。
また、「ストーリーはすでにできているんだけど誰かマンガにしてほしい」みたいな案件もある。
アフィリエイト用のマンガ・イラスト・ブログアイコン
個人でアフィリエイトをしている人もまだまだ増えてきていて、運営するブログのイラスト素材を描いてほしい、という案件も多い。
またアフィリエイトでは商品をアピールするための宣伝用ページで【LP広告】というのがある。(誰しも見たことあるんじゃないだろうか)
そのLP広告の宣伝用マンガを描くお仕事。
あとはLINEスタンプ。何点かセットでLINEスタンプ用のフォーマットに整えて作成する。
似顔絵系
あとは似顔絵系。
結婚式のウェルカムボードや、SNSアイコン、プレゼント用の似顔絵もまだまだ根強いニーズがある。
唯一アナログでも仕事があるのが似顔絵系かも。
実際にどんな仕事があるか自分でも探してみたい、という人は、クラウドソーシング系のサービスに登録してみるのがおすすめ。
とりあえずここ登録しとけば間違いない、という大手がこの3つ。
【クラウドワークス】業界ナンバーワンのユーザー数。確定申告ソフトやワーキングスペースの提供などサポートも充実している。
【ランサーズ】ジャンルが広い。独自案件や非公開案件が多いのも特徴。24時間体制のサポートも心強い。
【ココナラ】スキルのフリマ的なサービス。占いや似顔絵などゆるくてユニークな出品もたくさん。
Adobeソフトは使えるようになっておいた方がいい。
挙げてきたように、イラストを描く仕事といってもそれはもう多岐に渡るので、それぞれの仕事で必要になるスキルというのもいろいろだ。
企業や個人の広告マンガならCLIP STUDIOなどマンガ制作に特化したソフトを使いこなせるのが前提になるし、Vtuber系の案件ならパーツをバラしてLive2D Cubismというソフトでモーションをつけるまでできればかなり有利になる。
特に身につけておきたいのがAdobe系の一連のソフト。
ここ10何年は印刷物を作るにも動画を作るにもAdobe、という感じなので、イラストやデザインの案件を請けるならIllustratorやPhotoshopが使えないとなかなか難しい。
独学でも十分学べるけど、「早く身につけて早く仕事に生かしたい」ということであればオンデマンド講座が手っ取り早い。
Adobe系のオンデマンド講座はいろいろあって、例えばデジタルハリウッドのAdobeマスター講座というのがおすすめかなと思っている。
Adobe系のソフトはサブスクリプション費用がかかる(コンプリートプラン1ヶ月で5,680円、1年分だと68,160円。なかなか痛い。)……と二の足を踏みがち。
デジハリのこの講座はAdobe CC(1年分)込みで39,980円。
入門編的なコースなので、まずAdobeソフトを触ってみるところから始めたい、という人にもおすすめなんじゃないだろうか。
イラストの仕事をしたい人は、
まずはどんな仕事の種類があるのかをクラウドソーシング系サービスで確かめる
↓
自分が参入したいジャンルでどんなスキルが必要かを把握
↓
必要なスキルを身につけつつ、案件を受けていく
こんな流れで始めてみるといいと思う。
イラストの仕事って意外と種類が多い。
初心者にも意外と参入の余地があるので、もっと気軽に始めてみてほしいなと思っている。