
本日は定期検診に行ってきました。待ち時間が少しあったので、待合室の大きなテレビをずっと見ていました。そう、ワイドショーはあの話題で持ちきりでした。
鈴木杏樹さんの記事はネットニュースで読んでいましたが、私の興味は一点のみ、「どう描けば似るかな?」ということです。実は、ニュースを見てすぐに描いてみたけど難しくて似なかったので断念したのです。
でも今日、ずっとお顔を大きなテレビで(アップで)拝見していると、「ここをこう描けば似るのでは?」「小さい写真だと気づかなかったけどここはこんな感じに描けばいいのでは?」みたいにウズウズしてきて、帰るまで頭の中で描いていました。定期検診は問題なしでした。
どうしても似ないときは角度を変えて描いてみる
まずは正面から描くとパーツの配置が把握しやすい
杏樹さんの画像をいつものようにGoogle画像検索でたくさん見てみると、特徴があるようで難しい顔立ちです。
当初ポイントとしては、
- バランスのよい面長で、最近は前髪を下ろして丸顔のイメージが強い
- 歯に沿って口を開ける笑顔(深田恭子さんなど女優さんのよくする笑顔)
- あごがしっかりしていて歯並びが良い
- 頬骨が高い
- 『相棒』の女将などアップの髪型のイメージ
という点に特徴を出すよう描いていきました。
しかし、似顔絵ブログに載せられないレベルに似ませんでした。
載せますけど。

全く誰だかわからないです。歯磨き粉のCMの杏樹さんです。
この後20回くらい描きましたが、どんどん離れていきました。
違う角度からアプローチする
頬骨の高さ、通った鼻筋の感じは正面からだと表現しにくいので、斜め横顔で描いたのがこちらです。

さらに、最近の杏樹さんの髪型だと、杏樹さん独特の雰囲気を薄めているように感じたので、『あすなろ白書』の頃の髪型にしてみました。
なるみ(石田ひかり)と掛居くん(筒井道隆)がモダモダしてるのを横でじっとがまんしていたけなげな星香の役でした。ふりかえるといつも君がね、笑ってくれたわけですよ。(主題歌は藤井フミヤの『TRUE LOVE』。掛居くんはフミヤをイメージしたって柴門ふみ先生がおっしゃっていた気がする)
閑話休題、めちゃくちゃハマったドラマなので、杏樹さんはこの髪型のイメージが強いのです。この角度だと頬骨の高さや鼻筋が表現しやすいのではないでしょうか。
あと、「これが最大のポイントだろう!」としつこくこだわっていた「女優笑顔」もやめて口を閉じてみました。
まだまだ「似たぞ!」という感じには至りませんでしたが、誰だかわからない絵よりはいくぶんマシになったかと思います。(40代以上には特に伝わりやすいかも)
特徴を全部描けば似るわけではない
「この顔のここが特徴だ!」と思うとそこを表現したくなってしまいますが、それは目が眩んだ状態かもしれません。似顔絵を描くときは「その人っぽい」画像を参考にするべし、といつも言っていますが、似ない時はそのセオリーも捨てていいと思います。
今回なら、
- 特徴である重めの前髪を、90年代のいわゆる「すだれ前髪」にしてみた
- 「女優笑顔」をやめてみた
せっかく見つけたポイントや特徴を捨てるのはもったいないし勇気もいるのですが、それで20回描いて似ないならとらえかたが間違っているということ。下手とか才能がないとかではなく、単にとらえかたが間違っているだけ。
「捨てる勇気」が上手くなるポイントかも
似顔絵に限らず、絵が上手い人って「捨てる勇気」がすごいと思います。どんなに時間をかけても「なんか違うな」と思ったら全部捨てて最初から描く人が多いです。
そこまで描いたのに没にするの!? ちょっと直してあとはそのまま生かせばいいじゃん! もったいない! と私なんかは思ってしまうのですが(だからしつこく20回も同じ構図で描いてたのですが、よっぽど時間がもったいなかった。2時間あーだこーだ描いていた。)、上手い人ほど手間や時間を惜しまず構図も何もかもバッサリ行く気がします。
小手先で修正した感じって、どうしてもにじみ出してしまうんですよね。ツギハギ感というか。「なんとかやっつけました……」みたいになってしまう。
上手い人は「だったら最初から描〜こう!」「没をチマチマ修正するのって楽しくないもん」という感じなんだと思います。
まあ、そんなレベルで絵の上手い人の話ができる立場でもないのですが……。今回はそんなことを思いながら描いていました。懐かしかった。掛居くん。あと取手くん(木村拓哉)が後ろからなるみにハグをするシーンね。「あすなろ抱き」ね。
あ、不倫は民法上だめですよ!