

センスのいいイラストやデザインをたくさん見てインスピレーションを得たいけど、pixivやTwitterに投稿されているようなイラストやデザインは見飽きたなあ……
という人向け【インスピレーションを得たいときのデザイン・イラストサイト、自分用ブックマーク的メモ】の記事。
イラスト・デザインサイトの自分用ブックマーク
Tumblr(タンブラー)
メジャーなところではTumblr(タンブラー)。
ユーザー同士で交流するのではなくただそっと自分のダッシュボードに好きなものを集めて楽しむという、古のインターネット感が気に入っている。
自分のコンテンツを発信する使い方もできるけど、「リブログ」という機能がメイン。何年も前の面白い投稿が回ってきたりと、ここだけ時の流れかたが違うような心地よさがある。「ただ黙って眺める」という楽しみ方が自分に合っており、長年愛用している。
登録したら検索して好みのコンテンツを探し、好みのアカウントをフォローする。あとは自分のダッシュボード(Twitterで言うところのタイムラインみたいなもの)を眺めて楽しむ。
当然ながら英語で検索したほうが幅広く見つかる。「illustration」、「design」、「photography」、特定のモチーフや特定の画家の名前、あとは海外ニキネキが二次創作を投稿していたりもするので、作品名などで検索してみてもいい。
私は「bento」とか「curry」で検索して美味しそうなお弁当やカレーの写真を投稿しているアカウントをフォローしている。

タンブラーで見かけたことををきっかけに、新しいものを知るきっかけになったりもしている。
Pinterest(ピンタレスト)
こちらも有名なサービス、Pinterest(ピンタレスト)。

アートはもちろんだけど、100均のDIY例とか、子ども用おもちゃの作り方とか、ガーデニングのコツ、手帳術、編み物をはじめとしたハンドクラフト、もちろん二次創作もある。(自分も二次創作をしている身なので「外部サイトにまとめられるなんてたまったもんじゃないよ……」という感じですけど)
自分は、イラストではなく海外のファブリックデザインやインテリアを眺める場所として使っている。
Behance(ビハンス)
Adobeのやってる創作系SNS、Behance(ビハンス)。
あくまでも自分のイメージだけど、とってもとっても意識高い雰囲気でちょっと近寄りがたい。
写真系、イラスト系、建築系、ゲームデザイン系など【分野別】のギャラリー
さすがAdobeというか、ジャンルがとにかく多岐にわたる。
プロダクトデザイン(あらゆる製品のデザイン。ボールペンとかカップとか車とか)、工芸(彫刻、陶芸など)、広告(ポスター、CMなど)、音声(ゲームのサウンドトラック、効果音など)もある。
また、ジャンルの異なるユーザー同士で求人もできる。たとえばオリジナルゲームを作りたいデザイナーがここでゲーム音楽を作れる人を探したり、音楽を作っているクリエイターがMV用に絵を描ける人を探したり。
Photoshop、Illustratorなど【Adobeソフト別】のギャラリー
Adobeソフト別のギャラリーもあるので、たとえば「Illustratorってどんな絵が描けるんだろう」「Photoshopの効果的な使い方を知りたい」というときに覗いてみることもできるし、便利なtips(使い方の小技)もたくさん共有されている。
また世界中のクリエイターと交流でき、製作中のデザインにアドバイスをもらったり仕事を請けたりすることもできる。
自分の作品を世界中に発信するポートフォリオとして使える
ここで他ジャンルのクリエイターを探したり探されたりもできるので、自分のポートフォリオにもなる。
今のところ、たまに覗いては「世界は広いぞ〜」と自分の戒めに使う程度なのですけど……。
Dribbble(ドリブル)
英語のサイトだけど、招待制のSNSでDribbble(ドリブル)というのもある。
クリエイターたちのSNSで閲覧だけなら誰でも無料登録で使える。ただし交流するには招待が必要。(招待されて入会すれば仕事を探したりもできるらしい。)
自分は閲覧にだけ使ってみている。
Designspiration(デザインスピレーション)
Designspiration(デザインスピレーション)は、PinterestやTumblrをイラストやデザインに限定した感じのサイト。(100均DIYとかTwitterでバズったネタ画像なんかが流れてこないので、雑味が少ないという意味で)

これもとにかく「まずは検索して好みのコンテンツを探す」という使い方なのだけど、最大の特徴としては、ワードだけでなく色でも検索できる。

JAYPEG(ジェイペグ)
日本語なので使いやすいかもしれないJAYPEG(ジェイペグ)。

FacebookやTwitterのアカウントでログインできるので手軽に始められ、自分からも発信するSNSとして使える。
どのサイトも「自分で探すコツ」が必要になる
どのサービスもどのサイトも登録しただけでは意味がないので、まずは「自分の見たいコンテンツや必要な情報を検索してフォローする、適宜取捨選択していく」という使い方になる。
ボーッと見ていてもアイデアとの出会いはない
「なんかすごいものを見ることでセンスが良くなる!」とか「なんかすごいインスピレーションを受けて描きたいものが見つかる!」とかではないんだと思う。
自分が好きなもの・ピンとくるものを探すことで、自分が何をどんなふうに表現したいのかがかたまってくる。それがセンスを磨くということなのではないかと、いろいろなサービスを使ってみて自分は感じている。
自分の好みを的確に表す検索ワードを見つけ、絞っていく
そのためには自分の好みを絞って検索する必要があるし、しっくりくる検索ワードを探る必要もあった。
デザインの例でなくて申し訳ないけど、自分はTumblrで「curry」とか「カレー」と検索してカレーの画像をたくさん見ていた。各ご家庭のカレー、有名店のスープカレー、カレーうどん、チェーン店のカレーライスなどなど……。
その中で最も興味を惹かれたのは大皿にいろいろ盛り合わせになった、どこかの国の定食ふうのカレーだった。これはネパールの料理で「ダルバート」と呼ばれるということを知り、「カレー」と併せて「ダルバート」という言葉でも検索して見るようになった。そう、これこれ! と満足度も上がったし、美味しいお店を調べたりもできるようになった。
好みが絞り込まれることで、「なんとなくカレーが好き」から「ネパール料理のダルバートを食べたい」ということがはっきりして、さらにダルバートの組み合わせも考えられるようになって、「南インド料理のミールスっていうのもあるけど、こちらも食べてみたいな」と興味の幅も広がった。
好きで見まくって調べまくって食べまくってみたことで、「自分のカレーに関する知識やセンスは少しだけ上がったんじゃないか?」ということになる。
アイデアはきちんと整理する
自分が注意しているのは、自覚的に使うということ。
漫然と眺めているだけだと自分のアイデアと他人のアイデアがごっちゃになり、なんとなく無意識で真似をしてしまってうっかりパクリの元になりかねないので。ひやっとしたことは何度もある。
コメントをするようなSNSの場合は作品にコメントを残したり、そうでない場合は出来るだけ所感をメモしておくようにしている。
- この作品のどこにピンと来たか、どこが好きなのか
- どういうヒントを得たのか(色使いや線、使っているツールなど)
- 自分がこのアイデアを使うならどう使うか
みたいな感じ。
「これは他人の作品だ」とはっきり意識して記憶・整理することで「ネットでチラッと見ていいなーと思ってうっかりまるまるパクっていた」ということも起こりにくくなると思う。
アイデアのログを残す意味でも、いいねの機能やブックマーク機能などを意識的に使うようにしている。