
「センスのいいイラストやデザインをたくさん見て、インスピレーションを受けたい」
「pixivやTwitterにアップされているようなイラストやデザインは見飽きたなあ……」
という人向け【センスを磨くためのインプットにおすすめのサイト】を紹介。
以前、"センスは誰でも磨ける"という記事を書いた。
簡単に言うと、
- 流行りのもの、定番のものに触れる
- 「自分ならどう描くか?」と考えてみる
- 実際に描いてみる
- 描くために足りない技術を補う
これだけ。
ただ、流行りのアニメやコミックをわんさかインプットしていると、多少お腹いっぱい気味になってくるのは否めない。
Twitterやpixivで盛り上がっているモノ以外にも目を向けてみることで、新たなインスピレーションを得られることも多い。
特に海外のクリエイターは、日本固有のものとはまた別の色彩感覚などを持っているように感じる。
センスいいサイトを見まくって、今まで触れたことのないようなセンスに触れてみようじゃありませんか。
【センスを磨く】インスピレーションを受けたい人におすすめのサイト
Tumblr(タンブラー)
まずは、みんな知ってるTumblr(タンブラー)。
使い方にクセがあるというか、ただ登録してボーッとしているだけでは何の面白さも分からず終わってしまう。
「登録したことあるけどつまらなくてやめちゃった」という人も多いんじゃないだろうか。
登録したらまずは検索。
当然だけど、英語の単語の方がたくさんヒットする。
イラスト、デザイン、写真、ブログから抜粋された文章など、ジャンルもさまざまだ。
「illustration」でも「design」でも「photography」でもいいし、特定のモチーフや特定の画家の名前で検索してみてもいい。
特定のアニメやコミックのタイトルで検索すれば、海外のファンアートもたくさん見られる。
気に入ったアカウントはすかさずフォロー、好みのリブログ(TwitterでいうRT)をするアカウントもすかさずフォローしていくことで、インスピレーションにあふれたダッシュボード(Twitterでいうタイムライン)になっていく。
私も使っているけど、変な交流をしなくていいのでTwitterの80万倍いやされます。
Pinterest(ピンタレスト)
こちらも有名なサービス、Pinterest(ピンタレスト)。
これはTumblrよりもさらに雑多で俗っぽいアイデアの宝庫、って感じ。
Google検索していればきっとみんな見たことがあると思う。
もし「なんだこれ、ログイン? わけわかんないや」とスルーしている人はぜひ登録して使ってみてほしい。
アートはもちろんだけど、100均のDIY例とか、子ども用おもちゃの作り方とか、ガーデニングのコツ、手帳術、もちろん二次創作も。
とにかくなんでもある(ゴミもある)ので、とりあえず検索してみて。
私はやっとつい最近アカウントを登録した。無限に見ちゃう。

アプリもある。

Behance(ビハンス)
Adobeのやってる創作系SNS、Behance(ビハンス)。
とってもとっても意識高い系pixiv(オリジナルジャンルに限る)って感じ。
写真系、イラスト系、建築系、ゲームデザイン系など【分野別】のギャラリー
さすがAdobeというか、ジャンルがとにかく多岐にわたる。
プロダクトデザイン(あらゆる製品のデザイン。ボールペンとかカップとか車とか)、工芸(彫刻、陶芸など)、広告(ポスター、CMなど)、音声(ゲームのサウンドトラック、効果音など)もある。
例えばオリジナルゲームを作りたいデザイナーがここでサントラを作れる人を探し、ゲーム内で使う写真を撮れる人を探し、ジャケットデザインできる人を探し、グッズデザインできる人を探したりする、というのも可能なのだ。
さすがAdobe「わしらのソフト使えば何でもできまっせ感」がすごい。
Photoshop、Illustratorなど【Adobeソフト別】のギャラリー
Adobeソフト別のギャラリーもある。
例えば「Illustratorってどんな絵が描けるんだろう」「Photoshopで写真加工するのに、まだありきたりの効果しか使えないんだよなー。なんかこうもっとハッとする効果はないかな」というときに、アイデアのヒントを求めて覗いてみる、という使い方ができる。
もちろんtips(使い方の小技)もたくさん共有されているので、学びたい人にもおすすめ。
世界中のクリエイターと交流でき、製作中のデザインにアドバイスをもらったり仕事を請けたりすることもできる。
自分の作品を世界中に発信するポートフォリオとして使える
上に述べたように、ここで他ジャンルのクリエイターを探したり探されたりもできるので、自分のポートフォリオにもなる。
「ポートフォリオ作りたいけど何で作ったらいいかな」という人や「Twitterのメディア欄をポートフォリオにしているけど、もっとカッコいいツールで作りたい」という人にも良いと思う。
私には高尚すぎてピンとこないっていうかアカウントはあるけど放置状態になっている。たまに覗いては「世界は広いぞ〜」と自分の戒めに使う程度。
ガチでやっていきたい人、カッコいいポートフォリオを作りたい人にはおすすめする。

Dribbble(ドリブル)
英語のサイトだけど、招待制のSNSでDribbble(ドリブル)というのもある。
クリエイターたちのSNSで閲覧だけなら誰でも無料登録で使えるんだけど、交流するには招待されないと入会できない。
招待されて入会すれば仕事を探したりもできるけど、とにかく英語なので。
多分一般的な日本人だと尻込みしちゃうんじゃないかな……。
私は閲覧だけ使っているけど、世界でやっていきたいぜという人なら使い倒して欲しいサービスだ。
Designspiration(デザインスピレーション)
Pinterestや Tumblrをイラストやデザインに限定した感じなのがDesignspiration(デザインスピレーション)。
100均DIYとかTwitterでバズったネタ画像なんかが流れてこないので、雑味が少ない。
これもとにかく"まずは検索"がキモ。
最大の特徴としては、ワードだけでなく色でも検索できるシステムが画期的。


JAYPEG(ジェイペグ)
日本語で日本人にも使いやすいJAYPEG(ジェイペグ)。
FacebookやTwitterのアカウントでもログインできる。
Pinterestにポートフォリオ機能を補完した感じのサービスで、自分からも発信するSNSとして使える。
pixivやTwitter以外のSNS上でイラストやデザインを発信したい人、アピールして仕事を請けたいという人におすすめ。

どのサイトも"自分で探すコツ"が必要
どのウェブサイトも、登録しただけでは何もならない。
本や教材みたいに、受け身でいたら情報が流れてくるツールではない。
まずは検索すること。
「自分の好みの作品やクリエイターを探すことこそが、自分のセンスを底上げしていく」と言ってもいいかもしれない。
こういったウェブサービスを使うことで、自分にピンとくるものを探す訓練、自分が何をどんなふうに描きたいか考える訓練にもなっていく。
そうするうちに興味が広がったりあるいは絞られたりして、それが自分の作品にも反映されていったりする。
インスピレーションを受けたアイデアはきちんと整理すること
あと注意すべきこととして、自覚的に使うこと。
漫然と眺めているだけだと、うっかりパクリの元になりかねない。
どのサービスも項目別にまとめる機能があるので、ピンときたアイデアはきちんと整理しておこう。
まとめたアイデアを定期的に見返して、取捨選択、いらないものは削除していく。
- この作品のどこにピンと来たか、どこが好きなのか
- どういうヒントを得たのか
- 自分がこのアイデアを使うならどう使うか
こういったことを意識して整理するといいかもしれない。
あのときは目新しいと感じたアイデアも、自分の中に取り込んでしまえば新鮮味が薄れる。
整理することで、自分のセンスが以前に比べてどう変化したかをチェックすることもできるのだ。
どれも普通に使うだけでは単に楽しいサービスだけど、自覚的に使うことで何倍もためになる。
「アカウント取ったけど放置してるわ〜」というサービスがあれば、もう一度"とにかく検索"から試してみてほしい。
今のあなたのセンスに引っかかるものを、改めて探しに行ってみては?