スランプのとき有効な、お絵かき脳のストレッチ

お絵かき脳のストレッチ

「なんだか今日、描いてて調子が悪いな……」

「何度描き直してもしっくりこなくて、直せば直すほどドツボ」

みたいなことって、絵を描く人は誰でも経験があると思います。

「脳を切り替えてスルッとスランプを脱する方法」について書きました。

絵が描けないときは左脳優位になっている

(左脳、右脳、というのは最近ではあまり信憑性がないことだとされているようです。でも便宜上敢えてこれで説明していきます。)

同人などで漫画も小説も両方やるという人は、絵を描くときと文章を書くときでモードが違うと思います。

よく言われるのが、理屈で組み立てるのが左脳、直感で表現するのが右脳、みたいなことです。(実際脳のどこを使っているかは、まだ解明し切れていない難しい話ですが。)

Mr.Childrenの曲に、こういう歌詞がありますよね。

どんな言葉を選んでも どこか嘘っぽいんだ

左脳に書いた手紙 ぐちゃぐちゃに丸めて捨てる

『しるし』Mr.Children

言葉を捏ね回してああでもないこうでもないとなってしまう……左脳優位のときのもどかしさが伝わってくる歌詞だと思います。

つまり、絵を描くときは「いわゆる右脳」が優位なほうが有利なわけです。

どうやって左脳→右脳に切り替えるのか?

私のまわりの上手い人たちは「甘えるな! とにかく描くべし! スランプなど描けば治る!」と自分を叱咤しガンガン描いていつのまにか乗り切る人がほとんどです。

描けば治るという根性論も真理なのですが(その分上達もするでしょうし)、仕事や印刷屋さんの締切が迫っているときは時間もないし、気持ちに余裕もないでしょう。

なので、私は簡単な作業で脳を切り替えるようにしています。

詳細を無視して輪郭だけ描いてみる

例えば手を描いているときに、「関節はこの位置で、骨はこうなっててこう曲がる」みたいな知識があると思います。「親指の第一関節は他の指の付け根の位置これ常識」みたいな。でも知識で描いてるときは左脳なわけです。

なのでとにかく「見たままを、輪郭だけ描いてみる」をしてみます。細かく描こうとするとまた「指の付け根の位置はぁ〜」みたいに左脳がしゃしゃってくるので、輪郭だけ、形だけ、シルエットだけを捉えましょう。

参考にしたのがこの本です。


決定版 脳の右側で描け

私が読んだときはまだ旧版でしたが、2013年に完全版が出ていて根強い人気のようです。

顔ならパーツの配置だけを見て描く

また、顔を描くときに特に左脳がしゃしゃり出てくると思います。

「もっとこのキャラは口の形がこうだよ」

「◯◯さん(女優さんなど)はもっと目がぱっちりして印象的だよ」

左脳の「こうあるべき」にそそのかされるまま描き直していると、デッサンも狂うし似顔絵も似ません。たまにやたら目がでっかいリアル絵を見かけることがありますが、描いたとききっと左脳に支配されていたんだろうなあと感じます。

そういうときは「点目絵」がオススメです。

点目絵というのは私の造語なんですが、目をただちょんと描く絵柄のことで、これは顔のパーツの配置だけを見ながら描けるので右脳的なのです。

人間の顔はとても複雑で、目を一つ見ても情報量が多すぎます。ふたえの幅がどう、目頭の深さがどう、黒目の丸みがどう、と左脳でやっていると気が狂います。

目をチョンチョン(点目)にして、「目の離れ方はこれくらい、顔の中のこれくらいの位置」という程度に留めます。

細部に囚われて似なかったので点目にしてみた例がこちら。

点目絵は左脳を黙らせ、右脳にシフトしやすいと思います。

(あくまでも左脳右脳という言葉は説明の都合上で使っています)

左脳の下僕になっているときの症状

絵を描くとやたら疲れる……という場合、左脳の下僕になってるかもしれません。

いらない力が入るのでがめっちゃこります。疲労がすごい。

あとは、Twitterなどで投稿文が長くなるわりに要点が押さえられないとか。

SNSで急にキャラへの愛を語り出してまとまらない長文を投稿している絵師さんがいたら、「あ、今スランプなのかもな……」と暖かく見守ってあげてほしいと思います。

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