【外国人の描き方】ブラピの似顔絵を描いてみた【アングロサクソン系】

外国人の似顔絵を描きたいのに、日本人みたいな顔になっちゃう……

外国人ぽく描くポイントってどこだろう?

という人向け、【外国人(アングロサクソン系コーカソイド)を描くポイント①骨格が大きめ②目頭の切れ込みが深い③肌の色は青みがかったピンク】ということについて、自分用にまとめてみた記事。

世界にはいろいろな人種があって、人種によって骨格や顔立ちの特徴が違っている。なので、似顔絵を描くときには人種の特徴を知っておくとよりスムーズにとらえやすい、というのがある。

※「アングロサクソン系」というのは便宜上の表記です。また、日本人以外を「外国人」と呼ぶくくり方もいいかげん古いよなと思っているのだけど、検索しやすさの事情でタイトルに使っています。

まず、知識として人種の特徴を押さえておく

この記事では、ブラッド・ピットさんの似顔絵を作例にしてみる。

◯◯人と一口に言ってもルーツはさまざま、顔つき、体つきもいろいろ。その人がどんなルーツの人なのかを知っておくと、特徴をとらえやすくなるのではないか。

※交友エリアのせまい自分は人種による顔つきの違いなどをなかなか実感する機会が少なく、調べた程度の知識しかないので認識違いや間違いなどがあるかもしれません。

ブラッド・ピットはアメリカ生まれのアメリカ人で、特徴をとらえるために敢えて人種やルーツでくくるとするならアングロサクソン系のコーカソイド(白色人種)ということになる。

参考サイトによればアングロサクソン系の顔つきの特徴は、

  • アゴがガッチリ
  • 鼻が高い
  • 額が広い
  • 軽い斜視の人が多い
  • 骨格も大きく背が高くて肩幅も広い
  • 筋肉が発達している
  • ヒゲが濃い

参考サイト:ウィキ・リヒト(形質人類学で人種・民族を簡単に説明する百科事典)

こうやって前もって調べてみると、ブラピは「これぞアングロサクソン系」という特徴を備えた人なんだな、ということがわかる。

知人のアメリカ人男性もだいたいこの特徴が当てはまっていて、「そうか、これはアングロサクソン系の特徴だったのか」と理解が深まった。

「アゴがガッチリ、鼻が高く額が広い」という骨格を意識して下書きをしていくと、いわゆるアングロサクソン系の特徴とされるものとは異なる部分も見えてきたりする。

たとえば、アングロサクソン系は鼻の下や歯茎が長い特徴があるらしいけど、ブラピの鼻の下はキュッと短め。

人種の特徴と照らし合わせつつ「ここは特徴と合致しているんだな、ここは違うんだな」とチェックしながら描くことで、より興味が深まったりしそう。

全身を描く場合、体格や骨格の大きさをつかむためにルーミスの『やさしい人物画』が役立ちました。

目頭の切れ込みが深い

日本人とのいちばん大きな違いは骨格の差だと思うけど、パーツとしては「目元の違い」が特徴を出すポイントのように思う。

コーカソイドは目頭の切れ込みが深く、目頭も目尻もすっと細くなっているのが特徴。目頭の赤いとこが広く見えてる。

日本人(モンゴロイド)はその名のごとく、目頭に蒙古襞があって、丸い目の人が多い。

※目の色が青や緑など薄い人をモノクロで描くときは、瞳(黒目)を塗らずに瞳孔だけ濃い色で描くとそれっぽく見えると思う。

影をつけることで、深いおうとつを表現する

骨格が大きめということは鼻も高いし額との高低差も強く、つまりこれが「彫りが深い」ということ。絵というのは平面だから、どうにかしてこの立体感を表現する必要がある。

自分の場合は、

  • 眉と目の間の影
  • 鼻すじの影

このあたりを強めに入れて、骨格のおうとつを表現しようとしている。

鼻すじも、はっきりと線で描いてしまったりもする。

青みがかったピンクで肌を表現する

色を塗る場合、肌の色もそれっぽさを出す重要な要素になると思う。

黄色人種の肌の色は"黄色っぽいピンク"で、昔の日本でいわゆる"肌色"と名前がついていた色。白色人種の肌の色は白いわけではなく、"青みがかったピンク"という感じ。

「同じ"肌色"では?」と思うかもしれないけど、パレットで見るとけっこう色味が違うことがわかる。

※高橋一生さんを描いたときの記事がこちら。肌はかなり色白(色の濃さだけで言えばブラピより薄い)だけど、オレンジが強め。

ステレオタイプのイメージを捨ててみた

自分は二次創作でベルギー人のマッチョな剣士のキャラを描いていた。

そのとき、「今まで描いてきたキャラ(日本人高校生キャラ)とだいぶ顔立ちが違うはず……どうやって描けばそれっぽくなるんだろう?」と試行錯誤したのをきっかけに、人種による骨格や顔立ちの違いを意識するようになった。

そのキャラの生い立ちやルーツを原作小説から読み取って、「この地方の生まれでルーツがこうだったらきっとこんな感じの鼻なのでは?」「骨格はこんな大きさなのでは?」「髪は金髪だと原作では書いてあるけど、ごく淡い金なのでは?」などと空想する喜びもあった。

一般的に「外国人はみんな鼻が高くて尖っていて、目は青くて二重まぶたででぱっちり」みたいな、ステレオタイプのイメージで描かれることも多い。確かにそう描いてしまえばそれっぽくはなるかもしれない。けれど自分は似顔絵を描くので、そういった表現だと限界を感じるようになってきた。

「外国人を描く」というふうに分けて考えず、その人を見てその人の特徴をとらえて描くように、自分は心がけてみている。

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