【似顔絵】簡単に口を描くコツ→"切れ込み"の形をシンプルに捉える

似顔絵の口の描き方
似顔絵の口の描き方

似顔絵で口をデフォルメして描くのが難しい。唇って見れば見るほど複雑で、どうやって描いたらいいのか分からない……

という人向け、【口を簡単に似せて描く方法は①まずは切れ込みの形だけを捉える②唇の厚さの特徴や、メイクしている人なら口紅を足す③口の脇のシワがあれば足す③歯の見え方を足す】という記事。

似顔絵を描く上で、中でも口や唇はその人の特徴として目が行くところ。また表情の決め手にもなる重要なパーツだと思う。

しかも唇の構造というのは見れば見るほど複雑で、見たまま忠実に描こうとするとどんどん似なくなってしまったりする。鼻と並んで、初心者のうちは難しく感じるパーツだった記憶がある。

平行して追々は美術解剖学的に構造をじっくり学んでいくとして、今すぐに手っ取り早く形をとらえたいんだよ! となったので、自分は似顔絵を描くときにこんな感じで段階的にとらえている。

  • まずは切れ込みの形だけを描く
  • 切れ込みの外側の情報を描く(唇の厚さ、人中、口のわきのシワ、メイクなど)
  • 切れ込みの内側の情報を描く(歯の見えかたや歯並びの特徴など)

段階的に口を描いていく

口を描くのが難しいのは、唇が複雑な形で入り組んでいるから。見れば見るほど複雑で、唇の形だの厚さだの上唇と下唇のかみあい方だのを見ていこうとすると要素が多すぎて混乱してしまう。

自分は美術解剖学をおもに『人を描くのって楽しいね』という有名サイトで学んだのだけど、そこでは上と下とそれぞれの唇を「3つのソーセージがつながっている」と表現している。

それもじっくり平行して学んで練習するとして、

いったん唇の厚さだの形だのは置いておいて「どんな形に切れ込みが入っているか」という視点だけで口をとらえるようにした。

口の幅のことを正式には【口裂幅】というのだそうだけど、その名の如く単なる"裂け目の形"として観察してみるということ。

弘中綾香アナウンサーを例に描いてみた
  1. まず裂け目の形だけを描く。(富士山のような形だな、と感じたのでそのように描く)
  2. 裂け目の外に見える情報(唇の厚さ、口角の上がり具合、メイク、口のわきのシワなど)を描く。
  3. 裂け目の中に見える情報(歯の見えかた、歯並びの特徴など)を描く。

弘中綾香アナウンサーの口元も彼女の顔立ちの特徴が現れているので、似顔絵としてはついその「口元の特徴」を描きたくなる。けど、最初から似せて描こうとすると難しい。

まずは「切れ込み」の形をとらえて、後から下唇や前歯をプラスしていくと特徴がとらえやすく描きやすいと感じた。

アンジャッシュの渡部建さんの場合は、「歯の見え方」「口の脇のシワ」が特徴的。

アンジャッシュの渡部建さんを例に描いてみた

同じく、

  1. 切れ込みの形(口が左右対称ではないのが特徴的なので、そのように切れ込みを描く)
  2. 口角や唇の厚さなど(唇は薄く、口角がキュッと緊張している感じにシワが入る)
  3. 歯の見え方など(上の歯ではなく、下の歯が見える)

の順で描くと、とらえやすく描きやすかった。

「切れ込み」をとらえるって意味が分からない……という人や、分かるけどつい唇とかに気を取られちゃって上手く描けないんだよ……という人は、いわゆる「右脳で描く」という手法も参考になるかもしれません。自分が分かりやすいと感じたのは『決定版 脳の右側で描け』でした。

口を描くときにこんなところを観察している

口を似せて描くために、自分が観察しているのはこんな点だと思う。

このへんを押さえると特徴がつかみやすいかも?
  • 左右の対称具合はどうか
  • 口角が上がってるか下がってるか
  • 唇の厚さ、上下のバランス
  • 口が開いたとき、どんな歯がどれくらい見えるか
  • 人中(じんちゅう)の深さ ※人中……唇の上の溝のこと
  • エクボ、ホクロなど周辺情報

たとえばTOKIOの松岡さんは人中(じんちゅう)が深いのが特徴的なので、描くと似やすい気がする。

ホクロやエクボを描く場合、黒い線(主線と同じ色)でしっかり描くとヨゴレやよけいな線に見えてしまうので、塗りのときに肌の色より少し濃い色などで調整していれるようにしている。

たとえば内野聖陽さんは左目の下と口の右下にホクロがあるけど、この似顔絵では目元のホクロはメガネに近く位置がかぶるので省略、口の右下のホクロだけをあまり目立たない色で入れている。

※似顔絵は個人的な好みの匙加減で描くものだと思うけど、自分の考えとしてはホクロやエクボを強調しすぎる描き方(ひどく大きく描くとか)があまり得意ではないということと、デフォルメ絵なので情報量をしぼってシンプルにすんなり見てもらえるような表現を選んでいます。

平行して追々は美術解剖学的にも学んでいきたいと思ったので

美術解剖学を少しずつ学ぶなどして理解を深めていく、というのがやはり身になった気がしている。しかし何年もかかることだから、絵を楽しく描きつつも平行して少しずつ学んでいった感じ。

自分が「分かりやすい!」と感じたのは有名サイトの『人を描くのって楽しいね』。マンガやアニメの絵柄では限界を感じたときに出会って、「へえ〜! 体の構造ってこうなってるのか!」と言いながら夢中で模写をしたサイト。

▽書籍にもなっています。→『人を描くのって楽しいね!顔・頭編

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