「自分のやりたいことが分からない」の解決法【意識高くない人向け】

「自分のやりたいことが分からなくて焦ってしまう」

「他人が羨ましいけど、どうしたらいいか分からない」

「自分は意識高い系じゃないし、やりたいことなんてない」

という人向け【意識高くない系・自分の本当にやりたいことを見つけて叶える解決法】について。

「なんだか毎日楽しくない……自分の本当にやりたいことってなんなんだろう。それさえ見つければもっと夢中になれるはずだ、なにか打ち込めることがあるはずだ」と悶々と"自分探し(笑)"をしていた時期があった。

その頃は常にモヤモヤしていた。自分が生きたい人生を生きられていないというもどかしさやつまらなさから、他人のことがむやみに羨ましくなったり、自分を卑下したり、意味もなくイライラしたりという感じだった。

じゃあ自分のやりたいことに打ち込めばいいじゃん、と言われてもそれが分からないという……20代はずっとそんな感じだった気がする。

そんな自分が「自分のやりたいこと」に気づいたきっかけは、タイムリープしてみたことだった。ということについて書きます。(もちろん実際タイムリープしたわけではない)

「自分には無理だし」と思ってしまってフタをしてしまっていた

「自分の本当にやりたいこと」を見つけたくても、今まで挫折経験ばかりだった自分にとってはまずはそこが難しかった。

「でも私には無理だし」「いやいや、自分はそんな大それたこと望んでないし」などと、心が無意識でブレーキをかけてしまうからだ。イソップ童話の『すっぱいぶどう』のように、手が届かないからって「どうせそんなもんいらないし! そんなのどうせたいして良くないに決まってる!」と負け惜しみを言ってすべてをあきらめてきた人生だった。

自分の心にフタをしてしまうせいで、自分の本心が自分でも分からなくなってしまっていた。

自己啓発系でよく聞くのが【ブレインダンプ】という手法で、脳(ブレイン)で考えていることを全部書き出して(ダンプ)整理するというもの。人間の脳はうやむやを溜め込むことで効率が落ちるし、自分の気持ちが見えにくくなるので、それを定期的に解消するためのメソッドだそうだ。

理屈はわかる。しかし、なんとなく「意識高い系さむっ」という気持ちが先行して素直になれないのだ。ひねくれきった自分にとっては、こういった本を手に取るのさえそこそこ抵抗がある。

「自分が何をしたいのか、気持ちのまま自由に書こう!」「脳が空っぽになるまで自分の思いを書いてみて!」と言われても、自我のフタが強固で開かないのだ。

「気持ちのまま、って言われてもこんなの無理に決まってるもん。高望みをノートに書いて、叶うわけないのにバカみたいだよ」と思ってしまうのだ。

そこで自分が行きついたのが「過去へタイムリープしたらどう生きる?」と空想してみることだった。

過去へタイムリープしたらどう生きる?

【タイムリープ】というのはアニメなどの創作物でよく見るあれで、有名なのが『時をかける少女』や『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』。二次創作では【逆行】とも言われたりする。

タイムリープ-pixiv百科辞典

普通だったら「本当は○○してみたいんだよな……でも無理だし」と無意識下でブレーキをかけてしまうような、自分にとっては無理だと思えることも、もう一度、今の状態で小学生時代にタイムリープしてやり直すとしたらできるかもしれない。

そもそもタイムリープじたいがあり得ないことだから、空想のタガを外すことができる。どうせあり得ない話なんだから。「もしタイムリープしたら」というフレーズを入れることで、より自由に自分のしたいことを、気楽に思い描くことができるのだ。

自分は全然ダメだし、できっこないし、とフタをしがちな人ほど効果があるフレーズかもしれない。

自由に想像したら本当の望みが出てきた

自由に想像することで、思いもよらない自分の本音が出てくることもある。

例えば今、こんな感覚で生きているとする。(たとえばです)

32歳事務職。やりたいことが分からない。っていうか自分には何もできないし。得意なことなんてないし。いずれは結婚もしなきゃいけないのかな……でも好みのタイプも分からない。なんとなく毎日ばくぜんと暮らしていて、なんとなく焦るしなんとなく不安。

【過去にタイムリープしたらどう生きる空想】をしてみると……(たとえばです)

今の私のスペックで今までの記憶も全部持って、【強くてニューゲーム】のチート状態で就活時代にタイムリープしたら、もっとうまいことやって希望の会社に入れるかもしれない。

そうだな〜、大手の広告代理店に就職してみたい!

みんなに羨ましがられて、バリバリに働いて、手帳なんかもスケジュールでぎっしりで、カッコよく革の手帳を使いこなしてて、華やかな交友関係を持って、世界的な広告も手がけちゃったりする!

充実した仕事を終えて「ふー、疲れた」と帰ったら猫が待っていて、一眼レフで猫を撮ったりする。作り置きのお惣菜で遅い夕食を済ませ、猫と眠るんだ。

で、健康的でスリムな私は、朝活とか言って白湯とか飲んでヨガとかしててさ。それを猫に邪魔されたりしてさ。

そんな忙しくも充実した毎日を過ごすうち、仕事で知り合った素朴でやさしい写真家(お金なんかなくていい)と結婚して、猫と3人幸せに暮らすんだ。

さて、この場合「大手広告代理店に入社してバリバリ働いてみたい」という望みが出てきた。

けどこの人の最終的な本当の望みは「簡素に慎ましく健康的に猫と暮らしたい」ということなのが分かる。好みのタイプが分からないと言っていたけど、素朴でやさしい、猫とカメラが好きな人と暮らしたいということもなんとなく見えてきている。

もっと言うと「白湯とかヨガとか朝活をする」とか「いい感じの革の手帳」とか「一眼レフのカメラ」らへんも、かなり重要な望みなのかもしれない。

行動をしてみる

出てきた空想を眺めてみると、

じゃあ広告代理店に入社しなくても叶えられるじゃん。

今すぐにでも叶うことあるじゃん。

ということもたくさんあるのが分かる。

白湯は明日の朝からでもできるし、好みに合う一眼レフや革の手帳を探してみるのもいい。猫をお迎えすることを考えてみることもできるだろう。

もしかしたらお気に入りの革の手帳に出会って、「幸せだなあ……! 手帳術の本とか読んでもっと使いこなそう!」みたいになってそこからまた何か新しい望みが発生していくかもしれない。

白湯を沸かすちょっといい鉄瓶を探しているうちに、何か新しい興味が発生するかもしれない。

「自分の本当の望みとは?」とただ普通に悩むだけでは、まさか自分が鉄瓶で幸せになれるなんて思い至らないだろう。「私は革の手帳が欲しかったのかー!」なんてこともなかなか気づけないだろう。自分の本当に欲しいものを探りあてるのって、難しいよなあ……。

行き詰まったなあ……と思うときは「別の満足している世界線の自分」を詳細に想像することで「今私が欲しいもの」を探っています、という話です。そのためにいったんタイムリープという設定をはさむと、オタクである自分にはより素直に想像しやすくなる。

意外と本当の望みってささやかなもので、ささやかすぎるもので、見つけるのがすごく難しいんじゃないか? だからみんな悩むんじゃないか? 見つけ方にコツが必要なんじゃないか? と思った。タイムリープはそのコツの一つになり得るかもしれないという気がしたので、自分用にここに記しておきました。

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