
独学でFP3級に合格した時のメモです。難易度的にはかなり楽勝です。
でも、FP試験は受かればいいというものではないですよね。目標は「合格」ではなく「お金の知識をしっかり身に付けること」です。
私がFP3級を取ろうと思った理由
会社勤めをずっとしていると、どうしてもお金の仕組みに疎くなります。私も公務員だった時期がありましたが、全部税金も計算してくれて自動的に振り込まれているという感覚でした。
例えていうなら、お魚の骨を全部取ってもらってあとは何も考えず食べるだけ、という感じ。これだと何かのときにノドに刺さって大惨事になりそうですよね。いい大人がお金のこと何も知らないなんて……という恥ずかしさもありました。
そこで当時ブームだったFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強をし、試験を受けてみることに。
そうしたらそのあとすぐフリーランスになって確定申告をするようになり、「税金のこと勉強しといてよかった!」と思いました。
私が勉強して取得したのは3級ですが、これ「普通の家庭の主婦レベル」だそうです。
2級もさほど難しくはないです(3級が満点近く取れる人はサクッと受かると思います)が、受験資格に「3級技能検定の合格者」という条件があるので、いきなり2級は受験できません。まずは3級から受験しましょう。
FP3級のおすすめテキスト(教科書)
今は試験対策アプリもありますが、まずはやはりテキストを買うのがいいと思います。勉強してる気がするからです。
というのは冗談ではなく、テストの時に「なんだっけこれ……確か教科書のあの辺に書いてあった……あ、そうだ!」となった経験ないでしょうか。人間の脳はいろんな面から物事を記憶するので、テキストはあった方がいいです。
Kindleでもいいと思いますが、私がおすすめするテキストは紙のみの販売形態でした。
私のおすすめはこちら。
このテキストの出版をしている「きんざい」は、FP試験を実施している機関の一般社団法人 金融財政事情研究会の略で、いわゆる「公式」です。
他にも通信教育の会社からたくさんテキストは出ていますが、急に試験の方針が変わったりすれば対応できませんしやっぱり公式が安心かなと思います。
ただ、他の「すぐ分かる!」「これだけでラクラク合格!」みたいなマンガ入りのテキストに比べるとちょっと堅苦しいです。勉強に慣れていなくて教科書なんて見るのも嫌! という人には不向きかもしれませんが、そもそも試験は堅苦しいものですからね。
FP3級おすすめ問題集は同じくきんざい
問題集も「きんざい」のものがおすすめ。問題集はテキストより若干遅い発売になるので、‘19-’20版は2019/6/28発売です。アマゾンなどで予約が可能。
問題を作っている機関が作っている問題集ですから、これやっておけばほぼ完璧です。
私は「これを買って勉強してくれたら3級差し上げますね」ということかと考えています。それくらい万全。もちろん書いてあることを咀嚼して理解する必要はあります。
私がやってみた学習の進め方
何しろ私は素人なので、まずテキストを読みました。が、ほとんど頭に入りませんでした。
でもそれでいいんです。なんとなく読み流し、3割くらいわかったようなわからないような……というくらいで問題集をやってみます。当然、ほぼわかりません。
そこでまたテキストに戻ります。すると次第に勘どころがつかめてきて、じわじわ分かる範囲が広がっていきます。
そもそもど素人で知識が全くないので、「テキスト読んでも何もわからない……」ということに焦らないこと。
試験の知識レベルとしては普通の家庭の主婦レベルなので、みなさんがごく日常的にやっていることです。テキスト(教科書)→問題集→テキスト(教科書)……と繰り返せば絶対に分かるようになります。
得意分野で自信をつけよう
FP試験の出題分野はお金全般なのでかなり広大ですが、きちんとジャンル分けされています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
このうち、「ライフプランニング〜」はFPの基礎知識のようなもので読めばわかりますし、不動産関連の仕事をしたことがある人は不動産ジャンルは楽勝でしょう。相続ジャンルも、2時間サスペンスが好きな人なら楽勝かも。
全てのジャンルにざっくり目を通して「これは得意だ」というものから手をつけると心の余裕につながります。
FP3級の試験勉強に必要な日数
私の場合、3ヶ月くらいかけてのんびり勉強しましたが、ほぼ満点で合格できました。「3級は1ヶ月で十分」なんていう人もたくさんいますが、合格するだけなら確かにそれくらいでも可能だと思います。
そもそも私の目標は合格ではなく、「3級レベルの知識を身に付けること」でしたから、丸暗記をせず、しっかりと知識を身に付けることを心がけました。
この学習で得た知識で、税務署に相談するときも「全然分からないけど何を聞いていいかすら分からない!」と焦らずに済むようになりましたし、「節税のために何をすればいいのか」と積極的に考えるようにもなりました。
3級の合格証書は私にとって「お金のことを一通り勉強したぞ!」という自信につながりました。
フリーランスの人はもちろん、お金のことが苦手な人ほど気軽に取り組める資格だと思います。