大人になってから絵の練習を始めたけど、時間も取れないし続けられない
勉強をスケジュール通りに進めたいのに、全然消化できない
と悩んでいる人向け【自分も三日坊主になってしまいがちだったのですが、そもそも今までスケジュールの立て方から間違っていたのかもしれない】という記事。
「スケジュールをガチガチに決めてしまうと何事もうまくいかない。予定を細かく意識せず気分が乗ったときにうまく進めて、乗らないときは無理せず休息すべき。でも苦手なことにはしっかり取り組まなねば。」と、学生時代からずっと今まで、勉強するにも趣味の絵を練習するにもそんな感じのスケジュールの組み方をしていた。
これが「無理のない、崩れにくい、最善のスケジュールの立て方」だと思ってそうしてきた。
けど、どうやら自分には合っていなかったのでは……? これで勉強も絵の練習もあんまり続いたためしがないよな? ということに最近やっと気がついたのでそれについて書きます。
やってみたら意外と良かったスケジュールの決めかた
きっかけは去年(2022年)、今までとスケジュールの組み方をガラッと変えて、わりときっちり時間割を作って勉強をしてみたことだった。
当初「時間割なんか作っても守れっこないしどうせグダグダになるだろうな」と半分あきらめていたのだけど、一年の勉強を予定通り続けることができて自分でも驚いた。
時間割を組む際、「これのおかげで予定を守りやすくなったな」いうちょっとしたポイントがあった気がする。
絶対に動かせない時間をいくつか作る
まず、絶対に時間をずらせないスケジュールを配置してみたのが良かったかもしれない。
今必要に迫られて語学を勉強していて、教材は主にラジオ。これはタイムシフトでいくらでも後から聴けるしなんなら購入もできるのだけど、「どうしてもという場合を除きリアルタイムで固定してラジオ放送で聴く」というのを最優先の予定にしてみた。「時間になったら何を置いても絶対にやらなきゃいけない!」みたいな、ゲームで言う"縛り"を置こうというなんとなくの思いつきだった。
夜遅めの番組だったので縛りを守りやすかったのもあるけど、ストレスにならない程度の緊張感があってなんだかちょっと楽しかった。
「あっやべ、ラジオ始まっちゃう!」みたいに急いで準備するのも、ラジオのオープニングが流れ始めたら強制的にもう集中するしかないところも、なんというか学生時代のようで懐かしくて新鮮でもあった。あのチャイムが鳴るというシステムは、気持ちの切り替えをするのに合理的だったのかもしれない。
「自由に楽しく、できるときにやるのが大事。無理しなくていいんだよ」みたいな寛大なスケジュールにしてしまうと、私のような人間は「じゃあ後でいいや」「じゃあいつでもいいや」「じゃあやらなくてもいいや」にしかならない。だから絶対に動かせないスケジュールを作ることで、かえって予定を守りやすくなったのだと思う。
あと、ピンポイントの動かせない予定が決まるとそこから逆算して仕事や家事や風呂や食事もさっさと済ませることができたのも、ダラダラしがちな自分にとっては良かった。
苦手なことは短時間で、得意なことはたっぷり時間をとる
あと、簿記の勉強をしていたのだけど1回に最長で30分までにした。自分は数字に苦手意識があるので、長くやらなきゃと思うとその時点でイヤな気持ちになってしまうからだ。その代わり短時間だけでも続けた。
苦手なことほど長く時間を取らなきゃと思っていたのだけど(受験勉強などの場合はしかたなかったけど)、効率落ちるし疲労もたまるし他に皺寄せもいくよなと今さらに気づいた。逆に得意なことは楽しいし集中しやすく、リフレッシュにもなるのでたっぷりめに時間をとった。
苦手なことは少しずつ短時間だけ、得意なことは長く時間をとるようにしたことで、イヤになりにくく続けやすかった。
手帳に予定と記録をつけた
あと、毎日手帳に明日やる科目を書いて終わったらチェックを入れるというふうに、ごく簡易的にだけど記録をつけていた。
時間割はもう作ってあるのだから別に前日にいちいち確認する必要はないし手帳に書く必要もない。家で勉強しているのだから明日のその時間になって時間割を見れば済むことだ。
けど、わざわざ毎日明日の勉強予定を手帳に書くことで無意識レベルに「明日はこれをやる」という心づもりができたのが良かったように思う。説明できないくらいミリ単位で謎の効力があったことだった。
前倒しはいくらでもしてよいけど「やらない日」を作らない
以前の自分はなんでも前倒しで進めるのが良いみたいに思っていて、夏休みの宿題は最初の一週間で終わらせ、新学期には宿題で何をやったかすら忘れて頭がなまりまくってだりーだりーと言っていた。
一週間で夏休みの宿題を終わらせることが私にとって果たして正しかったのか??? かえってあれが良くなかったのでは??? というのは今さらすぎる発見だった。
なので今回、前倒しはいくらでもして良いけど「昨日多めにやったから今日はやらなくてもいい」はナシにした。「やらなくていい日」ができると自分の場合はそこからだらけるしやったことも忘れるしペースもそこなうし、長い目で見ると結局は効率が悪いからだ。
絵の練習にも応用していきたい
この自分にとって「崩れにくいスケジュール」を他の勉強や絵の練習にも応用していこうと思ったので、こうして書き残してみた。
- 絶対に動かせないコマをいくつか入れる
- 苦手なことは短時間で済ませ、得意なことは長めに時間をとる
- 手帳に予定と記録をつける
- 前倒ししてもいいけどやらない日を作らない
絵の練習への応用としてならオンラインのデッサン会など動かせない予定を入れたり、SNSでのワンドロなどもある意味「動かせない予定」として組み込めるような気がする。
あとは自分はクロッキーがきらいなのだけど、「苦手なんだからガッツリやらなきゃ!」と思うのではなく「きらいだからちょっとだけやろう(ちょっとだけでも続けよう)」くらいに考えかたを変えてみている。そして得意で楽しいことはたっぷりと時間をかけていいことにする。
学生時代はどれも逆が正しいと思っていた。「なるべく自由度を上げて苦手なことに時間を割き、前倒し前倒しで進めてゆとりを作る……」みたいなのが理想的なスケジュールだと考えていた。でもそれ人によるよなと感じたので、自分はしばらくそのやり方はやめてみる。