名刺に似顔絵を入れても逆効果? 顔を覚えてもらえる似顔絵を選ぼう

「似顔絵入りの名刺を作って、顔を覚えてもらいたい。どんな似顔絵を使うと効果的なのかな?」

という人向け、【名刺に入れるならこんな似顔絵がおすすめ。逆にこういう似顔絵は意味なし!】ということについてまとめている。

名刺に、似顔絵を入れている会社や個人が増えてきた。

顔を覚えてもらうため、ということなんだろうけど……これじゃあんまり意味ないなあと感じるものも多い。

顔を覚えてもらえないなら、似顔絵を入れてもよけいな費用がかかるだけであほらしい。

この記事では、【顔を覚えてもらうためには、こんな似顔絵を入れるのが効果的】なのではないか、ということについて提案している。

  • 見栄えの良さにこだわらない、ヘタウマなもの
  • カリカチュア(特徴を誇張した風刺画的なもの)
  • 家族(幼い子どもとか)が描いたもの

以下に理由を挙げていく。

そもそも、他人の顔と名前は一致しにくいもの

ビジネスの現場で使う名刺に似顔絵を入れるのは、「取引先に顔を覚えてほしいから」「親しみを持ってほしいから」という理由だろう。

先日敷地内の手入れをお願いした業者が、社員全員、見栄えのいい上手い絵の似顔絵入り名刺を持っていた。

しかし描き分けがほぼ髪型とかハチマキのみで、「髪型変わってるから誰が誰だか分からん!」「今日はあの人ハチマキしてないから分からん!」とかえって大混乱。

ヘタに社員に似顔絵入りの名刺を持たせることで、余計に顔が覚えられないなんてことにもなる。

これじゃ似顔絵の意味がない。

脳は、顔を覚える場所と名前を覚える場所が違う

これは有名な話だけど、顔を覚えるのは脳の【紡錘状回】という場所。

一方、名前を覚えるのは【左脳側頭葉】。

顔を見て「これは誰々さんだ」と名前を思い出すためには、この二つが情報をすり合わせて一致させる必要がある。

なので、「顔は覚えてるのに名前が出てこない」ということがひんぱんに起こるのだ。

顔と名前が一致しているのは80〜250人分程度と言われている。少ないね!

エピソードで扁桃体を刺激して覚えさせる

しかし人間は、強く心を動かされたことは記憶に残りやすい。

強い感動(情動)や恐怖などで脳の中の【扁桃体】という部分が刺激されると、「これは大事な記憶だからとっておこう」と【海馬】という部分が判断し、残しておいてくれる。

小須田部長の"いるもの"と"いらないもの"のダンボール箱のように、脳は常に必要なものと不要なものを選別しているのだ。(判断を下す海馬は、部下の原田泰造)

名刺交換の際も、顔と名前を一致させて覚えてもらうには、強い感動や恐怖を与える必要がある。

まあ恐怖を与えてはダメなので、驚きとか、意外性とか、面白さなど相手の心を動かすようなエピソードが必要になる。

その手段の一つとなり得るのが似顔絵なのだ。

そつのない上手い絵の似顔絵は見栄えもいいので自己満足にはなるかもしれないが、驚きや意外性、面白さという点で弱い。

小上手いイラストより、ヘタウマイラストが有利

名刺に似顔絵を入れよう! ということになると、つい張り切って見栄えのいいイラストレーターにお願いしたくなる。

名刺用の似顔絵は一度に大量に請けるので、描くのもほぼジェネレーター的(あらかじめ用意したパーツを組み合わせて作る)な人も多い。

そうすると場合によっては、

"統一感もあって見栄えはすごくいいのだけど、個性がなくて覚えにくい……"

ということにもなりがち。(自分が庭をお願いした業者さんがこのパターンだった。)

覚えてもらいやすい似顔絵とは

ではどんな絵柄がいいかというと、冒頭に挙げたこれらを提案したい。

  • 見栄えの良さにこだわらない、ヘタウマっぽいもの
  • カリカチュア(特徴を誇張した風刺画的なもの
  • 家族(幼い子どもとか)が描いたもの

いわゆるヘタウマっぽいもの

これはヘタウマとは違うんだけど、わざと下手っぽく描いて味を出している例。

『キュウソネコカミ』というバンドは似顔絵をアーティスト写真にしているが、わざと下手っぽく描いている今どきの絵柄で、なのにすごく似てるという最高の個性がある。

こんなイラストが名刺に印刷されてたら「へえ〜、ここの社長分かってるじゃん!」と思ってしまいそう。

絵がちょっと得意な社員に全員分描いてもらう、とかも、とてもいいと思う。(※ただし、必ずきちんと料金を払ってあげてほしい)

特徴を強調したカリカチュア

政治家なんかの風刺画として使われるような絵柄を【カリカチュア】というのだけど、これも特徴が強調されているので覚えやすい。

「カリカチュアはどぎつくてちょっと……」と思う人も多いだろうけど、この方のような柔らかいけど似てる! なカリカチュアもある。

こんなイラストの名刺をもらったら「んっふwww」となって絶対に覚えてしまう。

カリカチュア絵師はけっこう多いので、SNSや『ココナラ 』というサービスなどでも探せる。

家族や子どもが描いた似顔絵

あとは、家族(子ども)が描いた似顔絵。

似てればそれに越したことはないけど、たいして似てなくても「お子さんが描いたんですね、今おいくつなんですか?」みたいな感じで雑談のきっかけになり、エピソードが作れる。

エピソードが作れるということは、つまり記憶に残りやすくなる。

"同じくらいの歳のお子さんがいる人"ということで共感すればさらに親しみも持ってもらいやすくなるだろう。

見栄えは決して良くないだろうが、"記憶に残りやすい名刺"としてはかなり効果的だ。

私としては、この案がイチ押し。

名刺に似顔絵を入れる理由をきちんと理解しよう

「今流行りだから」「見栄えがいいから」という理由で名刺に似顔絵を入れている会社もけっこう多い気がしている。

あとは「顔を覚えてもらうため」と言いながら逆効果な似顔絵を入れていたり。

イラストや似顔絵に詳しい人じゃないと、つい「上手い絵がいい」と考えてしまって「どんな似顔絵が心に残りやすいか」というのはピンとこないのかもしれない。

ただ、流行りに乗っかって似顔絵名刺を作ろう! っていうのは楽しくてすごくいい会社だなと思う。

だからせっかくなら【ちゃんと顔を覚えてもらえるような似顔絵】【親しみがわくような似顔絵】をチョイスすると、もっと良いんじゃないだろうか。

ということを言いたくて、この記事を書いた。

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