
この記事では、
「ゴキブリ対策にクローブを試したけど、ゴキブリ出たよ!クローブは効果が無かった!」という人向けに、
【ゴキブリ対策に効果の出るクローブの使い方・置き方】についてまとめている。
うちは古い田舎の一軒家であまり掃除も行き届いているとは言い難く、春先から秋の終わりまでゴキブリが断続的に出ていた。
コンバットなどの置き型殺虫剤もいろいろ試したけど効果なし。
スパイスの【クローブ】がゴキブリ避けになるというのをTwitterで知って試してみたところ、ひと夏遭遇ゼロ! になった!(ありがとうございます!)
それからというもの毎年クローブにお世話になって3年目。
まだ一度もゴキブリに遭遇していない。
ネットでは「クローブ置いたのにゴキブリ出たよ! クローブ効果無いじゃん!」という声もちらほら見かけるけど、それってやり方に過不足があるんじゃないかと思う。
クローブ置いたけど効果がなかった! という人の参考になればと、効果のあるクローブ袋の作り方、置き方について記事にまとめてみた。
なぜゴキブリ対策にクローブがいいのか
最初から「寄せ付けない」という対策
もっと強力な殺虫剤である、コンバットとかホウ酸団子を置けばいいのでは?
と思うかもしれない。
でもホウ酸団子を作ったことがある人はわかると思うけど、こういう「おびき寄せて、殺る」タイプの置き型殺虫剤にはゴキブリ氏の大好物が使われている。タマネギとか小麦粉、卵などが。
清潔なキッチンにわざわざゴキブリをおびき寄せることになるのだ。
クローブなら「嫌いな香りで寄せ付けない」ので、キッチンに寄せ付けなくて済む。
クローブのメリットはなんといっても"ゴキブリの姿を見なくて済む"ということ。
スパイスだから害がない(けどペットがいる場合には注意)
また、クローブはスパイスであって殺虫剤ではない。
食器棚やカトラリー入れ、食品庫にも安心して使うことができる。
※筆者は専門家ではないため、ネットで調べられる範囲のことしか分かりません。不安があったら専門家に相談の上、家庭の事情に合わせて安全を確認して使ってください。
一年たっぷり効果があるので割安
例えばコンバットなら、一年効くタイプが10個入りで812円。(ネット通販)
しかしうちは田舎の一軒家なので10個では足りず、二箱以上買う必要がある。
一般的なマンションでも、部屋数が多いと10個では足りないのではないだろうか。
そうするとけっこう高くつく。
いっぽうクローブは、一年分以上(100g)買っても1000円以内。
うちでは一年に一度取り替えているので、年間1000円以内でまるっとゴキブリ対策ができてしまうということ。
効果のあったクローブバッグの作り方
必要な材料と用意するもの
うちではこの、お茶パックにクローブを詰めたものをクローブバッグ(clove bag)と名付けている。
用意するのは以下の通り。
- クローブ(ホールのもの)
- お茶パック
- スプーン(カレー用くらい。クローブをすくう)
- マスキングテープ(クローブバッグを貼り付ける)
クローブは一軒家で100gもあれば十分。
お料理に使うパウダーではなく、ホール(砕く前のまるごと)を使うのがポイント。
お茶パックに詰めるのでパウダーだと粉が漏れちゃうというのと、ホールのほうが香りがじわじわ長持ちするというのが理由。
「神戸スパイス」さんはちょうどいい量で安価、かつたいてい楽天で送料無料なので、自分は毎年楽天で購入している。おすすめ。
香りもいいので、これをきっかけにクローブをお料理にも使うようになった。
お茶パックはドラッグストアやスーパー、100均でも売っている。
60枚入りなら大豪邸でない限り足りる。
クローブバッグを作る手順
手順と言っても、お茶パックにクローブを詰めていくだけ。
量はカレースプーンに軽く一杯程度。
毒でも薬でもないので適当で良いんだけど、当然あまりケチると効果が薄れる。
かと言って多すぎるともったいない。
お茶パックに入れて入れ口を折り返し、完成。
クローブバッグはいくつ作ればいい?
作る数は、うちでは部屋数×5(トイレや洗面所も含める)くらい。
ちょっと厳重にやりたい場合、キッチンや洗面所など水場は多めにしてもいいかもしれない。
たぶんクローブが余るので、余ったクローブは密封して保管しておけば来年また使える。(※冷蔵庫や冷凍庫だと霜がついてしまうので冷暗所で保管するのがいいそうです。)
当然、本来の使い方である料理にも。煮込み料理やピクルス、私は特にチャイに使うのが好き。
クローブバッグを設置する場所のコツ
必要な数だけクローブバッグができたら、設置していく。
置く場所も効果を左右する重大なポイントなんだけど、効果がないという人の場合、置く場所が適切ではないのかもしれない。
ポイントは、
- 敵はゴキブリなので、彼らが歩く、なるべく床に近い、壁の低いところに設置する。
- また、彼らが好んで潜む家具の陰や、うすぐらいところに設置する。
ぽいっと置いておくだけでもいいけど、それだと日常の掃除のとき掃除機で吸っちゃってめんどう。
雑然として見えるし、埃も絡まってしまう。なのでマスキングテープで家具や壁に固定している。
物陰にマステで止めておけば見えないし、美観を損なうこともない。
以下に詳しい設置場所のポイントについて挙げていく。
キッチンのおすすめ設置ポイント
まずは最もゴキブリ出現確率の高いキッチン。
クローブだとキッチンにも気軽に設置できるのが最大のメリット!
キッチンでの設置ポイントは、
- 引き出しの中(カトラリーなど収納しているところにポイッと)
- シンク下(鍋とか調味料の陰にもポイッと)
- 冷蔵庫の裏(絶好の繁殖場所なので、多めに置こう!)
- 食器棚の両隅に(うちでは香りが食器につくとかはなかった)
とにかく、暗くて陰になるところへ設置する。
特にシンク下や冷蔵庫の裏は暖かく湿っていてゴミもたまりやすく、絶好の繁殖場所。
ここにしっかりクローブを仕掛けておくことで、次の年の出生率をガクッと減らすことができる。
カトラリー入れなどひんぱんに物を出し入れする場所に置くときは、マスキングテープで側面に固定している。
洗面所のおすすめ設置ポイント
ゴキブリは水が大好き。水気の多い洗面所や脱衣所にもしっかり置く。
- 棚の裏(暗くて髪の毛のゴミなんかが溜まりやすく、潜みやすい)
- 洗濯機の裏(冬は暖かく絶好の潜伏場所になりがち)
- 洗面台の下の引き出し(湿気があるので好まれやすい)
特に洗濯機の裏は、湿気、暗さ、髪の毛ゴミというゴキブリが好む条件が揃っている。
こまめに掃除機をかけて髪の毛ゴミを溜めないようにしつつ、しっかりクローブ臭をさせておくのがおすすめ。
リビングや寝室のおすすめ設置ポイント
寝室やリビングには、やはり物陰を中心に。
- テレビの裏(温かくて暗いので潜みやすい)
- ソファの陰(子供の食べこぼしなどに集まる)
- 押入れ、クローゼットの中(閉まっていてもやつらは想像以上に薄いので簡単に中に入る)
- 押入れの天袋(普段あまり開け閉めしないので潜みがち)
中でも暖かくて暗くて潜みやすいのがテレビの裏。テレビの裏にもマステでクローブバッグをはりつけている。
「香りは気にならない?」「クローブの香りが苦手……」
「そんなにあちこちたくさん置いたらクローブの香りが気にならない?」
「クローブってどんな匂い? 臭かったらどうしよう……」
と心配になる人もいるかもしれない。
クローブの香りは甘いようなスパイシーなような独特なもの。
私は毎年使っているうちにこの香りが大好きになってきて、天然の芳香剤としても楽しんでいる。
普段はほとんど意識していないくらいの香りだけど、梅雨の時期など湿度が高い時期には香りを強めに感じることも。
中には「どうしても苦手な匂いでクローブ無理だった……似たような効果がある何か他のものはないかな」という人もいるかも。
うちでも父が「この香りがどうしても無理……」というタイプ。
そこで父の部屋だけゴキのテキ を使ってみているんだけど、これも効果はいい感じ。オレンジ油が配合されているんだけど、私にはグレープフルーツっぽい香りにも感じる。さわやか。
クローブの香りがどうしても無理、でも天然成分で安心して使えるものがいい……という場合はおすすめ。
「効果はどれくらい?」「取り替え期限は?」
また「いつ取り替えればいいの?」「どれくらい長持ちするの?」という疑問もあるかも。
うちは一年(ワンシーズン)で取り替えることにしている。
開封したスパイスの賞味期限は半年ほどだそう。
※気をつけてたびたび嗅いでチェックしてみたところ、確かに半年も経つと格段に香りが落ちてきます。なので、今はうちでも半年で取り替えるようにしています。(2021.4.10追記)
毎年虫が出始めると言われる【啓蟄】(3月頭)にクローブを設置するので、その半年後、9月の頭に取り替える。
9月はゴキブリシーズン真っ盛りなので、ここでしっかり取り替えておくと安心!
物陰にフンなど痕跡がないかチェックして、必要なら掃除&ゴキジェットしてから新しいクローブバッグを貼り付けている。
「使用済みのクローブはどうする?」
ただ、取り替えたクローブはまだ香りがしているので捨てるのはもったいない!
うちでは使用済みのクローブは「二軍」にして、車庫や倉庫、ベランダなどに回ってもらっている。
※3年実際に使い続けてみて、古いクローブに効果は感じられなかったのでこの方法はやめました。
香りがしているといっても、忌避効果があるほどとは感じられません。かえってプランター裏にごみがたまりやすく、逆効果になるかも。使用済みクローブはサクッと廃棄することにしました。(2021.4.10追記)
ベランダもゴキブリの侵入経路。
植木鉢やプランターを置いているおうちは要注意。
植木鉢やプランターまわりは湿っていて物陰で土や肥料などの餌も豊富という、ゴキブリの好む場所だ。
※植木鉢やプランターまわりを清潔に保ち、肥料の保管に気をつけるようにしています。あと正しく網戸を閉める。
正しい網戸の閉め方とは? こちらの記事が参考になりました。

ガーデニングをしているおうちでは、ベランダにもしっかりクローブを設置してみてほしい。
うちではプランター台の陰に、マスキングテープで二軍のクローブバッグを貼り付けてある。
1年経ったクローブは捨てずにベランダや倉庫にまわす。プランターの陰は要注意!
クローブの効果を最大限引き出すための掃除のコツ
「クローブを置いたからこれでどんなに不潔にしてもゴキブリは来ないぜ!」というわけではない。
「クローブ置いたけどゴキブリ来たよ!」という場合、油断して掃除を疎かにしてしまっているかも。
何もピッカピカにしなくてもよくて、うちでは【ゴキブリを寄せ付けない最低限の掃除のコツ】だけ心がけている。
食べこぼしを放置しない
いくら嫌いなクローブの香りがしていても、それ以上に美味しそうな食べこぼしや油汚れがあれば、当然だけどやっぱりゴキブリは来る。
- 食べこぼしを放置しない
- コンロの油汚れを放置しない
キッチン全部ピカピカにするのは大変だけど、最低限食べこぼしとコンロの油汚れに気をつけるだけでもだいぶクローブの効果が高まる。
水濡れを放置しない
またゴキブリは水が大好き。ちょっとの水があるだけで生きることができてしまう。
ただ活動するのはもっぱら夜なので、昼はそこまで神経質にならなくてもいい。
- キッチンや洗面所は、寝る前に軽く水を拭っておく
これだけ。
家族の中で、使った最後の人が拭く習慣をつけるとベストだと思う。最後の人が洗面ボウルやシンクをタオルで拭って、タオルは洗濯機へ。
フケや髪の毛、爪など、体から出るゴミを放置しない
フケとか髪の毛などのタンパク質のゴミも、ゴキブリの餌になる。
髪の毛一本あれば一ヶ月生きる、なんてことも言われるくらいだ。
- 普段から適度に掃除機をかけ、タンパク質のゴミを床に放置しないようにする。
と言ってもうちでは掃除機は週に一回かける程度だけど、それでも大丈夫!
クローブの効果がなかった! という人向けまとめ
クローブ置いたけどゴキブリ出た、効果がなかった、という人は、やり方に不足があったのではないかと思う。
注意すべきポイントは、
- ケチらずに、パック一つにカレースプーン一杯程度使うこと
- 床に近いところへ設置すること
- 暗くて湿っているところへ設置すること
- クローブを置いたあとは最低限の掃除をきちんとする
- ベランダにプランターがある家は、ベランダからの侵入に気をつける
こんな感じ。
うちもあまり掃除の手が回りきらないのだけど、それでもクローブを置いて「なるべく清潔を心がけよう(掃除機は週一レベル)」というくらいで、遭遇ゼロにすることができた。
築40年で隙間の多い田舎の一軒家(私のうち)でさえ効果があったのだから、気密性の高いマンションや新しい家ならもっと効果は高いと思う。
ぜひ、ゴキブリに出会わない快適ライフを。