「どこからが無断転載なの?」自分以外に見せたらもう無断転載です。

「無断転載ってどういう意味?」

「無断転載禁止って、どこからどこまでが無断転載になるの?」

という人向け、【無断転載とは何か、どこからが無断転載になるのか】について。

「無断転載はダメ!」とSNSでよく議論になっているけれど、無断転載の意味を分かっていない人も多いと思う。

この記事では、

  • 無断転載禁止ってどういう意味なの?
  • どこからが無断転載なの?
  • 無断転載したらバレるの?
  • 無断転載がバレたらどうなっちゃうの?

ということについて、自分の理解を深めるためにも説明してみている。

※筆者は法律の専門家ではありません。疑問を抱いたら自分でも調べてみることをおすすめします。

「どこからが無断転載なの?」複製して自分以外に見せたらもう無断転載です。

無断転載禁止ってどういう意味?

【著作権】の中に、さらに【複製権】というのがある。

これは、

「作者の許諾が無い限り、他人の絵を無断で複製(コピー)してはいけません」

という決まり。

つまりよく見かける【無断転載禁止】というのは作者がわがままとかケチで言っているわけではなく、この法律に基づいた注意書きなのだということ。

複製というのはコピーのことだから、厳密に言うとダウンロードやスクショも複製権を侵害することになる。

じゃあダウンロードもスクショもダメなのかというと、ダウンロード、スクショをしても、自分だけしか見ないならまあOKと、【私的使用】として例外的OKな扱いになっている。

「ダウンロードして自分だけが眺めてニヤニヤするのは例外的にセーフだけど、自分以外の人に見せる行為はアウト」ということ。

複製権とは | 公益社団法人日本複製権センター(JRRC)
著作権法と複製権複製権とは複製権は、著作権に含まれる権利のひとつで、著作権法第21条で規定されています。(第21条「著作者は、その著作物を複製する権利を専有する。

(【私的利用】以外にも細かい例外があります)

でも、例えば2020年のジャンプフェスタではスクリーンショットも禁止されていた。

※ステージ配信画面のスクリーンショットを含む録画・録音、およびSNSや動画サイトなどへの無断転載・共有は禁止とさせていただきます。

ジャンプフェスタONLINE

このように「私的利用でも複製を認められていない」ということもあるので、自分も気をつけたい。

これをやったら【無断転載】になる

上に書いたような理由で、複製(ダウンロードやスクショ)した画像を自分以外が見える場にアップロードするのは無断転載になる。

「自分のTwitterで紹介して応援してあげたい」という気持ちだったとしても、無断転載になる。

「ただ自分のTwitterやブログで紹介しているだけで、それで収入を得ているわけじゃないよ。無償でやっているだけだからいいでしょ?」と思っている人も多いけど、無断転載になる。

「フリー 画像」で検索したら出てきたから"拾った"、フリー画像だと思った、という人も多いらしいけど、イラストには必ず描いた人(著作権者)が存在する。本人のSNSアカウントやホームページで必ず確認して、もし本当にご本人が「フリー画像です」と書いていたらお借りする。確認ができない場合は使用しない。

「フリーのイラストレーター」とか「フリーのデザイナー」は「タダで画像を使っていい」という意味の「フリー」ではないのでそこも注意。(勘違いしている人がいるそうなので……)

自分以外が描いた絵を自分以外が見える場にアップロードするのは、全て無断転載になってしまう。

自分の投稿としてTwitterに投稿するのはアウト

気に入ったイラストをダウンロードやスクショして、自分のTwitterに投稿するのは無断転載になる。(鍵つきのアカウントでも。)

なぜなら、ダウンロード・スクショは【複製】に当たり、それを自分以外の人が見える場に投稿してしまっているから。

素敵なイラストを見つけて「これをみんなにも教えたい!」と思ったら、作者本人のツイートをリツイートして伝えよう。

リツイートなら【複製】していないので無断転載ではない。

自分のアイコンやヘッダーにするのもアウト

これもダウンロードやスクショ、つまり【複製】したものを、他人にも見える場で使っているので無断転載になる。

Twitter、pixiv、LINE、ツイキャスの画像(キャス絵)などなど、とにかく自分以外の目に触れる場所で、他人の絵を使ってはいけない。

友達に「こんな絵見つけたー」と送るのもアウト

LINEグループなどに「こんな絵見つけたよー」と画像を貼ること、これも同じくダメ。友達に教えたいときは、作者のTwitterアカウントを教えてあげる。

作者のサインが入っていてもアウト

「イラストに作者のサインが入っているから作者の名前も分かるし、これならいい?」「これは誰々さんの絵です、って書いて投稿するならいい?」→これもダメ。

サインが入っていようがいまいが、他人の絵を【複製】していることには変わりないので、これもしてはいけない。

※またURLなど引用元を記載しても、他人の絵を【複製】していることには変わりないのでダメ。

他人のイラストを加工して投稿するのもアウト

イラストにスマホでエフェクトかけて色を変えて投稿するのもダメ。

イラストの余白に文字やポエムを書き込んで投稿するのもダメ。

とにかく、そのイラストをダウンロードしたりスクショすること自体がもう【複製権】を侵害しているということを覚えておくとうっかりしない。

それを自分だけが眺めてニヤニヤするのは例外的にセーフなだけで、自分以外の人に見せる行為はすべてアウトになる。

※"自分以外に"と書いたけど、厳密に言うと、"個人的にまたは家庭内その他これに準ずる限られた範囲"外での使用はダメ、となっている。うーん例えば、好きなアイドルのツイートのスクショをお母さんに見せて「見て見て〜! めっちゃかっこいいでしょ!!」くらいなら私的利用の範囲ということなのかな?

自作発言は【著作者名詐称罪】という罪になる

また、サインやIDを消して他人のイラストを投稿し、いかにも自分で描いたかのように見せる、いわゆる自作発言。

これは複製権を侵害しているだけでなく【著作者名詐称罪】。

これはもし訴えられたら一年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられる、けっこう重い罪になる。

無断転載したらバレるの?→ほぼ100%バレます。

「自分はフォロワーも少ないし、こっそりTwitterにアップするだけならバレないんじゃない?」と思うかもしれないけど、

Twitterへの転載を簡単にチェックするサイトがいろいろあるので、全部バレます

(もしイラストの色をいじったりエフェクトをかけたり、文字を入れてアップしていても、全部ツールが検知するのでバレます。)

例えばTwitterと連動して使えるこんなツールとか。

Twitter上の類似画像/画像転載を見つけるやつ - TwiGaTen
TwiGaTenは、Twitter上の画像付きツイートから、画像転載と思われるツイートを検索できるWebサイトです。

自分のpixivアカウントやブログなどへの転載も、簡単にチェックする方法がいろいろあるので、全部バレます。

例えば作者にGoogle画像検索をされたら一発で全部バレる。

悪質な場合には、裁判所を通して個人情報の開示(ネットの誹謗中傷を訴えるときにするやつ)というのをさせ、訴訟、賠償問題に発展するケースもある。

無断転載を訴えるくらいならシンプルな訴訟なので、弁護士に頼まなくても自分で提訴できてしまう。(【本人訴訟】というもので、数千円でできる。)

今はネットで法律の知識をつけている絵描きさんも多いので、「バレないだろう」「もしバレても謝ればいいだろう」では済まないこともある。

無断転載しちゃってた……どうすればいい?

Twitterに投稿していたならすみやかに削除する。

アイコンに使っていたならすみやかにアイコンを変更する。

とにかくすぐに無断転載を消す。そして二度としない。

「知らなかった」では済まない

SNSでよく聞く【無断転載禁止】というのは、何も絵描きのわがままで言っているわけではなくて【複製権】という法律に基づいたもの。

法律に基づいている以上、「無断転載しちゃいけないなんて知らなかったから」というのは言い訳にならない。

どこからが無断転載になるのかをきちんと知って、知らないうちに著作権を侵害することのないようにしたい。

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