ウケない絵柄を変える?変えない?絵柄を変えるなら模写練習おすすめ

「私の絵柄は流行りの絵柄じゃないし一般ウケしにくいかも。絵柄を変えたほうがいいかな?」

「自分の絵柄はウケないからもっとウケる絵柄に変えたい! どうすればいいの?」

と悩んでいる人向け【自分の絵柄を貫いてもいいし、模写しまくって変えることも可能】という記事。

SNSを見ていると分かるけど、どうしてもウケのいい絵柄とそうでない絵柄がある。

SNSじゃなくても、例えば『ジョジョの奇妙な冒険』だって連載開始当初は「絵柄がちょっと無理……」と敬遠する人も多かったように思う。あと『世紀末リーダー伝たけし!』とか『みどりのマキバオー』とかもオタク女子が食いつきにくい、いわゆる"ウケにくい"絵柄と言えるかも。

「自分の絵柄って一般的にウケにくいな」と気づいたときにどうしていけばいいのか。

個性を貫くのか、変えるならどうやって変えていけばいいのか。

そんなことについて書いていく。

ウケない絵柄を変える?変えない?絵柄を変えるなら模写練習おすすめ

「これが自分の個性だ」と思えば貫いてください!

まず、ウケにくいと自覚した上で自分の絵柄を貫くのかどうかということ。

もし自分が今まで何十年もいろいろな作品を読んでインプットして吸収して描きまくって、その結果そういう絵柄を描いているんだとしたら、変える必要ないんじゃないかと私は思う。

だって何十年もインプットとアウトプットを繰り返した結晶がそこなわけだから、磨いて磨いて出てきたそれが自分の芯というか個性。そこを変えちゃダメなんじゃなかろうか。

ただ、「絵柄 ウケない」みたいな検索でこの記事にたどり着いてくれた人は、「ウケない絵柄を変えたいな」と感じているのだろうし、きっとまだ本格的に絵を描き始めて日も浅いのではないかと思う。(10年ちょいとか)

ウケる絵柄を模写してみる

もし「もっとSNSでウケる絵柄にしたい! ちょちょっと描いても人目を引くようなオシャレで今時の絵柄がいいよ〜!」と思うなら、自分が思う"人目を引くようなオシャレで今時の絵柄"のイラストを模写練習してみることを提案したい。

「人目を引くようなオシャレで今時の絵柄ってどんなの?」

というと「じゃあ人目を引くようなオシャレで今時の絵柄ってどんなの?」と聞いてくる人もいるのだけど、絵柄なんて感性だから"自分がそう感じるもの"としか言えない。

pixivのランキングを眺めて「このイラストいいな、今時っぽい」と感じるものとか、ジャンルの上手い人のイラストで「こういう絵が描けるようになりたい」というものとか、お手本を探すところから絵柄チェンジの旅は始まっている。

「模写なんかしたら絵柄パクリになっちゃわない?」

もちろん模写したものをSNSにアップしてはダメです。あくまでも練習として。

また、「好きな絵師の真似をしていると絵柄が似ちゃうのでは?」と思うかもしれない。

そうならないためにも"複数のいろんな絵描きを参考にしまくって描きまくる"。

こちらの記事にも書いているけど、複数のいろんな人の絵を参考にして描きまくることで、煮込まれたカレーみたいにそれぞれの原型はなくなる。

確かにさ、ジャンルで「この人、あの大手さんの絵柄にそっくりだよな」という人ってたまにいるよね……。

私の最推しCPのABを描いている大好きな大手絵師さんがいるんだけど、最近そっくりな絵柄(もちろん大手さんには技術が劣る)でBCをアップしている人がいて、正直もやっとしているところ。ただ、絵柄そのものには著作権はないし外野がどうこう言えることでもないので黙ってミュートにしている。

一人の人だけの真似をして手っ取り早く上手く見せようと思うから絵柄パクリっぽくなっちゃうわけで、そうならないためには複数の人の絵柄を参考にして模写"しまくる"のがポイントだと思う。

自分が絵柄を変えた経験について

私は高校受験で美術科進学を考えていたこともあり、中学生のときにとりあえずデッサンを習っていた。結局普通科に進学したんだけど、「やっぱ美大受験する?」みたいになってまたまたとりあえず実技の練習をしていた。

が、結局文学部に進んで立派なオタクに成長した。

そして困ったことが巻き起こる。

思春期にリアルな絵ばっかり練習していたので、今時のマンガ絵やアニメ絵が描けなくなってしまっていたのだ。

BLマンガの模写をしまくった

リアルな人体の絵柄をネットで描いてもウケるわけない。

というか自分がこっぱずかしいしいたたまれないので、「なんとかして今時のオシャンティなシュッとした絵柄を描けるようになるのだ!」と決めてやってみたのが、BLマンガの模写をしまくること。1年間くらいやった。(というか自分の中で1年ブームが続いた。)

正直、当時はBL自体にさほど思い入れはなく、とにかく絵柄の真似をしたかった。

私の中の"オシャレで今時でシュッとしている絵柄"、つまり一般的にウケがいいと思ったのがBLマンガの絵柄だったのだ。

模写したのは主に、山田2丁目さん、鈴木ツタさん、ヨネダコウさん。BABYというBLアンソロジーも一時期買っていた。

BLマンガの絵柄って、少女マンガほど極端でもなく少年マンガほどシンプルでもなく、リアルにほどよく近くていい具合のファンタジーなものが多い気がする。

なまじっか正しい人体の描き方を身につけてしまったゆえに、ちょっとだけ足が長かったり肩幅が狭かったりという、美術解剖学的にはちょっと違うこのズレを会得したかったのだ。

美術進学のせいで"なかなか思うように描けなくてつらい"ことにも慣れていたし、コツコツ模写練習するのにも慣れていたしで、あまり苦に感じなかった。

アニメーターの画集を模写しまくった

同時に、好きなアニメーターの画集の模写をした。BLマンガとはまた別の、シンプルでカッコよくて動きのある絵柄に憧れていたので。これも1年くらいブームが続いた。

『リンダキューブアゲイン』が大好きで、それをきっかけに知った田中達之さん。

『MEMORIES』で知った森本晃司さん。

アニメーターさんの作品はとにかく勉強になる。マンガやイラストにはない要素が強大。人体の構造をこれでもかってくらい分かってないと動きなんか描けないわけですから。

その結果、今の自分に至っています

山田2丁目さんと田中達之さんがどこにどう溶け込んでいるのかは一切わからないけど、なんやかんやそれを経て今の自分に至っている。

ウケる絵柄かそうでないかと言われると分からないけど、リアルな人体描いてた頃より使いどころは格段に増えたし、実際にこの絵柄で依頼を受け、仕事として描いてお金をもらったこともある。

「シンプルでなんかオシャレ」とか「独特のセンスがあって好き」など言ってもらえることもある。(ごくたまになのでそこは深く掘り下げないでください)

今思えば、それはまさにあの頃自分が目指して四苦八苦していた要素だ。

山田さん要素も田中さん要素も煮込まれちゃって一切あとかたもないけど、シンプルとオシャレの方向性だけはうっすら残ったということなのかもしれない。

自分がどういう絵柄を描きたいのかは自分にしか分からない。

ウケない絵柄でもこれを描き続けたいのか、変えたいならどういう絵柄にしたいのか、それは自分にしかわからない。

  • どんな絵柄にしたいかいろいろ見て探す
  • なりたい絵柄を複数模写しまくる

このあたりを試していくといいかもしれない。

そっくりそのまま絵柄を真似するのではなく、複数じっくり煮込んでいると嫌でも煮崩れて溶け込んでいくと思うので、焦らずにある程度時間をかけるのがポイントかもしれません。

どんなに他の絵柄を真似しようと自分の個性は消えない(そう簡単に消えてくれない)ので、そこらへんは心配せずとも大丈夫です。

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