「絵を描いてみたいけど何を描けば…」←うろ覚えお絵描き大会どうですか

絵を描いてみたいけど、何を描いたらいいのか分からないし……

絵の練習したいけど描きたいもの思い浮かばないな

という人向け、【うろ覚えお絵描きをしてみたら楽しかったのと、自分の好きなものの再発見につながったり夢中で練習できて面白かった】という話。

せっかく絵を描き始めたいと思っても「好きに描けばいいって言われても何を描いたらいいか分からない」「何なら描けるのか分からない」「上手く描けないからつまらない」みたいなことがあると、そこでイヤになってしまう。

だったら「上手く描けなくても当たり前、むしろその下手さを楽しむ」みたいなお絵描きをしてみると、手始めに絵を描く楽しさを感じられるのではないか。

その点から見ても「ミリしらお絵描き」や「うろ覚えお絵描き」って気負わずお絵描きを楽しむきっかけとして良い方法なのでは? と思った。

友人と「うろ覚えお絵描き大会」をしたら面白かった

きっかけは友人と通話していて『キン肉マン』の話題が出たこと。キン肉スグルを何も見ずに描いたら思いのほか2人ともよく覚えていて、興が乗って「うろ覚えキン肉マンお絵描き大会〜超人オリンピック編〜」になっていった。

他愛もないことなのに絵を描くのが久々に楽しく愉快で、こんなふうに絵を描き始めればきっとみんなお絵描きが楽しくなるんじゃないかと思った。

最近なんだか絵を描くのがつまらなくて推しの絵さえ描いていなかったのに、なんでこんなに「うろ覚えお絵描き」が面白かったのか。

子どもの頃好きだったものの記憶だから、楽しい

年上の従兄弟が漫画好きで、親戚の家には新旧問わず面白い漫画がそろっていた。そこで借りて読ませてもらった『キン肉マン』は初めて触れるタイプの絵柄だったし、キャラも展開も魅力的でかなり鮮烈な刺激を受けた。今でも覚えているセリフやコマの流れもたくさんある。アニメも観たらもっと好きになって、従兄弟と弟と一緒に真似して絵も描いたりした。

上手い下手とかではなく「自分の好きなキャラを自分でも描ける!」という喜びを知ったきっかけでもあった。

そんな楽しい記憶を思い出しながら描くのだから、そりゃあ楽しい。

下手でも当たり前のものを描くのだから、気負わない

「うろ覚えで描くのだから、上手く描けなくて当たり前」ということもよかった。

気負わずにらくがき感覚で描いて友人と見せ合いっこして「マスクの後ろんとこって、こう……www(描いててあまりの自分のうろ覚え加減に笑っちゃう)」「違うよそんな長くないってwww」「いや違わないって! これくらいだったってwww」みたいに、他愛もないことでひたすら笑っていた。

私より絵の上手い友人と描いていたのだけど、そこに上手いとか下手だとかいう概念は不思議となかった。普段なら気にすることが、そのときは存在しなかった。

子どもの頃の「描くだけで楽しい」という感覚が戻ってきていたのかもしれない。

あとどっちもキン肉マン世代ドンピシャというわけでもなく子どもの頃に読んだっきりで、うろ覚え×うろ覚えだったのもよかったのかもしれない。

でも昔よりは上手くなってる、から嬉しい

子どもの頃にコミックスを見ながら真似して描いても、当然だけど上手くは描けなかった。正面顔しか描けなかったし胸筋も腹筋もよく分からなかった。

でも今は、当時描けなかった部分もすんなり描けるようになっている。少なくともあの頃よりは上手くなっている。筋肉の構造も分かるようになっていたし、正面顔しか描けなかったスグルの斜め顔も描けるようになっていた。

「感慨深い」という言葉がしっくりくるかも。

「うろ覚えお絵描き大会」は1人でも楽しいです

私は似顔絵を描く人なので、よく有名人の似顔絵をうろ覚えで描いたりして似てなさに1人で笑ったりしている。1人でやってもじゅうぶん楽しい。うろ覚えだから上手く描けなくて当たり前で、似てなくて当たり前で、それでもなんとなく似せて描けたら楽しくて気分がいい。そのあと実物を見て「もっと鼻がこうか」「唇もっと厚いんだな」と直していったりして、ちょっとでも似てくるともっと気分がいい。

「ミリしらお絵描き」というのもジャンルの人たちとやってみたことがあるけど、ミリほども知らないものを想像&創造して描くってそもそもある程度の画力がないと難しいような気もする。またミリしらということは思い入れもないということなので、1人で描いていても私はモチベーションが上がりにくかった。詳しい人にその絵を見てもらってツッコミを入れてもらって笑ってもらって、そこでやっと完成するコンテンツなのかもしれない。

あと、もし本家をおちょくってるみたいに見えたらいやだなと思うから、個人的にはミリしらはSNSなどには上げない派です。その点でもプロの漫画家さんや絵描きさんのミリしらお絵描きって本家に対するリスペクトをきちんと感じるのですごいなあと思う。

なので「ミリしら」はプロの漫画家さんや絵描きさんの神々の遊びとして、自分は見るほうを楽しんでいる。動画などで観ていると、絵を描くときの想像力の働かせ方なども勉強になる。

いろいろな点で、絵のとっかかりとしては「うろ覚えお絵描き」のほうがハードルが低くてやりやすいかも? と思っています。

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