Twitterで二次創作しててたまに海外の人からリプもらうんだけど、どう返信したらいいのかな
推しが同じ海外の人とも交流したいんだけど、英語苦手だし自信ないな……
という人向け【簡単な英語しか使えなくてもパッションでなんとかなってきたし、平易な日本語で通じることも多いし、絵文字もある】という記事。
二次創作していると、海外の原作ファンからいいねやリプをもらうことも多い。
(海外の、外国の、という分け方に自分は違和感を感じるというか、多様性のこの時代にいまさら「海外の人」も「外国人」もないしオタクの魂皆同じ、という気がしている。)
簡単な英語でいいし、平易な日本語でもいいし、なんなら絵文字もあるし、パッションでなんとかなるんじゃないか、むしろそれでいいんじゃないか、という話です。
自分が絵を描いた時点でコミュニケーションは成立している
最近、SNSで海外の方と英語で推しの話をする機会も増えてきた。気の利いた英語が使えればいいのになあと思うこともある。
また、Twitterで流行のジャンルの二次創作イラストを描いていると、英語のリプや海外のファンからのいいねやRTも珍しくない。
以前は「正しい文法の英語で恥ずかしくないように返事しなきゃ」と思って気が重くなっていたけど、最近ではあまり気にしないようになってきた。
自分がイラストを描き、それを見た人が「いいね!」と思っていいねをしてくれたり、「すごくいいね、好き」みたいなリプをくれる。
ここまでで、すでにコミュニケーションが成立しているからだ。
簡単な英語でも十分伝わる
英語を使う人って「日本人は英語苦手だよね、みんな日本語で会話してるもんね」と察してくれていることが多いのか、日本人にリプするときに難しい英語を使う人はまずいない。
自分も、パッと見て意味が分かるような、シンプルな英語でリプをもらうことが多い気がする。
だったらこちらも、ごく簡単な英語で返信すればいいんじゃないか。
と思って、こんな感じで返信をしている。
絵を褒められたら「ありがとう」。
thank you!
Thank youとしか返事できないサンキューbotで申し訳ないよーという場合は、
I’m glad you liked it!(気に入ってくれてうれしい!)
いいねをめっちゃしてくれるお礼を言いたいなら、
Thanks for the like!(いいねをありがとう!)
「あなたの絵が好き。フォローしたよ!」と言われたら、
Thanks for following!(フォローありがとう!)
「本当にそんな簡単でいいの? 合ってるの? 中学生英語じゃん。そんな返信恥ずかしいんだけど……」と言われそうだけど、こちらの言いたいことはもう絵で描いているのだし、これでいいんじゃないかなと思っている。
そもそも自分は、日本語ネイティブ同士でさえもカタコトみたいな返信しか返せない。「すごいです……!」「やば……」「好きです……」「ありがとです……!」みたいな。主語もなければ文法もない……。日本語さえもカタコトなのに英語ではかっこよくしようなんて無理がある。
逆に相手のイラストに対して感想を伝えたいときも、簡単な英語しか使えない。
I love it!(それ好きです〜!)
amazing!(尊い!)
※全部の例文に「!」が付いているのは、日本語でも「!」の勢いで乗り切るからです。「うれしいよ!」「ありがとう!」のこの気持ちがより正確に伝わるかなと思って……。
その通りです。私もこの気持ちです。
しかしバリエーションも増やしていきたいので、少しずつフランクな英語を勉強している。
少し前にTwitterで話題になっていた『世界が広がる 推し活英語』はシンプルで簡単なのに使えるフレーズが多くて、読んでいて楽しかった。
絵文字に頼る
そして頼れる絵文字文化。「Thank you」だけだとそっけない気がしてしまうけど、語尾に絵文字をつけることでニュアンスも伝えやすくなる気がする。
笑顔の絵文字でもいいし、描いてるキャラやCPにちなんだ絵文字を複数並べるとかでもいいし、描いてる推しカプを象徴するような絵文字(教会とか指輪)をつけることもできる。どこの国のオタクも絵から何かを感じ取るのは大得意だと思う。
pixivのスタンプ機能も、もともと言語の壁があるユーザー同士が気持ちを伝えやすいようにと作られたものらしいし、やっぱり絵って便利。
いっそ平易な日本語で返信する
日本の作品を好きなファンの中には、簡単な日本語なら分かる人も多い。
こちらが下手に英語をがんばってこねくり回すより、やさしい日本語のほうが却って伝わることもある。(やさしい日本語というのは、災害時に自治体やNHKがツイートするような平易な日本語のこと。)
自分の場合むしろ「(あなた英語たいへんそうだし)日本語でいいよ」「私は日本語を勉強中だから日本語でコミュニケーションしたい、簡単な日本語ならわかるから日本語でお願い」と言われることも多い。気を使ってもらっている……。
今はすぐに意味もスマホで調べられるし、こちらが日本語で返信したとてなんの困ることもない。
転載に対する価値観については明記しておく
最後にこの問題。
転載禁止については日本語でも英語でもきちんとプロフィールに明示しておくようにしている。
もし海外の人に転載されていたら、たとえばこんなふうに言える。
Please do not use my picture.(私の絵を使わないでください。)
Please do not share my contents with any third party.(私の絵を第三者へ共有しないようお願いします。)
Don’t repost.(再投稿しないで。)
転載禁止の旨を伝えることで「あ、ダメなのね? 知らなかったスマンスマン」と分かってくれることも多い。(私が見かける範囲では相手が転載禁止を知らないだけだったというケースも多く、たいていすんなり解決している。)
お互いに「今の言葉」をアップデートして使っていきたい
ジャンルを渡るごとにドイツや台湾、カナダ、ロシアなどの人と交流する機会があった。
最初は「文法が間違っていたら恥ずかしい、ちゃんと調べて正しい英語で伝えなきゃ」とか「発音が下手だから通じなかったらどうしよう、恥をかきたくない」みたいに、書くにも話すにも英語に対して不安が強かった。
もっとも、ビジネスの場合は英語ができないと足元を見られるかもしれない。留学先でいつまでも幼稚な英語を使い続けていたら周囲の学生に舐められるかもしれない。それは不利益になるから「英語はパッションでもなんとかなるよ! 大切なのは気持ちだよ!」とは言ってられない。
けど、共通の好きなものがある同士がコミュニケーションするのにそんなに臨戦態勢になる必要はないんじゃないか。
あとこれは自分の場合だけど、「下手くそな英語は恥ずかしいぞ〜! ちゃんとしゃべれよ〜? さあ正しく言えるかな〜?」と圧をかけてくるのは、相手の英語話者ではなく、日本人であることも多かった。SNSで英語を使うときも、身内(日本人フォロワー)に見られていることでよけい「ちゃんとした英語を使わなきゃ! 恥をかきたくない!」と緊張してしまうというのもある気がする。
そこに気づいたことで、英語の不安に対してちょっと冷静になれたというか、「コミュニケーションしたくて一生懸命になって何が悪いんだ! 傍観者は黙っとれ!」と吹っ切れた部分もある。
英語でリプを返すときに何が目的なのかというと「正しいカッコいい英語を使うこと」ではなく「気持ちを伝え合うこと」なわけだから、それは絵を描いた時点ですでに伝わっている。だったらあとは簡単な英語でも平易な日本語でも絵文字でもいいんじゃないか。
もちろん、いいなと思う言い回しに出会えば覚えて真似して使っていき、バリエーションは増やしていくとして。
「kawaii(かわいい)」が通じるようになって久しいし、「tskr(助かる)」とか「seiso(清楚)」という言葉もネットで使われていたりする。ジャンルや界隈に、共通のミームがあったりもする。
今はこんなふうに、お互いに「今の言葉」をアップデートしてあれこれ使っていく感じが楽しいなと思っている。