【二次創作】アクキーなどのグッズ製作はアウトなの?という問題

「二次創作って、同人誌はセーフでもアクリルキーホルダーとかアクリルスタンドの立体物は禁止ってFF外の人から注意されたんだけど、本当?」

という人向け【著作権者によって許諾の範囲は異なるので、自分のジャンルのガイドラインを確認してみるといいかも】という記事。

少し前に複数のジャンルで、「同人グッズ製作が禁止になった! どうしよう!」と界隈が慌てるという騒動があった。

警察による度重なる摘発にもかかわらず、残念ながら『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』の著作権を侵害する商品がイベントや通販サイトを通じて販売・配布されたり、またはアミューズメント施設の景品とされる事例が後を絶ちません。

これからも、著作権侵害に対しては厳しく対処し、悪質な侵害については刑事告訴をも辞さない方針を継続していきます。

ファンの皆さまにおかれましては、これらの無許諾違法グッズをお手にとることのないよう、お願い致します。

『ラブライブ!』公式ホームページ

これは、悪質な業者が公式絵を使ってグッズを製作・販売していたために「正式な許諾のないグッズは全面禁止」となったケースだと思われる。

「趣味の範囲の同人活動ならいいのでは?」と言いたいところだけど、"趣味の範囲での非公式グッズ"なのか"悪質な業者による非公式グッズなのか"というのは線引きが難しい。

だから公式としては全面禁止にせざるを得ない、といった感じなのかもしれない。

この騒動の印象が強いせいか、「同人グッズは100%黒だからどのジャンルでも絶対禁止」みたいな誤解が広まり、二次創作者とグッズ取締り隊がTwitterで平行線の言い合いになっていることがある。

ここ数年、二次創作を取り巻く状況はどんどん変化してきているので、「グッズはこの範囲ならOKです」といったガイドラインを出しているところもある。

"最新のガイドラインを確認せずに言い合いをしていてずっと平行線"みたいなの、けっこう多くTwitterで見かけるので、まずはお互いジャンルのガイドラインを確認してみるといいかも、という記事です。

【二次創作】アクキーなどグッズ製作はアウトなの?という問題

結論としては「いいからガイドラインだ!」に尽きる。

とにかく自ジャンルのガイドラインを確認してみること

例えばニトロプラスでは、"非営利的な二次創作活動"と"営利的な二次創作活動"をハッキリと分けている。

著作物転載ガイドライン
ニトロプラス/ニトロプラス キラル作品の著作物使用や二次創作活動にあたってのガイドライン。

非営利的な二次創作活動(つまり私たちがしているような活動)は、この条件を守る限り許容されている。

1.創作性があること

2.直接販売であること

3.販売数量の総累計数が200個以内であること

4.売上予定額が小規模(10万円以下)であること

5.その他、絶対的禁止事項に該当しないこと

ニトロプラス公式ホームページ 著作物転載ガイドライン

これを読むと、具体的な個数や売上金額の点で言うと「販売個数の総累計が200個以内で、売上予定額が10万円以下であれば非営利の範囲とみなされる」ということになると思う。

200個以上作る場合や10万円より多い売り上げが予定される場合、申請して版権使用料(ロイヤリティ)を支払うことで許可されることもある。(詳しくは全文をご確認ください)

自ジャンルにガイドラインがない場合

「うちのジャンルはハッキリしたガイドラインがなくて、公式の許諾も"ファン活動の範囲内で許容します"とか"モラルの範囲内でお願いします"みたいにぼんやりしてるんだけど……」というところも多いと思う。

"モラルの範囲内で"とか"一般的な慣習の範囲内で"という場合、例えば複数の別ジャンルのガイドラインを確認して、参考にしてみるのもいいかもしれない。

そうすると「一般的にこれくらいの条件でなら著作者の利益をおびやかさず、迷惑をかけずに二次創作活動ができるんだな」ということがつかめると思うので。

上に挙げたニトロプラスの他にも、最近ではエヴァンゲリオン(株式会社カラー)がガイドラインを出している。

『エヴァンゲリオン』シリーズのファン創作物の公開に関するガイドライン
(本ガイドラインは日本語で公開しています。自動翻訳等によって他国語でお読みの方は、あくまで日本語の原文が尊重されることをご理解ください。) 本文: 本ガイドラインは、弊社が原作権を持つ『エヴァンゲリオン』シリーズ(以下、「本作品」といいます)のファン創作を楽しみたい方々を対象とした、創作物公開のためのものです。 ファン...

にじさんじ(いちから株式会社)でも二次創作のガイドラインがあり、「どういったものが二次創作と言えるのか」というようなところから説明してくれている。

いちから 二次創作ガイドライン
いちから株式会社における公式作品の二次創作ガイドラインです。

ゴールデンボンバーさんのガイドラインも参考になる。(同人、BLなどの二次創作についても「各界隈のルールに従ってお楽しみください」というような言及をされている。)

SNSへの写真・動画掲載について、ゴールデンボンバーからのお願い ※情報追記(12/23)
※配信ワンマンライブのスクリーンショットについて追記しました。(12/23更新) 鬼龍院翔の「プッツンてれび」でお伝えした内容について、音声の聴きとりが難しい方もいらっしゃるため、画像にまとめて掲載をいたします。

アーティストなどの肖像権については、LDHのガイドラインも詳しい。(例えば応援グッズ。「悪質なもの以外は原則として禁止しないけど、アーティストと紐づけて販売するのは肖像権やパブリシティ権の侵害になるのでダメですよ」というふうに解説してくれている。)

SNSを利用されている皆さんにお願い | LDH - LOVE + DREAM + HAPPINESS TO THE WORLD -
LDHからの大切なお知らせです。私たちは、Love, Dream, Happinessをテーマにエンタテインメントを創造し、世界中のすべての人たちに届けます。

「(作品名) 二次創作 ガイドライン」などで検索するとたくさん見つけることができる。

明日には状況が変わっているかもしれない

このところ、二次創作に関する慣習やルールというのは目まぐるしく変化している。

数年前の自分は「同人活動は隠れてそっとやるもんだ」「二次創作で許される範囲を見定めるさじ加減は自分で判断しなければならず、そこがとても難しい」とばかり思っていた。

けど今は公式が許諾範囲をハッキリと明言したり、SNSで著作者が「自分の作品の同人誌を見つけて喜び勇んで買った!」と発言したりする。新しい二次創作様式の時代なのかもしれない。

逆に、状況によってはその条件が我々に嬉しくないほうへ変わる可能性もあるということ。

あまり考えたくないことだけど冒頭に挙げた例のように、自分のジャンルに悪質なグッズ業者が付け入って巧妙に儲け始めれば、ファンの二次創作グッズの条件も厳しくなってしまうだろう。

明日には自ジャンルの状況が変わってしまっている、ということもあり得ないことではない。

許諾の範囲内で二次創作をしている場合、公式ホームページが更新されたら目を通す、SNSの公式アカウントをフォローしてチェックするなど、公式の動きをきちんと知っておくと安心かもしれない。

またSNSで「同人グッズは100%黒! 違法! 逮捕されますよ!」とむやみにケンカをふっかけてしまう前に「このジャンルには数量や売上金額のガイドラインがあるのかも」と確認するようにしたい。

「100%黒!」と言われてカチンと来てもなるべく正面からケンカは買わず、冷静に「私のジャンルではこういうガイドラインがあります」と提示、「そうなんですね、すみませんでした」「いえいえ、デリケートな問題ですので」みたいに穏便に済むといいよね……。

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