「絵を描かないでいたらフォロワー減った」と落ち込む前にできること

最近絵を描かないでいたらフォロワーが減ってしまった。絵を見たくてフォローしてくれた人はきっとガッカリしたんだろうな…このままじゃフォロワーさんたち全員に見捨てられてしまう……

と落ち込んでしまう人向け【①まずは解析ツールでチェック②心理のクセに気づく③プロフや固定ツイートにエクスキューズしておくと楽かも】という記事。

「フォロワーが減ってる……最近全然絵を描けてないからなあ……せっかくフォローしてもらってるんだからがんばって描かなきゃ!」→「焦って無理してがんばって描いたのに反応薄くて、もうどうしたらいいか分からないよ……」みたいなことってあるかもしれない。

焦って迷ってググってみても「焦らずに絵は描きたいときに描くべし! あんまり気にするな!」みたいな記事が多くて、それは本当にその通りでごもっともなのだけど、そんなふうに思えたら悩んでいないわけで……。

ということで、自分用に【フォロワー減ったときの動揺をなるべく具体的&現実的になんとかする方法】というのを考えておくための記事。

具体的にはこの3点。

  • まずは解析ツールでチェック
  • 心理のクセに気づく
  • プロフや固定ツイートにエクスキューズしておく

まずは解析ツールでチェックしてみる

「絵を描かなかったせいでフォロワーが減った」は果たして事実なのか

「フォロワーが減った」というのは数字で見れば事実かどうかはっきりと分かるけど、果たしてそれが「絵を描かなかったせいでフォロワーが減った」のかというと、それは事実かどうか分からない。

「私は最近絵を描いていない……せっかくフォローしてくれているフォロワーさんに申し訳ないな、絵を描かない絵描きなんて価値がないと思われているかも……」みたいな負い目があるために「フォロワーの数が減った」という事実と勝手に結びつけて「絵を描かなかったせいでフォロワーが減った、やっぱり……」にしてしまっているだけの話で。

何百人から何千人というフォロワーがいる場合と、数十人くらいで全員を把握しているような場合とではまた違うと思うんだけど、フォロワーの数が多いと誰に去られたのか分からなくてソワソワするっていうのもあるかもしれない。

誰に去られたか分からない

フォロワーはきっとみんないつのまにか私を見限って、きっとみんな去っていくんだ……

と、主語を自分で勝手にでかくして不安になってしまう、おなじみの【認知の歪み】。

気がすむまでリムーブを把握してみる

自分は以前【人事ったー】というツールを使ってフォロー&フォロワー管理していた。(今はサービスを終了されています。)誰に新しくフォローされたか、誰にリムーブされたか、というのを数年間に渡ってチェックし続けていた。

で、フォロワーが減るたびに「誰がリムーブしたんだろう、私をリムーブして今どうしているのだろう」といちいちチェックしていたんだけど、

  • 別のジャンルに移っていた(→そっかー、新しい場所でもお幸せにね!)
  • がっつりフォロワー整理していて、私もそのうちの一人だった(→アカウントの使い方を変えたんだろうな。そういうこともあるよね)
  • 凍結されてた(→いいねやRTをしすぎちゃったのかな……)
  • フォローフォロワー共にヒトケタくらいまで減らして鍵にしてた(→たぶんプライベート用のアカウントにしたのかな?)

だいたいこんな感じで、知れば知るほど「どうやら、私のせいじゃないみたいだな……」というのが分かってきた。

「うーん、いちいち気にしなくていいのかもな」と思い始めた頃にちょうど【人事ったー】がサービスを終了し、いい機会だと思ってフォロワーの数を気にするのをやめることにした。

どうしても気になってしまう人は、私のようにいったんとことん執拗に気にして追跡してみることで気が済むこともあるかも。リムーブに大した理由なんてないことがほとんどだって肌で分かるし、いちいち気にするのがめんどくさくなってくる・飽きるというのもある。

今だったら【SocialDog 】や【えごったー】などの解析ツールがあるので、気が済むまでリムーブを把握してみるのもいいかも。【Social Dog】は製品版もある高性能のTwitter運用ツールで、無料版でも十分使えるみたいです。

心理のクセに気づく

お返ししなきゃと思ってしまう【返報性の原理】かも

「せっかくフォローしてもらえてるのに、絵を描けなくて申し訳ない、気がひける、ガッカリされたくない……」みたいに思ってしまう気持ちも分かる。

というのは人の心理には【返報性の原理】というのがあって、人は何かしてもらうと返さなきゃってソワソワしちゃうものなのだそうです。スーパーとかで試食しちゃうと買わなきゃ悪いみたいな気持ちになるアレ。

特に自分に自信を持てないでいるような心理状態だと、「せっかくこんなつまらない私をフォローしてもらったんだから、せめて絵でも描いてお返ししていかなきゃ」みたいに強く感じてしまったりするのかもしれない。

「フォロワーに悪いな」とソワソワしたら「あっこれただの心のクセだ、悪いとか思わなくていいんだった。んもー、私って律儀だからな〜」と切り替えると、ドツボにはまらなくてすむ。

フォロワーさんだって「フォローしてやったんだからお返しにせいぜい絵を描けよ」なんて思っていないよ……。

自分で自分にそう思っているだけ説

「絵も描かずにくだらないことばっかり呟いてたから、つまらなくてリムーブされたのかな」と考えてしまうのって、自分で自分にそう思っているだけということもある。

「最近全く絵を描けてない、こんなんじゃダメだ」と自分で自分に思っているから、まわりにもそう思われている気がしてしまう。本当によくある考え方のクセだと思う。

だいぶ前の話だけど、Twitterで知人が暴力をほのめかすものや自傷的なものなど通報ギリギリの暴言を言いまくっていた時期があった。で、フォロワーが目に見えて減ったんだって。

知人「? なぜかフォロワー減ってるんだけど、なんでだろ???」

私「あーまあTwitterで他人のネガティブ発言見たくないって人もいるからね〜(最大限にオブラートにくるんだ言い方)」

知人「ネガティブ発言? 何が? 誰が? 私はそんなこと言ってないけど???(本気のキョトン)」

ということがあって、「強い!!!」と感じた。いやみではなく。この人の世界には「こんな私はダメなやつ、リムーブされても仕方ない」という【事実】がないので、悩まないし落ち込まないのだ。

こんな感じで、世界は自分が作っている。

同じ「リムーブされた」という事実があっても、「私はこのごろ絵も描けてないダメなやつ……だからリムーブされても仕方ないんだ」と考えればそういう世界になるし、「私はいつも明るく元気で楽しく無害な人間なのになぜかフォロワー減ってる、謎〜〜〜」と考えればそういう世界になる。

絵を描くことで悩みがちな人って、自分を悪くとらえがちというか謙虚がちな人が多い気がするんだけど、そうじゃない考え方もあるんだなあと思った。このメンタルの強さ、ちょっと見習いたい。行いは見習いたくないけど強さだけ見習いたい。

とりあえず固定ツイートやプロフに書いておく

あとは、固定ツイートやプロフィールに、

「絵を描く頻度はムラがあります」

「最近は○○のイラスト多め。(△△は少なめです)

みたいな感じでエクスキューズ(おことわり)を書いておく、というのはけっこう良いなと思っている。

他にも「○曜夜はドラマ実況でうるさいです」「ジャンルに関係ないつぶやきもします」みたいな、自分が負い目を感じてしまうことについても、一言書いておくことで自分の気が楽になるというか。

SNSなんて使い方は自由なのだけど、そうは言っても気にしちゃう人向け。

「去る者は追わず」の練習だと考える

自分が絵を描き始めたのはもともと"自分に興味を持ってもらうためのきっかけづくり"だった。人見知りではないけど引っ込み思案で、仲良くなるきっかけを作れないタイプだったので。だから"絵も描かないで人とつながっている"というのを、そこはかとなく不安に感じる気持ちも分かる。

けど「絵をきっかけにいったんはつながったけど、離れていくのならそれはそれでよいのでは?」と、今は自分はそう考えている。だって現実的に考えて、一度つながった人と一生つながり続けるなんて不可能だもの。

「去る者は追わず」っていうの、紀元前300年頃に孟子が言ったのを今でも言われ継がれているくらいだから、きっとこれ人生の真理だと思うんですよね……。

せっかくTwitterという半仮想現実があるのだから、「去る者は追わず」の練習にも利用してみようと考えている。

去るものを追わないための考え方
  • 「お返ししなきゃ、報いなきゃ」という心のクセはやめる
  • 「自分の負い目を勝手に結びつけていないか?」と考えてみる
  • それでも気になるなら、一度執拗に追跡して把握してみる

いらんプレッシャーを感じることで"描きたいときに描きたいものを描く"というのができなくなると、絵を描くのもよけいしんどくなってしまうと思うのです。

正直、このブログを書いていても「最近は更新頻度を落としてるけど、更新遅いなーとか思われちゃわないかな」とか全く思わないわけではない。

そのたびに今自分で書いてきたようなことを思い出して、「今ここを見ている人のことだけを考えて書こう、記事を読んで何かちょっとでもおみやげを持って帰ってもらえること、それだけを目指そう」と考えるようにしている。

こういうお悩みブログ、読む必要がなくなったらその人にとってそれがいちばんなので。去る方のお背中に、お米なり花なりを投げて幸せを祈っています。

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