ネットの友人に悪口を言われたときに、どう対処すればいいかという話

「ネットの友人にエアリプで悪口を言われている。ジャンルのフォロワーも見てるから、あまりことを荒立てたくない…でもつらい。どうしたらいいんだろう?」

というお悩みがある人向け【悪口を言われたときの考え方とでき得る対処法、逆に、しない方がいいことについて】の記事。

「このツイートって私への当て付け(エアリプ)かな?」と思う場合、そうじゃないことも多いよねという記事を書いたことがある。

でも時には、明らかに気のせいじゃない、ハッキリと自分に"敵意"が向けられているというケースもあると思う。イヤミとかグチとかじゃなくて"敵意"。なのでここでは"悪口"と呼びます。

※くれぐれも、それが敵意なのか自分の思い込みなのかは客観的に冷静に判断しないとコトがこじれますけど……。

この記事は、【ネットで悪口を言われたとき、どう考えてどう対処するのがいいのか】について自分なりに考えたことを書いています。

ネットの友人に悪口を言われたときに、どう対処すればいいかという話

悪口を言われたときどうすればいいんだろう、と悩みに悩んでネットで検索すると「ブロック・ミュートしよう!」「ジャンルを移ろう!」「SNSを見る時間を減らそう!」「気にしないのがいちばん!」みたいな解決策がたくさん出てくるけど、どれもこれもちがーう! ってなってしまう。それができれば苦労はしないよっていう。

ブロックしてよけい悪口言いふらされてもこわいし、ミュートしても何か言われてないか気になっちゃう。今のジャンルも楽しいのに移りたくないし、他の友人とは仲良いのでSNSでは変わらずつながっていたい。なるべく今の状況のままで気持ちが楽になる方法ってないのかな……と思うんじゃないだろうか。

自分も人並みに人間関係に悩んだ経験がある。

お坊さんの話を聞いたり自己啓発系のセミナーを受けたりヨガを習ったり心理学を学ぶために大学に通ったり、ごちゃごちゃいろいろあがいてきたのだけど、その中で今のところ暫定ベストはこれかなっていう対処法を書いてみる。

自分に起こっていることを俯瞰で見る(メタ認知)

なんでもそうだけど、自分視点(主観)で受け止めるとしんどい。

物事は客観的に見ることで糸口が見えやすいですよ、というのはよく言われることだ。

簡単に言うと、【自分というキャラ】と【悪口を言ってくる敵キャラ】を天の視線で見るということ。

私はホラーゲームをやるんだけど、FPS(一人称視点で戦う)ゲームだと恐怖で体がすくんでしまい、上手くプレイできないことがある。世の「これは怖い」とされるホラーゲームはたいていFPSだ。でもTPS(三人称視点で戦う)ゲームならまだ冷静になれるので、上手く動けたりする。

視点を変えるだけかよって思うけど、視点って意外とバカにできないくらい感覚が違ってくる。

※【メタ認知】っていうの、興味のある方は調べてみてください。

つらいことからちょっとだけ距離を置ける

しんどくならないためには"今、right nowに起こっていないことは考えない"というのが最大のコツらしいんです。

けど人はFPSで生きているので、数時間前に悪口を言われたことを今でも引きずってしまったり、「明日も悪口言われるんだろうな」「来月のイベントで顔合わせるの気まずいな」と未来を思い悩んでしまう。

人類がみな座禅とか瞑想とかをするのは、そんな無意味な過去や未来を切り捨ててright nowに集中するためなのですよね。

自分の感情をコントロールできる

ド主観で感じちゃうと悲しみや混乱にめいっぱい支配されてしまい、自分の気持ちがコントロールできなくなる。

そうすると、エアリプをスクショして晒し「これって私のことだよね……」とかやってしまい、フォロワーさんを巻き込んだ戦争になっていく。(実際にはフォロワーさんたちは困惑して引くだけなので味方が増えるわけではなく、よけい孤立する)

どこか客観的な感覚を残しておくことで「いや、これをやっちゃあ泥沼だよな……」という理性が働き、事態をムダに悪くするのを避けられる。

相手の事情や心情が分かることがある

そしてメタ認知で考える最大のメリットはこれだと思うんだけど、相手の心情や事情が分かるということ。

アニメやマンガの敵キャラもそうだけど、「なんでこの人、こんなひどいこと言うんだろう……」と分からないままだと怖いしつらいしひたすら憎い。

でも事情が分かると同情できたり共感できたり、ちょっとだけ許せたりする。(敵キャラを好きになる人も多いよね)

許せないまでも「この敵キャラもかわいそうな人なんだな……分からんでもないわ」となるの、みんな経験あると思う。

意地悪を言ってくる相手の事情や心情が分かることで、自分の心も変わってくることがある。

これは以前、読者さんがメールで語ってくださったことですが、客観的になって相手の気持ちを推し量ってみたことで、ちょっとだけ自分の心の持ちようが変わったそうです。

悪口を言ってくるのって、たいてい相手の【抑圧】が原因である

シャドウとペルソナについてご存知の人も多いと思うけど、人には「こうあるべき」というペルソナと「でも本当はこうしたい」というシャドウがある。

例えば「ダイエットのためにケーキを我慢すべき。太ってるのはみっともないと考えるべき」というペルソナの下には「でも本当はケーキを食べたい」というシャドウが抑圧されている。

「本当はケーキを食べたい」というシャドウをギリギリで我慢して押さえつけている人の前で、「あーケーキおいしいな〜♪」とバクバク食べたらどうなるか。

「ケーキ食べてんじゃないわよこのデブがよ〜!!!!」と攻撃してくるだろう。

実際はもっと取り繕って「太っているのにケーキを食べるなんてどうかと思う。私ならできないわ〜」とか「太ってるのがみっともないって分からない人もいるんだね〜」とか「ケーキの食べ方が汚い、この人なんだか生理的に無理」とか、もっともらしい理屈をつけて相手を巧妙に傷めつける言葉を選んでぶつけてくる。

自分のシャドウをあっさり叶えてしまっている人を徹底的に否定し、自分のシャドウをいっそう強く抑圧するために。

たいていのケースで、悪口の正体ってこんな感じなんじゃないだろうか。

これを絵の例に置き換えてみると、例えば、

「いいね稼ぎに他ジャンル描くなんて私には無理だわ〜フォロワーに媚びてて神経疑うわ〜軽蔑するわ〜(私も喉から手が出るほどいいねがほしいけど我慢してるのにー!! ホイホイいいねをもらってるこの人が憎い! 消えてほしい!)」

みたいなこと。これ言うほうと言われるほう、自分はどっちも経験がある。

こんなふうに導いてくれる大人が近くにいる子どもさんは幸せだなあー! と思ったのだけど、こういう「自分がやりたいことを他の子がやってる」→「ズルい」ではなく「私もやりたい」と自分の感情を正確に表現する訓練をしないまま大人になる人って、たくさんいると思うのだ。

悪口のほとんどの理由は嫉妬

よく「悪口を言ってくるような人は、かわいそうな人なんだよ」って子どもの頃に言われてきた人も多いと思う。

「いや全然かわいそうじゃないじゃん! 悪口言ってきてひどい人じゃん……」と私は腑に落ちなかったんだけど、最近やっと「確かにな……嫉妬に胸を焼かれているのにそれに気づかず、我を忘れて人を攻撃しているっていうのはたいへん苦しく無様なことかもな」と分かってきた。自分も嫉妬に胸を焼かれ、我を忘れて他人の悪口を言うという経験をしたので

今では人を攻撃&物申したくなった時に「ここに嫉妬は含まれていないか? 本当は私もそれをしたいのにできないから攻撃したいんじゃないのか?」というのを考えるようになった。こう考えてみると、だいたいの物申し欲は引っ込みますね……。

悪口は自己紹介

「悪口は自己紹介」というのもよく言われる言葉。

例えば自分が言われた悪口の中に、

「いい年して同人誌作ってるとかバカみたい、貯金するっていう考えがないのかね、独身はこれだからダメ」

というのがあった。(同い年の既婚の方に言われた)

「いい年して……」:「私はいい年なので焦っています」(同い年だからね)

「貯金するって考えがない……」:「私は貯金をすることにあくせくしています」

「独身はこれだから……」:「私は既婚なので我慢していることも多いです」

という自己紹介になっている、と読める。

※ここで例に出した独身とか既婚というのでどうか気を悪くしないでください。たまたまそういうことがあっただけなので。

こういう自己紹介だと思うと「そうですか、あなたもたいへんなのですね」という気持ちになってこないだろうか。

人に悪意を向けられたとき、「この人、本当は何を言いたくて、何を抑圧しているんだろう?」と考えるようにしてみると、自分がムダに傷つかずにすむ。

まわりから見たら、どう見ても敵キャラが悪い

ずっと悪口(言葉の暴力)を浴び続けているとつい視野が狭く主観的になってしまい、「私が悪いのかも……」という気持ちになってしまう。これがいちばん危ないと思う。

言葉の暴力を使う人って、相手を傷つける言葉と同時に「私はお前に傷つけられた」「お前のせいで私は病んだ」みたいに、被害者になってくることが多い気がする。

そう、相手はあなたに罪悪感を植えつけたくて、あなたに消えてほしくて必死で悪口を言っているのだ。(消えてほしいのは実際はあなたじゃなく自分のシャドウなんだけど。)

まんまと罪悪感を感じてしまったら、理不尽な相手の思うツボなだけ。

でもこれさ、まわりから見たら、明らかに悪口を言ってるやつが敵キャラで、明らかに悪いやつなわけです。

まわりだってちゃんと分かっている。なんなら「うわあこの人嫉妬に狂って悪口言いまくってるよ……標的になっちゃってる人が気の毒……」くらい思ってるよ。

ただ関わり合いになりたくないから触れないだけで。

俯瞰で見ることで「あーこれきっとまわりもどっちが悪いか分かってるよな……」と思えると、それだけでもだいぶ楽になる。

ここまでで、敵キャラに対する認識がちょっと変わったんじゃないだろうか。

今までは「こわい、つらい、なんでそんなこと言うんだろう……これ以上何を言われるんだろう……」と体がすくんで拒否していたのが、「そうか、私のこういうところにこう感じたから、この人は過剰に反応してたんだね」となる。

こっちが理解して軟化すると、相手の態度もまた変わってくることってある。

ここから先は説明しづらいんですけど、相手に全て見透かされてるなと察すると攻撃する気力を失ったり、分かってもらえたことで嫉妬が成仏したり、みたいなことも起こっていくかもしれません。

自分の場合、ケンカ別れして10年ぶりに会った元友人が「あのとき私こう言ったけど、あれって高橋のことが羨ましくてムキになってたんだなって最近気づいた。ごめんね」みたいなこともあった。

具体的にどうしていくか

「いや、考え方とかどうでもよくてさ……具体的にどうすればいいのか知りたいんだけど」という場合はその人の考え方や方向性による、としか言えない。

ここで言えるのは月並みなこれくらい。

  • ジャンルやSNSから距離を置く(自分を守るためでもあり、相手の頭を冷やす期間にもなる)
  • 別アカを作って避難する
  • フォローを増やして、嫌な要素を薄める

3番目の「嫌な要素を薄める」についてはこの記事に詳しく書きました。

やらないほうがいいのかな、と思うこと

「具体的にこうするといいかも!」というのはないけど、「具体的にこれはやらないほうがいいのかも!」ということはあるかもしれない。あくまでも自分の経験上です。

無理して楽しそうに振る舞うこと

上で書いてきたように、相手はあなたを何とかして傷つけて消すために悪口を言っている。

それを「落ち込んだりもしたけれど……私は元気です!!イェーイ!!(カラ元気)」「全然大丈夫、毎日楽しいな〜!」みたいに元気に健気に振る舞ってしまうと、相手の苛立ちは増し、悪口はエスカレートしてしまうかもしれない。

無理して明るく元気にふるまっても、自分もしんどいしまわりも気を使うし敵はいっそうイラつくしで自分の場合はあんまりいいことなかった感覚があるんだけどみなさんはどうでしょう。

何も落ち込んでるフリをしなくてもいいんだけど。

悪口に悩んでいるという人って、気配りもできてほがらかな方が多い気がしているんだけど、相手にとってはそれがよけい腹立つのかもしれない。自分の邪悪さ、醜さがきわだつから。

晒しとか、悪口を言い返すこと

あとはスクショ撮って「これ私のことだよね……」とかしたり、悪口を言い返したりしない。

これは道徳的にだめとかじゃなく、相手に正当な攻撃の理由を与えてしまうから。戦略上です。

「エアリプだと言いがかりをつけて私のツイートを晒した」「フォロワーに私の悪口を言ってる」となれば、晴れて相手は堂々とあなたを非難することができてしまう。

今もし仮に裁判所に出た場合に、自分に不利になるような物証・人証を決して作らない。

直接対決

たまに解決を焦るあまり「話し合おうよ、私も悪いところあったら直すし」と相手に提案してさらに泥沼、というのを見る。

相手にしてみれば本当に憎いのは自分の中のシャドウであって、言わば堂々とケーキを食べているあなたが羨ましいだけ。そんな自分の無様さは嫌というほど感じているはず。

そこへ「私も悪いところあったら直すよ」なんて言ってしまったらコンプレックスをこの上なく刺激して逆上させ、大爆発が起こって世界が終わりかねない。

相手は鏡に映った自分といがみ合っているだけなので、こちらが出ていくことでこじれてしまう。相手の自爆に巻き込まれるのはアホらしい。

【こういうときはこう考えよう手帳】を作っています

相手は変えられない、自分が変わるしかない、というのはよく言われる。

なので私はFPS→TPSに自分を変えて、受け取り方を変えてみたという話です。

そうすることで気持ちが楽になったり、さらにそこから糸口が見えたり、相手の態度が軟化したり、というふうに事態が収束しやすくなる。

相手の暴言を真に受けて混乱しないこと、これが悪口を言われたときの最大のポイントな気がします。

でも、普段はTPSを心がけていても、いざ自分が渦中の人になると一瞬でFPSになってしまう。

人ってちょっとしたことですぐに、メタで考えることができなくなる。

そうすると悲しみや混乱に支配されてヘタを打ってしまい、つらいだけでなく事態も悪くする。

なので私はメンタルが元気な時に、

【こういうときはこう考えよう手帳】というのを作ってある。

「自分に価値がないという気持ちになったときは……」「ライバルに先を越されて悔しくなったときは……」などの気持ち的なものから、「脚がむくんでるときは……」「疲れが抜けにくいときは……」など体調管理的なものまで。

渦中にいると考え方も狭まって冷静な判断ができなくなるので、手帳を見て気持ちをフラットに戻す。「そうだった、そう考えるといいんだったよね……元気なときの私ありがとう……」となる。

毎年、新しい手帳を買ったタイミングで比較的穏やかな年末年始に書いています。(手帳の巻末に)

これがさ、年始に書いたのにさっそく1月末にメンタル荒れ荒れ事件が起こってさ、さっそく役に立ちました。たったひと月前に書いたのに人間ってもう忘れるんだなって思った。

誰かに攻撃されたとき、何を置いても「よし、まずは自分をコントロールするぞ(悲しみや混乱に気持ちが支配されないようにしよう)」とちょっとひいて後ろから見る、TPS(三人称視点)をおすすめしたいです。

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