気軽にイラストを販売できる【コミッションサービス】ってどんなの?

「絵を仕事にするまでは考えてないけど、有料で絵を描いてみたい」

「でも、イラストでお金を取ると反感を買いそうで怖い……」

と悩んでいる人向け、【それならコミッションサービスを使うのがおすすめです】という記事。

絵を仕事にしたいってほどではなくても、「自分の絵を売ってみたい」「得意な絵でお金をもらってみたい」という人は多いんじゃないかと思う。

でもなぜか"絵が描ける人は世のため人のために無料で描くべき"という考え方が根強くて、「有償でイラスト描きます」なんて言った日には「素人のくせに・下手なくせにお金とるとか何様?」みたいに陰口を言われるかも……。

それが怖くてTwitterではなかなか絵のお仕事を募集できない。

そんな絵描きさんには【コミッションサービス】の利用をおすすめしたい。

気軽にイラストを販売できる【コミッションサービス】ってどんなの?

日本では絵が描けない人が絵描きに対して「絵を描いてよ」って気軽に言うわりに、お金を要求すると「はあ? 金とるの!?」とブチ切れるというなんともおかしな雰囲気がある。

それに対して海外では、「お金払うから絵を描いて!」という感覚が一般的で、これが【コミッション】(注文、依頼、頼みごと、みたいな意味)という文化なのだそうです。

日本でもスキルがある人にお金を払って依頼する文化が一般化すればいいよねということで、リクエストや料金のやり取りを仲介してくれる【コミッションサービス】が増えてきている。

コミッション以外にコンペ、キャラ販売もできる【SKIMA】

まずは『SKIMA』。

コミッション形式のほか、リクエスト形式・キャラ販売もできるのが特徴的なサービス。

依頼形式が多いのが特徴で、こんな感じ。

  • コミッション形式
  • リクエスト形式
    • コンペ形式
    • プロジェクト形式
  • キャラ販売(※これが特徴的です)

それぞれについて説明していく。

例えばキャラの立ち絵を依頼される場合……

「キャラの立ち絵が欲しい。髪の色や服、持ち物など自分でこだわりを持ってすでに詳しく設定しているので、その通りに描いてほしい」→コミッション形式

「キャラを作成したい。でもどんなキャラデザにしたらいいか自分では思い浮かばないから、複数のキャラデザ案を見てその中から採用するキャラを選びたい」→リクエスト・コンペ形式

「どんなキャラデザにしたらいいか分からないから、複数の提案を見てその中からおまかせする絵師さんを選びたい」→リクエスト・プロジェクト形式

「すでに完成しているキャラの中から、その子をそのままいただきたい」→キャラ販売

こんな感じ。販売形式が多様なので、自分のスタイルに合わせて利用できる。

特にキャラ販売という形式にロマンを感じるクリエイター、依頼人も多いんじゃなかろうか。

【SKIMA】で詳しく見る

見積もり・打ち合わせ・リテイク・一切禁止。投げ銭つき【Skeb】

最近自分のまわりでもユーザーが増えているのが『Skeb』。

これは「見積もり・打ち合わせ・リテイク・リクエスト一切禁止、絵描きは描きたいリクエストだけ受ける!」という、絵描きの負担をとことんまで減らしたサービス。

「有償でイラストは描いてみたいけど、依頼人の希望を聞いたり描き直しとか無理。絵を描く作業以外のことに振り回されたくない」という人でもチャレンジできる。

コミッションというよりは、例えば「お気に入りの配信者にダメ元で絵をリクエストして、描いてもらえたらラッキー!」みたいな感覚に近いかも。(もちろん有償です)

報酬のほか投げ銭機能もついている。

※原則として描いてもらった絵は個人鑑賞用で「同人誌の表紙を依頼したい」などはNG。

※『Skeb』には二次創作公認プログラムがあり、公認された原著作者のキャラであれば有償で描くことができる。(公認がない二次創作はNG)

【Skeb】で詳しく見る

ビジネス用のお取引も多い【ココナラ】

※『ココナラ』は正確には"スキルマーケット"と称しているんだけど、コミッションサービスとしての用途もあるので並べて紹介しています。

「好みの絵描きに、自分のためだけのイラストを描いて欲しいな」というニュアンスが強い前二つのサービスと比べると、もう少しビジネス寄りな印象。

web広告用の漫画原稿、ビジネス用の似顔絵など、ただ絵を描くだけではなく特別なスキルが必要となる。

「この先、仕事としてイラストを描いていきたい」という人に向いているサービスかも。

【ココナラ】で詳しく見る

依頼から納品までの流れって?

サービスによって違いはあるけど、依頼から納品までの流れはだいたいこんな感じ。

登録して作品を出品(出品ジャンルを登録し、サンプル画像をアップ)する。

購入者さんから購入申請が来て、それを承認すればお仕事開始。(拒否もできる)

打ち合わせやリテイクなど(『Skeb』はこの工程無し)

期日までに納品する。

売り上げが反映されるので、振込申請をする。

仕事で絵を描くときわずらわしいのがお金を回収する業務だけど、それについてもサービスが代行してくれる(そこから手数料を引かれます)。

個人情報は安心なの?

Twitterなど個人対個人で仕事を募集すると、銀行口座など個人情報を相手に伝えなくては報酬を振り込んでもらえない。

コミッションサービスをはさむことで全て仲介してくれるので、依頼人に個人情報は一切渡さないままお取引ができる。

またサービスそれぞれにメッセージシステムがある(例えば『SKIMA』には"トークルーム"というチャットシステムがある)ので、ラフや確認事項もそこで済ませることができる。個人的なSNSアカウントやメールアドレスなどの情報を渡さなくてすむわけだ。

支払いが滞ることもない

また、個人で仕事をしていていちばん大きな問題なのが"未払い"。

イラストのギャランティーってびっくりするほど踏み倒されるけど、「あのー、お金払ってもらえますか?」と督促するのってかなりなストレスになる。

その点こういったサービスが仲介に入っていると、未払い問題も起こりにくい。

言いにくいお金の話を仲介サービスに任せられるのは本当に心強い。

まわりのクリエイターから学ぶことがたくさん

一人でフリーランスでイラストの仕事をしていると、「こういうときどうしたらいいんだろう?」みたいな悩みは尽きない。

例えばイラストの料金の付け方からして迷ってしまうと思う。

こういったサービスに登録しておくと、「まわりのクリエイターはこんなときどうしてるかな?」と参考にすることができるのだ。

「ただで描いてよ」防止策としても使えるよ

あと絵描きが悩まされる「ただでちょちょっと描いてよ」問題も、こういったサービスをうまく使って回避が可能。

「絵上手いね! 私のTwitterのアイコンも描いてよ〜」と言われたときに、

「お金払ってくれるんだよね? 3000円ですけど」とかって言いにくい。

でもこっちからお金のことを言わないと、ほとんどの場合ただで描かされることになる。しかも向こうに悪気はない。

こんなモヤモヤ、経験したことあるでしょう。

そんなときにも上手に使いたいコミッションサービス。

「絵上手いね! 私のTwitterのアイコンも描いてよ〜」と言われたら、

「ありがとう、うれしい! 依頼は全部『SKIMA』で受け付けてるから、『SKIMA』から依頼してもらえたら描けるよ!」

と返事すればお金のことも面と向かって言わなくて済む。

ネットで気軽にイラストの仕事ができる時代だからこそ、こういったコミッションサービスを上手く使ってチャンスを増やし、安全にストレスなくやっていきたい。

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