
「ネットでイラストの仕事を請けたい。そのためにホームページを作りたいけど、ポートフォリオの他にどんなことを載せたらいいのかな?」
という人向けに、【イラスト仕事用のホームページに、記載しておくと良いこと】についてまとめている。
私は自分で描くほうの業務もやらせてもらっていたことがあるけど、イラストレーターに依頼するほうの業務も長いことやっていた。
ネットでしか知らない相手に依頼するのは賭けみたいなもんで、そんなときに判断材料として大きかったのが"ホームページ"だった。
ネットでイラストの仕事を請けたいなら、ホームページを作った方がなにかと有利だよ、という記事も以前書いている。
いざホームページを作るときに、ポートフォリオ(こんな絵が描けますよ、というアピールをするための作品)以外に何を記載しておいたら良いのかをまとめている。
ホームページを作るのは"信頼を得るため"
まず、ホームページを作るのは、"私は美大を出てます"とか"私の絵はすごく上手いんです"とかアピールするためではなく、"信頼を得るため"。
正直、依頼人にとっては美大の価値なんてよく分からないし、絵の上手さもたいして分からない。
大事なのはただ一つ、"この人に依頼して、とどこおりなく納品してもらえるかどうか"ということだ。
だからホームページには、"自分はとどこおりなくイラストを納品できますよ、信用してください"と示すためのことを記載していく。
自分にできる業務と料金について、具体的に
依頼人は「かわいい系の女の子を描ける人いないかな〜」なんてぼんやりした感じではなくて、「予算これくらいで、いつまでに、VtuberのFaceRig用データ作れる人」というふうに具体的な目的でイラストレーターを探す。
だからまず、"いくらでどんな業務ができるか"について記載する。必要があればOSや使用ソフト、使用許諾範囲についても。
例)
「VtuberのFaceRig用Live2Dデータを◯◯円で作成します」
「一枚絵(カラー)を◯◯円から描きます。SNSアイコンやキャス画用に使えますが、イラスト自体を販売するのはご遠慮ください」
※「かわいい系の女の子を描くのが得意です」「ほんわか系のゆるい動物イラストが得意です」とかだと何ができるのか伝わらないのでNG。
なお、ネットで請けられるイラストの仕事といえば、最近はこんな感じ。
- 企業のネット広告用のマンガ・イラスト
- 個人YouTuberの動画用マンガ・イラスト
- Vtuberのキャラクター用2Dデータ
- 名刺・ウェルカムボード・プレゼント用などの似顔絵
- Web用素材イラスト
- SNSアイコンやキャス画(ツイキャスなど配信用の一枚絵)
- お店や企業のロゴマーク
- 企業や個人用LINEスタンプ
連絡先は複数あるとよい
連絡先は複数あるとより便利。
必須なのは必ず連絡の取れるメールアドレス。
YahooメールやGmailでもいいけど、できれば独自ドメインのメールアドレスがあると信頼されやすいと思う。
あとはTwitterのDMやチャットアプリなど、使える連絡手段を記載しておく。
対応時間・スケジュール
「◯時〜△時まで対応可能です。休業日は毎週◯曜日」
「メール対応は基本的に24時間以内に行っています」
など、対応できる時間や曜日を書いておくと、依頼人が安心して連絡できる。
過去の実績・学歴、職歴
あるとより良いのが実績。
過去の仕事をサンプル画像として載せたり、YouTubeのマンガ動画ならそのURLを載せたりできる。
これは「私は絵の仕事を請けて、とどこおりなくこなしてます」という証明のためなので、仕事の大小はさほど関係ない。
学歴や職歴も、デザイン系の大学を出ているとか映像制作会社に勤務していたなど、あるなら書けばいい程度。
もちろんポートフォリオも重要
依頼人にとっては、まずは上記のことがらを確認したいけど、ポートフォリオももちろん大切。
どんな絵柄なのかも知りたいし、絵柄が複数あるならそれも知りたい。
過去の仕事をサンプル画像として載せるのもいいけど、まだ実績が無いようならポートフォリオ用にいくつか絵柄の違うイラストやマンガを描いて載せておく。
カラー、モノクロと両方請け負えるならそれぞれのサンプルもあるとよい。
未経験でもホームページがあれば有利
依頼人は"スムーズに、安心して依頼できるイラストレーター"を探している。
未経験が不利なのは、
実績が無い="この人に頼んで大丈夫かな?"
という不安があるから。
自分のできる業務や対応をしっかりと明記したホームページがあれば、依頼人の不安は解消できる。
その上"経験が浅い分、料金が安め"などのメリットがあれば、未経験の方が有利になることだってある。
「と言っても未経験で要領が分からないし、不安だな……」という場合、クラウドソーシングサービスに登録してみるのもおすすめ。
ランサーズ :案件が多くて種類も豊富。最大手。クラウドソーシングならまずはこれ、って感じ。
Bizseek :手数料が安い。10万円以下の案件ならランサーズの半額。大手よりこぢんまりしていてサイトも使いやすい。
ココナラ:フリーマーケットみたいなゆるい雰囲気で、気軽に利用できる。おすすめ。
【SKIMA】 :自分のイラストを販売できるサービス。Pixivっぽい今時の絵柄が多い。
「未経験だから……」と言っていたら一生未経験なので、まずはホームページを作ったり、ークラウドソーシングに登録してみるところから始めてみてはどうだろう。