
「"絵を描く仕事なら似顔絵が稼ぎやすい!"ってネットで見かけたけど、似顔絵ってどんな需要があるの?」
と疑問に思っている人向け、【似顔絵の仕事はこんなバリエーションがありますよ】ということについて。
【ココナラ 】や【SKIMA
】で絵の仕事をするにも、ただ漫然と「イケメンの絵描きます。観賞用にどうぞ」「かわいい女の子の絵を描くのが得意です」だと仕事は来にくい。
想像すればわかるように、「あー急にイケメンの絵を描いてほしくなってきたな、お金は出すからどこかにイケメンの絵を描いてくれる絵描きはいないかな」なんて人はあんまりいないからだ。サンドウィッチマンのコントの冒頭ではないので。
でも「Twitterのアイコンに使いたいから、有償で高品質の似顔絵を依頼したい」とか「社員全員の名刺に似顔絵を入れたい、予算内で描いてくれる絵描きを探そう」みたいなケースはまあある。ニーズがあるというやつだ。
なので「かわいい女の子描くのが得意です」という人より「ほんわか系の似顔絵が得意です。名刺のワンポイントやTwitterアイコンにお使いいただけます」という人のほうが、多少は仕事が来やすくなる。
この記事では、
- 似顔絵の仕事のバリエーション
- どんな絵柄の似顔絵が有利なのか
について、個人的な経験をもとに自分の考えを書いていく。
絵を描く仕事なら似顔絵おすすめ? 似顔絵ってどんな需要があるの?
似顔絵の仕事のバリエーション
自分が今まで仕事として似顔絵を描いたのはこんな感じ。
- LINEスタンプ(最多)
- 販促ステッカー
- 結婚式のウェルカムボード(数回)
他にも個人的に「有償でTwitterアイコン用の似顔絵を描いてほしい」「記念日用に夫婦の似顔絵を描いてほしい」などとSNSから依頼を受けることもある。
他にもまわりの似顔絵描きだと、
- 敬老の日の似顔絵
- 子ども(赤ちゃん)の誕生日記念の似顔絵
- YouTubeなどネット活動のアバター用の似顔絵
みたいなバリエーションをよく見かける。
似顔絵にはどんな絵柄が有利なのか
ゆるい系、かわいい系
ちょっと意識してまわりを見回してもらうとわかる通り、YouTuberでもアイコンでもリアルなものよりゆるい系、かわいい系の似顔絵を使う人が多い。
写真みたいな写実的な似顔絵のアイコンってあんまり見なくないですか? なら写真でいいわけだし。
またカリカチュア(特徴を過度に誇張した似顔絵)も、悪意を持って政治批判に使われる以外はあまり見かけない。
やっぱり似顔絵は相手に親近感を持たせるために使うことが多いので。
クセがあって個性的系
あとはクセが強くて個性的なものも印象に残りやすい。
無限にクリエイターがいる時代なので、より個性が重視されてきている。
シンプル系
また、シンプル系、おしゃれ系もウェルカムボードなどでは人気の絵柄。
ココナラでもシンプルでおしゃれな絵柄の出品者さんはやはり依頼が多く、順番待ち状態になっていることも。


私自身がウェルカムボードを描いたときも、「いかにも似顔絵〜! って感じのはこっぱずかしいので、シンプルな絵柄でお願いします」というのは皆さん口を揃えて言っていた。
つまりこういうのはやめてねとよく言われる。(描いたことない。)

"上手い"よりシンプルで親近感のある似顔絵が人気
昔は似顔絵ってほとんど需要がなかった。せいぜい旅行先の観光地で記念に描いてもらうとか、卒業アルバムにみんなの顔を描くとかそんなもんだったんじゃないだろうか。
でも今SNSで自分を発信する人が増えたので、似顔絵のニーズって段違いに増してきている。
しかも"記念"とかではなく"自分を発信するときのアバターとして"使うので、どうしても親近感や個性が重要視されるのだ。
だから上手い似顔絵ってそれほど求められていなくて、ゆるかったり、おしゃれだったり、クセがあったり、かわいかったりと、ほかと違う個性のあるものに価値が出てきている。
だからこそ、似顔絵は勝負の場が広がりつつあるジャンル、参入しやすいジャンルだと言えそう。
絵の仕事をやってみたいな、と思っている人は選択肢の一つとして考えてみるといいかもしれません。