「あんまり努力せず、短期間でイラストが上手くなりたい!」「初心者だけど手っ取り早く絵が描けるようになりたい!」
と野望を抱いている人向け【①どんな絵柄を描きたいか決める②求める方向性に合った講座を探して受講する③求める方向性に必要なソフトの機能だけ覚える】という感じかなあ……と考えてみた話。
「手っ取り早く」でもいいよなあ
自分は子どもの頃からかれこれ30年以上絵を描いてきて、美術科受験や美大受験、同人活動で挫折だけをひたすら積み重ね、最近やっとデザインの仕事をするようになった。
ひたすら遠回りの連続だったし、無駄も多かったし、ずっと絵のことで苦しかった。今ではそれも含めて私の人生だと思えているけど、「絵が上手くなりたい人は全員私のように苦しむべき!」とは断じて思えない。もう少し「スッ」といければそのほうがいいに決まっている。
今は以前に比べて格段に絵も学びやすくなってきているし、もっとうまいことやって「手っ取り早く短期間で絵が上手くなりたい!」でもいいんじゃないかなと個人的には思っている。
今もし自分が一から絵を学ぶならどうするか、という最短距離を考えてみた。
最終目標をはっきりさせる→具体的な課題がわかる
まず最終目標を決める。これが絵を描く上でいちばん重要な気がしていて、具体的で、煩悩と懊悩にまみれたものがいいと思う。
※さらに言うと他人に左右されないもののほうがいいと思う。「いいねが一万欲しい」だと描きたいものが具体的に思い描けていないのでそこから先には進まないしそもそも絵でなくてもいいじゃんってなっちゃう。
イメージしやすくて分かりやすい例としてたとえば「メイド服を着た、最高に自分好みのオリキャラを描きたい」という最終目標を設定してみる。なんならいったん、今の自分の力量で描いてみる。
ここで「俺全然ダメじゃん! へたくそ! 才能なし!」で終わらせるのではなくて、夢を膨らませていく。「もっとメイド服ちゃんと描きたいな、ていうかフリルの描き方むずいよな調べてみるか……髪ももっと今っぽい感じの表現にしたい。あと棒立ちやめよう。表情ももっと魅力的にして、背景もお屋敷っぽい感じで描きたい……」みたいに、「これからもっと描けるようになりたいもの」が具体的に出揃う。
- メイド服の描き方を知りたい、フリルも
- まとめた髪を描けるようになりたい
- 表情のバリエーションをつけたい
- 今っぽい塗りができるようになりたい
- 背景の描き方を知りたい
この時点で「描きたい!」という情熱が「うわもうめんどくさ」を上回っている必要がある。
ここが、絵を描く人と描かない人のさかいめになると思う。
「めんどくさ」が上回っているようであれば、もっと描きたいものができるまでお絵描きの趣味はとっておくこともできる。
目的に合う講座を探してみる
自分の時代は「まずはじっくり自分で取り組むべき、どうしてもダメだったときだけ人に頼るべき」という世界を生きてきたけど、これだとくたびれ果てるしいやになるし失敗体験も重なるしであんまりいいことなかった気がする。
この記事のテーマは「手っ取り早く短期間で」なので、まずはプロの手を借りてみることにしたい。
ここでは講座の種類が多くて絵柄もジャンルも広い『パルミー』で探してみる。
《メイド服の描き方を知りたい(フリルも)》
▽メイド服の描き方講座
▽フリルがいっぱいのかわいい服講座
《まとめた髪を描けるようになりたい》
▽髪の描き方講座
▽髪型練習講座
《表情のバリエーションをつけたい》
▽キャラクターデザイン入門講座
《今っぽい塗りができるようになりたい》
▽色塗り基礎講座
《背景の描き方を知りたい》
▽キャライラスト背景講座【室内編】
パルミーは自分も使っていたことがあるけど、講座のジャンルや絵柄が幅広いのが特徴だと思う。
メイド服でも塗りでもなく、ジェスチャードローイングの講座を受けていた。これは「手っ取り早く」とは対極にある練習だと思うのでこの記事の趣旨とは違ってしまう。
「もっとこうしたい」が見つかったらさらに掘り下げる
一通り描けるようになると「もっと詳しく目の塗り方を知りたい」とか「髪はもっと別の塗り方をしたい」みたいに、足りないところが出てくる。同じくパルミーで探してみると、パーツに特化した講座もたくさんあった。
▽目の塗り方講座
▽髪の塗りで学ぶ光と色の表現講座
あとは、絵柄や好みに合わせて必要なソフトの機能だけ知る。
▽イラスト仕上げ加工講座
▽カメラエフェクト表現講座
▽発光エフェクト表現講座
まずは手っ取り早くやってみてから考える
「絵なんて手っ取り早くどうこうできるものじゃないから、じっくり取り組むべきだ」という考えの人はそもそもこんな記事を読んでいないと思う。
でも、「ざっくり講座を受けて自分なりに描いてみたら、もっとじっくり時間をかけて練習していきたくなった。手っ取り早くじゃ物足りない」という人もいるだろうし、「手っ取り早くある程度は描けるようになったし、もう絵を描くの飽きたからこのへんでいいや」となる人もいるだろう。それはどちらでもいい。
「描きたいけど練習のしかた分からないしどうせ私には描けないしうーんうーん」と悩み続けるのがあんま要らんよね、だったらさっとやってみて気が済む方が楽じゃんね、という話。
\「私にも絵が描ける!」という体験/