絵の練習に飽きちゃった人のための対処法と、飽きない工夫について。

「絵の練習するの飽きちゃった……」

「毎日描かないと上手くならないって言うけど、どうすれば飽きずに練習できるの?」

という人向け、【絵の練習に飽きたときの対処法・飽きない工夫】について。

最初に絵を描き始めた頃は何もかもが新鮮で、一枚描き上げるごとに達成感を感じていたかもしれない。

でも毎日描いていると、しだいにその新鮮さも薄れ、飽きてきちゃった……なんて人も多いだろう。

この記事では、【心理学的・脳科学的な側面から、飽きにくい絵の練習法について】まとめている。

まず、飽きても当たり前。

これは絶対間違いなのが、

「絵の練習を毎日しなきゃいけないのに、飽きちゃってやる気が起きない……こんな私は絵に向いてないのかも

「絵が好きなはずなのに、練習に飽きちゃうようでは才能や資質が無いんだ

と思ってしまうこと。

同じことを同じように続けてれば、飽きるのは当たり前。

やる気を出すには、根性じゃなくて脳のしくみが大事なのだ。

「好きで続けられることこそが才能」とか「あの天才漫画家は子どもの頃から飽きずにずっと絵を描いていたから大成した」とかよく聞くけど、絵の成功者たちだって、飽きたことくらいあるはず。

ただ、無意識で上手いこと脳をだまくらかしつつ、努力を継続することってできるのだ。

そういった"無意識で上手いこと脳をだまくらかす方法"について書いていく。

心理学的には、【飽きる】にも二種類ある

心理学では、【飽きる】という状態を【馴化】や【心的飽和】と表現する。

同じ【飽きる】でもこの二つはパターンがちょっと違うので、まず自分がどっちのパターンなのか見極めよう。

【馴化】は刺激に馴れた状態のこと

まず【馴化(じゅんか)】。

これは字の通り、刺激に馴れた状態のことだ。

例えば電車に乗ってて、一定の揺れや一定の騒音に馴れてくると眠くなってくるようなアレが【馴化】。

絵の練習なら、毎日描いていて苦もなく描き上げることができるようになり、「失敗がなくなった」「描いてて悩まなくなった」みたいな状態だと思う。

つまり、絵を描くことに一定のリズムができてしまい、馴れて、刺激がなくなってきている。

こういう場合はまず、リズムを変えて変化をつけてみるのがおすすめ。

これを【脱馴化】という。

さっきの電車の例えなら、眠くなって寝ちゃってたけど駅に向かって速度を落とし始めたら体に感じるリズムが変わって自然に目が覚めた……みたいなのが【脱馴化】。

ちょっとしたリズムの変化を取り入れるだけで【脱馴化】できるのだ。

逆に、馴れてきちゃったから大作に挑もう」などあまり大きな変化を起こすと、せっかく馴れてきていても却ってペースが崩れて挫折しやすい。

まずはささやかな変化から、アレコレ試していくといいと思う。

  • 描く時間帯を変えてみる(夜描いてたなら朝にするとか)
  • 場所を変えてみる(机で描かずにソファで描くとか)
  • 画材を変えてみる(SNSで話題になってたペンを試すとか)
  • 使用ソフトを変えてみる(ソフトを変えなくても使うブラシを変えてみるとか)

【心的飽和】はうんざりしちゃってるので危険な状態

もう一つの【心的飽和】は、【馴化】よりも度合いがひどく、ネガティブな感情が付随しているので深刻だ。

例えば「毎日いやな上司のいる会社に行くのがほんとうんざり……」みたいなのが【心的飽和】。

「飽きた」というより、「ダレてきた」「うんざりしてきた」という感じ。

また【共飽和】といって、関連すること全部いやになりやすい。

絵の練習で言えば、「絵を描くのいやになっちゃった。画材を見るのもうんざり。ジャンルの話も楽しくないし、Twitterのこのアカウントも消そうかな」みたいな感じだと思う。

この【心的飽和】は【疲労】とは違って休んでも治らないことが多く、休むとそのまま辞めちゃう可能性もある。(たしかに、飽きてジャンル移った人ってまず帰ってこないよね……)

「絵の練習飽きたな……」と悩んでる人って、こっちのパターンが多いんじゃないだろうか。

【心的飽和】が起こる理由は、緊張感が無くなること。

なので新たな緊張感をプラスするのがおすすめ。

  • 制限時間を設けて描く(Twitterのワンドロ※に参加してみるとか)
  • 週に何度か日を決めてお題をやってみる(診断メーカーなど)
  • 描いたことのないものに取り組む(二次創作ならジャンルを変えてみる)
  • 別のSNSに投稿してみる(知り合いがいないような場所で馴れ合い無しの交流をする)
  • デッサン会、クロッキー会に参加してみる

※ワンドロ:「深夜の真剣お絵描き60分一本勝負」というお絵描き企画。検索するとジャンルごとに告知アカウントがあったりする。

でも、この【心的飽和】になってしまうと抜け出すのも一苦労なので、陥る前に気づくことができればそれがいちばんいい。

些細なことも積み重なるとダメージになるので、ちょっとでもいやだなと思う要素は意識して取り除くようにすること。

  • 使いにくいツールはやめたり、改良する
  • 資料用ブックスタンドなど、快適グッズはどんどん活用する
  • クラスタ内でめんどくさい人がいるならミュートして関わらないようにする

「毎日描かなきゃ上手くなれない!」と思いつめずに、気楽に休んだりたまに手を抜いたりするのも大切。その方が結局は効率が良かったりするので。

※【お題】に取り組むと飽きにくい以外にもメリットがあるよ、という記事はこちら。

日頃から飽きない工夫をしていこう

真面目な人ほど毎日同じようにがんばってしまい、その分【飽き】に苦しむことが多いんじゃないだろうか。

しかも「飽きるなんてダメだ!」と思ってしまうと、うんざりが加速して【心的飽和】に陥りやすい。

そうならないためには、

日頃から変化をつけてみる!

  • 描く時間帯や場所をコロコロ自由に変えちゃう
  • 使うツールをアレコレ変えちゃう

※趣味なら、道具にこだわりを持ちすぎない方がいいかも。

いやになりにくい工夫も大切!

  • 使いにくいツールは無理して使い続けない
  • 快適グッズを探求しよう
  • めんどくさい人とは距離を置く

そして「毎日描いてもつまらなくなってきたな……」というのは危険信号なので、すぐに緊張感をプラスしていこう

緊張感をプラスするには……

  • お題などで、描いたことのないものに取り組んでみる
  • 制限時間を決めて描くワンドロ企画がおすすめ
  • 馴染みのないSNSに投稿してみる

※ダレてくるとどうしても腰が重くなるけど、なるべく早く行動した方が立て直しもラク。

毎日同じ時間に同じように絵の練習をする人よりも、「私は飽きっぽいから絵を描くの向いてないのかも……」という人の方が、却って飽きずに続けられたりする。

そもそも、飽きるのが早いってことは馴れるのが早い、つまり飲み込みが早くて上達しやすいってことだし、そこでやめちゃうのはぜったいにもったいない。

飽きるのは当たり前。

これはもう仕方のない大前提なので、根性で乗り切るとかではなくて飽きない工夫をあれこれ楽しんでみてほしい。

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