上手いのにつまらない絵は、テーマがないのかも。絵のテーマって何?

「絵は上手く描けてるのに、イマイチ目をとめてもらえない」

「クオリティの高い絵をまとめてアップしてるのに、イマイチ反応が薄い」

という人向け、【それってつまらない絵=テーマがない絵になってしまっているのかも?】ということについて。

デッサンもしっかりやってるし、絵はそこそこ上手い。背景も描ける。着彩もきれい。

それでもイマイチ反応がもらえない……という絵ってあると思う。

それって、いわゆる【上手いけどつまらない絵】になってしまっているのかもしれない。

【上手いけどつまらない絵】ってどんな絵?

どうしたら【上手いけどつまらない絵】を脱却できるの?

ということについて自分の考えをまとめている。

【上手いけどつまらない絵】ってどんな絵?

【上手いけどつまらない絵】というのは、伝えたいことが無い絵。

敢えて言うなら「私の絵、上手いでしょ?」しか伝わってこない絵。

つまり【テーマがない絵】はつまらない絵になってしまう。

また、絵が上手い人ほどこの罠に陥りやすい気がする。

(正直私は陥りにくいので、多少は客観的に観察できるわけです。)

「モチーフを描くのは上手いけど……」

自分は高校のとき美大受験のために指導を受けていて、人を描くときに「今この人は何をしようとしているのか」「何をしている途中なのか」「動きの前後を想像しろ」としつこく言われた。

多分そこが絵のテーマというやつだったんだと思う。

首に手を当てて立っている物憂げなイケメン、というのがモチーフだとすると、(古くてすみません)

首の痛そうなそのポーズが、「うーん困ったなあ」なのか「(照れて)へへへ、参ったなあ」なのか、「首が痛いなあ」なのか、だとしたら前後にどういう出来事があってその瞬間が生まれたのか、というのがテーマ、ということ。

絵が上手い人ほど、なんでもさらっといい感じにかけてしまうので意識しないとテーマを置いてけぼりにしてしまい、上手いけどテーマがなくてつまらない、になってしまうんじゃないかと。

逆に、たいして上手くない絵描きはさらっと描いただけではいい感じにならないため、無意識で(あるいは意識的に)テーマを強めに打ち出すことで「そこまで上手くないけどウケる絵」になることもあるのかも知れない。

私もこっちの傾向だと思う。「見た目が貧相だから黙ってたら人目を惹けなくて人気者にはなれないからトークでなんとかする」みたいな生き方をしてきました。

テーマ(キャラの気持ち)がない作品は苦痛

これは実際、経験したことがある人も多いんじゃないかなと思うんだけど、

「pixivですっっっごく上手い人のログが20枚くらい上がってたけど、しっかり見たのは最初の1、2枚で、なぜか、途中からパパッと飛ばしちゃった……」

「二次の小説読んでて、文章がすごく上手いんだけどなぜか目が滑って頭に入ってこない」

この「目が滑る」という現象。

多分それは"技術はそこそこ高いけど、伝えたいこと(テーマ)が無い作品"なんだと思う。

なぜなら、脳は目の前のことから情報を読み取りたい。

そのために熱心に目を使ってその信号を脳へ送って解析しようとしているのに、何も情報がないのでは脳が「ちょっとー、何の情報(刺激)もないじゃん。この労力ムダなのでは?」と仕事を放棄し始めてしまい、見続けることが苦痛になってくる。(つまり、飽きてしまう)

【いいね】は「上手いね!」ではなく「わかる〜!」

上手いだけの絵にいいねがつきにくい、と言われるのも、「伝えたいことが見えてこないから」という理由の場合が多いと思う。

なぜならいいねというのは「上手いね!」ではなく「そうそう、私も!」「分かる〜!」という共感によるものだから。

反応してくれない人が意地悪なわけじゃなくて、何を言いたいのか分からないから反応しようがないだけ。

テーマがないただの上手い絵に対して反応しろと言われてもせいぜい「上手いですね」しか言いようがない。

でも「上手いねと言われるの不愉快です!」みたいな絵描きもいるし、そうするともう何も言えなくなってしまう。

キャラの気持ちや前後の脈絡を意識する

「絵にテーマを!」と言われると難しそうでめんどくさい気がするけど、私が考えているのはそんなにたいした話じゃない。

テーマと言っても「そのキャラが今何をする途中なのか」「どんな気持ちで何をしようとしているか」みたいなちょっとしたこと。

そのキャラに人格がなければ、いくら上手い人物画でも静物画や風景画を見ているのに近い。

りんごの絵を見せられて「何か感想を言え」と言われてもたぶん何も出てこない。

テーマを決めるのが難しい人は、センス磨きをしてみる

「そうは言っても、そんなのなかなか思い浮かばないよ……だって私センスないし……センスを磨けって言われるとよけい無理だよ!」って私は思ってしまうので。

センスの磨き方について、凡人として合理的なやり方を言語化してみた。

  • 流行りや定番をたくさんインプット
  • 自分ではどう表現するかを考える
  • 実際にアウトプットして、足りない技術があれば補う

詳しくはこの記事にも書いている。

テーマの引き出しを作るのは、絵の練習より大切かもしれない

"自分が何をどんなふうに描きたいか"というもの、つまりテーマがなければ、絵を描く意味って薄れてしまうと思う。

だって、絵を描くのは自分の中にあるものを伝えるためだから。

「上手いね」と言われるために描くわけではないから。

多くのインプットをしてテーマ(何を伝えたいか)の引き出しを増やすのも、作品作りの楽しみなんだと思う。

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