ROM専の人は絵師と交流できないの?

世の中は「絵を描く人」と「絵を描かない人」で分けられます。

絵を描いてpixivなどに絵をアップする人のことを、昔のオタク用語だと「絵描き」、今は「絵師」なんて言いますね。

一方、会員登録をしてすてきな絵をいっぱい見たい! というSNSの使い方をする人もいます。「ROM専」なんて言います。ROMとは「read+only+member」、つまり見るだけの会員です。同人誌即売会では、自分では本を作らず買う専門で「海鮮(買い専)」なんて言葉もありました。

描く人と見る人ですから、どうしてもミゾがあります。

ROM専から見た絵師の不満

「絵師の人って感想送っても返事くれない。なんなの?」という不満

絵を描く人や小説を書く人は「感想欲しい」とよく言います。時間や労力を注ぎ込んで作り上げた作品から、誰かが何かを感じてくれたらそりゃ嬉しいでしょう。

でも「絵師の人って感想欲しい欲しいって言うくせに感想送っても返事くれない。なんなの?」といういらだちの声もよく聞きます。

(ちなみに私はそういう行き違いが面倒なので、感想を全く求めないタイプです。)

その感想が的外れだった可能性

熱く長い感想を送っても、それが的外れだと相手も困ります。漫画作品だったらオチを読み違えていたり、作者の意図しないところに食いつきすぎたりすると、「えー伝わらなかったなあ」と相手が気落ちすることもあるかも。感想に返事する気にはならないでしょう。

つまり「欲しい感想じゃなかった」ということだと思います。

感想欲しい欲しいとせがんだならもうちょっとなんかあるでしょ……とは私も思います。

あまりにも幼稚な文章だった可能性

「えっと、めっちゃすごかったです!」「すっごい感動しました。泣きました」みたいな感想も、「そうですか」「ありがとうございます」としか返事のしようがありません。

絵を描かない人には絵を描く人のことはわからない

同じ一枚の絵を見ても、絵を描く人は「線の省略の仕方が……」とか「使っている色の色相が……」など気づく点が多いです。

なので「そこんとここだわったんですよ! 気付いてもらえましたか……!」「もちろんです…!」という刺激のあるやり取りになります。

絵を描かない人はどうしても「(よくわからないけど)すごい!」になってしまい、最初は返信をしてた絵師さんもだんだん困ってしまいます。

「絵師同士で交流してばかりで、ROM専のこと軽視してない?」という不満

上に書いたとおり、絵師同士ならお互いに発見がありますが、そうではない場合難しいです。

SNSでも「ROM専だからって相手にしてくれないのは軽視で差別だ!」という不満がちょいちょい話題になります。

そのたび解決せず、定期的に盛り上がる話題ですね。

結論から言うと、軽視でも差別でもないけれど、絵師は絵師と交流したいんじゃないかと思います。

もっと言うと、自分より絵がうまい人と交流したいんじゃないかと思います。

色使いがすてきだなあと思う相手の絵をいっぱい見て自分の感性を磨いたり、「なるほどそういう筋肉の描き方あるのか!」と感服して自分の絵にフィードバックしたり、毎日新しい発見に血がたぎります。

ROM専の人と交流しても、そのような発見は得られません。軽視しているわけではなく、

「そこに絵がないから」。

それだけの理由です。

ROM専の人が絵師と交流するには?

ではROM専だと絵師とは友だちになれないのか? というと、そんなこともないですが周りを見ているとまあ難しいのかなあと思います。

絵を描く私自身もROM専の人と交流をしていたことはありますが(感想メールにはお礼メールを書くタイプなので)、でもすぐになんとなく終わってしまうことが多かったです。

私の絵が飽きられたのかもしれませんし(悲しい)、あちらがジャンルを移ったのかもしれませんし(寂しい)、毎回円満に自然消滅します。(まあケンカにならないならいいよね)

交流するきっかけがあるとすれば、

  • めちゃくちゃ的を得た感想をくれたり
  • 入手の難しい貴重な資料を紹介してくれたり
  • (二次創作の場合)萌え語りが秀逸だったり
  • 性癖が極めて近かったり

などでしょうか。

話していてお互いに興奮するような刺激や喜び、お互いに得るもの、お互いにメリットがなければ、交流を続けることって難しいですよね。人間の付き合い全般がそうですが。

絵師だのROMだの関係なく、「自分には相手が食いつくだけの旨味がないんだな」ということを知ることって大切だと思います。

これは相性もあるので、「あの人にはスルーされたけど、この人は自分の萌え語りに食いついてくれた」みたいなこともあります。

あとは、「そもそもなんで絵師と友だちになりたいのか?」と冷静に考えてみることも必要です。

「絵師の友だちがいると自慢になるから」「優越感に浸れるから」

そんな気持ちがにじんでいると、相手には間違いなく伝わってしまいます。

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