二次創作で好きな作品のアクリルキーホルダーとかを作りたい。これってアウトなの?
ガイドラインに書いてある"ファン活動の範囲"ってどれくらい?
と悩んでいる人向け【著作権者によって許諾の範囲は異なるので、まずは自分のジャンルのガイドラインを確認→「ファン活動の範囲」についても具体的な数字を考えてみた】という記事。
まずは自ジャンルのガイドラインを確認
同人グッズが公式から許諾されているジャンルもあれば、明確に禁止されているジャンルもある。
グッズ禁止のジャンルに最近になって参入して、前いたジャンルの感覚で知らずにグッズを作ってしまっている人もたまに見かける。
なのでまずはとにかくガイドラインを確認する。最近ではきっちりガイドラインを出す企業も増えてきている。
「(作品名) 二次創作 ガイドライン」などで検索するとたくさん見つけることができる。
※でも「私のジャンルにはガイドラインがない! 今どきガイドラインを出していないなんて遅れている。問い合わせなきゃ!」というのはしないほうがいいと思います。
"ファン活動の範囲内とは"
ガイドラインはあって二次創作が許諾されてはいるものの、"ファン活動の範囲内で許容します"とか"モラルの範囲内でお願いします"という感じで表現がふわっとしているジャンルもある。
同人グッズを作成してコミケなどに持っていくとして、ファン活動の範囲ってどれくらい? 私の作ったグッズってセーフなのかな? アウトなのかな? となってしまう。
こちらはあくまでもニトロプラスのガイドラインだけど、「非営利でのファン活動の範囲」の一つの目安にはなるのではないかと思う。
非営利的な二次創作活動(つまり私たちがしているような活動)は、この条件を守る限り許容されている。あくまでもこれはニトロプラスの場合。
1.創作性があること
2.直接販売であること
3.販売数量の総累計数が200個以内であること
4.売上予定額が小規模(10万円以下)であること
5.その他、絶対的禁止事項に該当しないこと
ニトロプラス公式ホームページ 著作物転載ガイドライン
これを読むと、ニトロプラスの場合だと、具体的な個数や売上金額の点で言うと「販売個数の総累計が200個以内で、売上予定額が10万円以下であれば非営利の範囲とみなされる」ということになると思う。
※ざっくりとまとめているので、全文を公式ページで確認してください。また記事執筆以降に改定されることもあるかもしれません。
明日には状況が変わっているかもしれない
ここ数年で二次創作を取り巻く状況はどんどん変化してきているので、"最新のガイドラインを確認せずに言い合いをしていてずっと平行線"みたいなのもTwitterで見かける。まずはお互いジャンルの最新のガイドラインを改めて確認してみるといいかも、という記事です。
また「いかにも公式が出しそうなグッズは公式と競合してしまう。本来公式に入るはずのお金が入らないのはいかがなものか」みたいな考え方もあるようだ。
※ここらへんの議論は、たとえばバリッバリに創作性が高くて「こんな独創的なグッズ、この作家さんにしか作れないわ。ていうか原作好きでもこの作家さんのファンしかピンと来ないし欲しがらないわ」みたいなグッズだったらまた変わってくるのかもしれない。
状況が変化しやすいということは、場合によってはその条件が我々に嬉しくないほうへ変わる可能性もあるということだ。たとえば自分のジャンルに悪質なグッズ業者が付け入って巧妙に儲け始めれば、ファンの二次創作グッズの条件も厳しくなってしまうかもしれない。
自分にできることは、ガイドラインをたびたび確認し直しながらきちんと守っていくことのみ。