「いいねがどんどん減ってきている…」というとき考えられる理由4つ

「最近イラストへのいいねがどんどん減ってきてるんだけど、私何かやらかしちゃったのかな…!?」

「いいねが増えるどころか減る一方…このまま誰にも見てもらえなくなったらどうしよう」

と不安に感じている人向け【いいねが減るのには理由があります。たぶんあなたのせいじゃないよ!】という記事。

※DMでいただいたご相談です。

「Twitterでイラストをアップし始めてしばらくはけっこういいねがついていたのに、最近どんどん減ってきている……描き続けているんだから増えるはずでは? なんで減るのかな、不安……」

という経験をしたことがある人も多いんじゃないだろうか。

でも、ちょっと考えればわかるけど、いいねはどんどん無限に伸びたりしない。

最初にいいねが伸びた人ほど減りが目立って焦るかもしれないけど、焦る必要ないよ!

という記事。

「いいねがどんどん減ってきている…」というとき考えられる理由4つ

いいねが減ると「私の絵が下手になったのかな」「つまらない絵を描いちゃってるのかな」と自分で判断してしまい、「もっと努力しなきゃ、もっと見てもらえるテクニックを学ばなきゃ」と【絵が上手くなる練習 効果】とかでネットで検索しまくって疲弊する……。

この悲劇は、焦りによって最初の段階の判断を間違えているところから始まっている。

同じ場所で描き続けていればいいねが減るのは当たり前のことで、絵のせいではない。

どんな絵でも必ず飽きられる

経済の世界に【限界効用逓減】という言葉がある。

「財から得られる満足度は機会が増えるごとに減る」というような現象……つまり「最初は満足していてもだんだん飽きる」ということ。(詳しくないのでざっくりです)

新しいジャンルで描き始めたばかりの頃は、まわりが「新しい描き手の人だー!」とめずらしく感じてくれる(=テンション上がる)のでいいねがつきやすい、と経験上感じる。言わば【新参ボーナス】みたいなもの。

ジャンルに新しい描き手が入ってきて、バンバンイラストを上げてくれて「おおっ新しい人ありがとうございます! 嬉しいな!」といいねしまくった経験ってみんなあるんじゃないだろうか。

でも、目が慣れて新鮮な気持ちを持てなくなると、いいねするほどテンションが上がらなくなる。当然いいねもあまりしなくなる。

それと同時に描き手もあらかた描き尽くして「描くもの無くなったしいいね減ってきたしモチベーションも減ってきた」とジャンルからフェードアウト。

こういう出入りを繰り返しながら、新鮮な気持ちを持ち続けている人・いいねにとらわれていない描き手がジャンルに残留することになるんだと思う。

ここでうっかりやりがちなのが、「でも絵が上手ければ飽きられないのでは? やっぱり私の絵が下手だから……? 個性を出さなきゃ、上手くならなきゃ」みたいに見当違いの方向へがんばってしまうことだと思う。

どんなに上手くても、どんなに個性が強くても飽きられる。絵が下手だからとか個性がないからではなく、【限界効用逓減】という現象です。ヒトの社会はそうなっている。

実際、「こんな素晴らしい絵描きがTwitterで無料で絵を公開してくれるんですか!?」というようなイラストでも、人はそのありがたさに慣れてしまう。

岸田メル先生のこのツイートを見て、しみじみそう感じた。(「イラストよりも自撮りや牛タンの写真の方がいいね多いんだけど!」というツイート)

人は、継続して供給されるもの(例えばイラスト)には慣れてしまい、満足度が下がっていく。そして新しい刺激(例えば、お得情報のある飯テロ写真)には強く反応する。

メル先生は「SNSはそういうもの」とわかっていてネタにしておられるけど、ここで真剣に悩んでしまう人も多いんだと思う。

時期的なものである

また、時期的なものもたぶんあると思う。

数値化されたデータがあるので私のブログを例に出すと、3月4月はアクセスが減る傾向にある。GWくらいからゆる〜っと盛り返して、長期休暇にもう少し増えて、また3月4月に減る。というのを繰り返しながら少しずつ少しずつ増えている。

そう、3月4月はみんなが忙しい時期。

学生さんは進級やら進学やら就職やら、社会人は決算やら年度始め、親御さんは子どもの新学期で本当にみんな忙しい。

自分のTLでもこの時期ぱったりと出てこない人も多いし、出てきてもTLを遡るヒマも気力もない感じ。

そんな状況で他人の絵をじっくり見て「いいね!」なんてできないですよ。

"他人の絵を見る"という行動は、生きていく上で必須ではないから。

ではいつからいいねが盛り返すの? GWには増えるの? と聞きたい人もいるかもしれないのだけど。

3月4月が過ぎたらいいねが完全復活で盛り返すかというとそうでもない。

(※自分の経験上だと3月4月を超えるとある程度は戻りますが、完全復活とは限らない)

GWに元気が出る人もいれば、新生活がしんどくてお盆くらいまで潜ってしまう人もいるし、それをきっかけにSNSから距離を取る人もいる。後述する別の要素も絡んでくる。

忙しいみなさんがいつTLに帰ってきていつまた絵を見てくれるようになるか、なんて分からないわけです。

逆に言うと、いいねが増える時期ってごくピンポイントでしかない。

(※学生の長期休暇や盆暮れは、私の経験的には増えます)

くらいに考えた方が、正解に近いもしれない。

これを踏まえておかないと、長期休暇にTwitterで絵を描き始めたらそこがいいねのピークになりがちで、あとスーッと減ってモチベーションがた落ち、心の傷とともにTwitterやめます……なんてことにもなる。

いいねだけをモチベのよりどころにすると、こんなふうに振り回されて疲れてしまう。

どんなジャンルでも盛り上がりに波がある

また、どんなジャンルでも盛り上がりに波がある。

特に今は作品数も多く、人の興味も移り変わりが早い。

二次創作やファンアートの場合、かなりこの波に翻弄されることになると思う。

いま絶頂的な人気のあるジャンルだって、これがあと何年も続くかというとそうではないはず。今までも沢山のジャンルが盛り上がっては落ち着いていった。

アニメ化で盛り上がって、ピーク過ぎてしばらく落ち着いて、映画化で新規ファンが入ってまた盛り上がったりする。

それにともなっていいねが増えたり減ったり。

自分ももう放送が終わったアニメジャンルにいるんだけど、一挙配信でまた人が増えたり、ファンの気持ちが再度盛り上がったりして、pixivの昔の絵に反応が増えることがある。

そんな、自分の預かり知らぬ要素で一喜一憂していたら身がもたない。

そんなことしているうちに自分もジャンル移動したりする諸行無常。

「3月4月に年度末で忙しくてTwitter見れてなかったんだけど、ちょうど自ジャンルも下火で私も気力がなくてさ。その時期観てた深夜のアニメにハマって別アカ作っちゃった」みたいな複合的な理由のあるジャンル移動も起こりうるわけだ。

というかジャンル移動ってこんな感じで複合的な理由がある場合が多いと思う。

人の興味は日々移り変わる

「人は、私の絵だけを見ているわけではない」というのは意識しておくと楽かもしれない。

SNSって"その瞬間にぱっと盛り上がれる刺激"を楽しむもの。

ソシャゲにハマって推しキャラのことしか考えられないときもあれば、その推しキャラの声優が出ている別作品へ気持ちが持っていかれることもある。

年度末のように、推し周辺のことをかまっている余裕がまったくないときもある。

みんながいつも自分のイラストを見てくれているとは限らない。

興味が一定とは限らない。

「同じ場所で描いていれば、いいねというのは減っていくのが自然なことなのかも」と思えてきませんか?

人の評価は変動ありきで自分の描きたいものを描く

「だったらいいねのために盛り上がってるジャンルを渡り歩くぜ!」というならそれもいいし、「見てくれる人が減っても描きたいものを描くよ」というならそれもいいんだと思う。

人がいない時期にできること

せっかく人がいないんだから「今のうちに、おろそかにしていたところを強化しよう」というのもいいんじゃないだろうか。

脱毛とかも「肌を出す夏に焦ってやるより、まだ寒いうちにしておくといい」とか言うでしょう。

私がやっていることはこんな感じ。

  • いろんな人の絵をじっくり見る
  • 上手い人の真似をして描いてみる(SNSにアップはしない)
  • 塗りの参考書籍を買って、クリスタをいじり倒す
  • 他の人のペースを観察
  • オンライン講座のお試しレッスンを受けてみる

特に塗りの練習って「早くアップしたくていつもごまかして塗っちゃう。いつかちゃんと身につけたいんだけど……」と思いつつやってないので、人がいないときが私にとってはチャンス。

あと自分はあまりやらないけど、コンテストに向けて描いてみるのもいいと思う。

逆に、しないほうがいいかもしれないこと

「私の絵がもっと上手ければいいのでは?」「見てもらうためにもっとたくさんアップすべきでは?」と焦ると泥沼にハマってしまう。

なので、いいねを取り戻そうとして焦らないことが肝要だと思います。

目先のいいねを焦って取りに行こうとすると、パクリに手を染めてしまったり繋がりたい系ハッシュタグをつけてフォロワーを増やそうとしてしまったりするかもしれない。

私のまわりでも、バンバン描いてアップして「#○○好きさんと繋がりたい」をやってぐいぐいフォロワーさんと交流しようとして、「なんか最近やけにがんばってるな」とちょっと無理している感じがあったフォロワーさんがアカウントを消してしまった。

あれこれがんばっても効果がないタイミング(年度末やジャンル下火期)にがんばりすぎてもカラ回るだけ。

ガックリきて「私Twitter向いてない……」みたいになってしまうとダメージだけがでかい。

焦ってなにか行動してもだいたい裏目に出ると思うので、行動するならいいねのためじゃなく自分の絵を磨くための行動をする。

「いいねなんて、こういうもんなんだな」

「時期やジャンルの動向でいいねが減るのは分かった。じゃあいついいねが盛り返すの?」ではなくて、私は「いいねなんてそういうもんなんだな」と考えることにしている。

年度末で人が減っていいねが減ったら、ジャンルの動向の煽りを受けていいねが減ったら、「そうか、いいねなんてこういうもんなんだ」と気づくきっかけにできると思う。

と同時に、変わらず絵を見てくれる人がどれだけありがたい存在なのか、ということにも気づける。

いいねだけをモチベーションのよりどころにしてしまうと、上に書いてきたようなこんな不安定な要素に振り回されてしまう。

「いいねが減った!」と気にする人に「いいねなんて気にしないで!」と言っても無理だと思うんだけど。

気にしてもいいけど、「私はこんな、時期だとか、ジャンルの動向だとか、人の興味の移り変わりだとか、そんな数字に一喜一憂してるんだな。クスッ、かわいいヤツ」ということに気づいておくといいと思う。

そこに気づいてさえいれば、すぐには無理でもだんだん割り切れるようになってくるはずなので。

人がいない時期は「焦らずのんびり練習できてラッキー!」くらいの気持ちで絵を描くことを楽しんでいきたい。

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