いいねの数って結局「どこで何を描くか」なのでは?って気がしてきた

「いいねがつかない、私の絵が下手だから?」

「いいねが少ないのは私が交流できてないから?」

と自分を責めちゃう人向け【結局いいねの数って「どこで何を描くか」な気がしてきた。ニーズがあるところでニーズのある絵を描きさえすれば、いいねはつく】という記事。

SNSで絵を描く人にとって"いいね"ってやっぱり、永遠の深いテーマなんじゃないかと思う。

ソツなくうまいことやってる絵描きにいいねをすべてかっさらわれて、"クソッ羨ましい! けど自分が求めているのはもっと何かこう、違うんだよなあ……"と苦悩する我々は、まさに『ヒゲとボイン』の主人公に通じるものがある。

"ボイン"を"いいね"に置き換えて考えてみてほしい。(完全に字面が頭おかしいけど)

もし『ヒゲとボイン』の主人公が、アメリカ帰りでヒゲなんか生やしてる上司のいる東京の派手めな外資系の会社じゃなくて地方の優良中小企業に勤めていたら、そこで別のボインな女性ととっくに結婚して幸せな家庭を築いてたかもしれない。ボインならどこにだっている。(外資系とか優良企業とかはなんとなくの雰囲気で書いています)

猫好きが集まっている場所でハムスターの絵を描いて"いいね"を手に入れるのは難しいが、ハムスター好きの人が集まっている場所でハムスターを描けばより簡単に多く"いいね"が手に入る。

なのにわざわざ猫好きの多い場所でハムスターを描いて、猫好きから"いいね"がもらえなくて意気消沈しちゃってる人が多い気がする。

自分のフィールドを見定めるのです。

どこで何がウケるのか。

その見定め方と、自分のフィールドを作る方法について書いていく。

いいねの数って結局「どこで何を描くか」なのでは?って気がしてきた

私はTwitterアカウントを複数持っている。二次創作用の鍵アカウント、三次元の推し用アカウント、仕事用のアカウント、このブログ用のアカウント(@tkhs_bsdz)。

それぞれびっくりするほどフォロワーさんの毛色が違う。

二次創作と三次元(2.5次元)は親和性が高いのでは? と思っていたけど全然違うんだこれが。

仕事用のアカウントにも二次元オタクや俳優ファンのフォロワーはいるけど、体感でほんの数%にとどまる。

1000のフォロワーがいても、重なる部分なんてせいぜい5、6人。

三次元アカに俳優のファンアートを投稿すれば100人のうち100人が興味を持って見てくれるけど、仕事用のアカウントに投稿しても1000人のうち5人にしか興味を持ってもらえない。

フィールドが違うので。

当たり前だけど、二次創作イラストなら二次創作用のアカウントに、俳優のファンアートは三次元アカウントに投稿することで、もっとも効率よく見てもらえる。当然いいねのつきかたも変わってくる。

これが猫とハムスター理論。

二次創作ならジャンルを絞ってみる

二次創作の場合は、ジャンルを絞ってみる。

「Aジャンル好きな人ってBジャンルにもハマってる人多いよね……Bのイラストアップしてもそこそこいいねがつくのでは?」思っても、意外とそうでもない。オタクは貞操が固い。

他のジャンルの下駄は思っているより効果がないので、一から集め直したほうが早い。

需要があるところで描くほうが報われる。

ハムスターの絵を描くなら、まずは真のハムスター好きをきちんと集めて見てもらうのだ。

具体的には、

  • ジャンルやCPによってアカウントを分ける
  • さらにしっかりタグをつけてpixivなど創作系SNSに投稿する

こうして愛の濃いファンに多く見てもらう。

「どのジャンルを描こうと私は私。二次創作は同一アカウントでやる主義です」もしくは「めんどくさいので新アカウントはわざわざ作らない」という人はもちろんそれでいいと思うし、私もめんどくさい派。(二次創作アカウントと他アカウントはマナーの観点から分けている。)

オリジナルなら自分の得意ジャンルを伸ばす

オリジナルの場合は二次創作よりも茫洋としていて絞るのが難しい。

いろんなものをちょこちょこ描くと器用貧乏になりがちなので、自分のいちばん売りになる得意ジャンルを看板にするのがいいのかなと思う。

たとえば自分は仕事ではこういう絵柄なので、

仕事用のアカウントでリアルなイラストや二次っぽい絵柄を描いても反応はかんばしくない。

白人男性を描くコツ〜ブラッド・ピットを描いてみた〜
白人男性を描くコツ〜ブラッド・ピットを描いてみた〜

絵柄が違うだけでそこまで無視する〜!? Twitterのバグか!? っていうくらいかんばしくない。

ついいろんな絵柄が描けることをアピールしたくなってしまう、裾野を広げたくなってしまうんだけど、メインの看板は一つに絞って「あとの絵柄はオマケです」くらいがいいのかもしれない。

自分の得意ジャンルを見定めるには

「でも自分の得意ジャンルが分からないんだよ。だからとりあえずいろいろアップしていきたいんだよなあ……」と思うかもしれない。

ジャンルも絵柄もあれこれ変えて試行錯誤する時期は当然あっていいと思う。

けど「アレを描いたらいいねがたくさんつく」とか「コレが人気ジャンルだから」みたいに数撃てばどれか当たるだろう方式でやみくもにカサ増しをしても、反応に振り回されて疲労して終わる。

「いいねとフォロワーは増えた(当社比)けれど……」になってしまう。

すると「もっといいねを増やすには……?」「もっとフォロワーを増やすには……?」だけになっていって絵を描く楽しみを見失って、いいねが1000ついても「あの人は5000もいいねがついてるのに自分はたった1000……疲れた……自分は何のために描いているの……?」になってしまう。

そこの迷路にはまってしまったら、というかはまってしまう前に、"自分はどんなふうに褒められたいのか"をもう一度思い出してみてほしい。

"自分が本当は何を描きたいか……"と自分の心に問うても答えが出にくいので"人からどう褒められたいか"と他人の口を借りて考えるとスルッと出てきやすい。

人からどんなふうに褒められたいのか。

どんなテンションで、どんな言葉で何を言われたいのか。

結局それが、本当に自分のやりたいもので、得意ジャンルになっていく。

これって絵以外でもそうだと思う。

私の場合は似顔絵なので「上手い」とか「すごい」とかではなく、「似てる」と言われるのがいちばん嬉しい。さらに「うわー、似てる〜!」とかじゃなく「フ……(似てる)」だ。かげで静かに一人ニヤつようなテンションで、こっそり笑われたい。

言われていちばん嬉しいそれが、自分の得意ジャンルになっている。

でもきっと最終的には「いいねの数じゃない」ってことになる

いいねの数を求めて右往左往しているうちに自分の本当に描きたいものが見つかると、そして本当に描きたいものを描いて、本当にほしい言葉をもらっていると、「いや〜、結局はいいねの数じゃないな」という幸せに到達する。

『ヒゲとボイン』の主人公だって、今は痩せてるくせにボインの彼女をヒゲの社長に取られて苦悩して"永遠のテーマ"だなんて言っているけれど、歳を取れば「気の合う相手と暮らせるの安らぐ〜。あ、別に俺、相手がボインじゃなくてもよかったんだな」ってことになると思うわけ。

目先のボインやいいねに振り回されて苦悩する時期があったからこそ、「どこで何をがんばれば自分は報われるのか」を真剣に探し求めたからこそ、その先に「あ、これか」という幸せが見えてくるんじゃないか。

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