
「Twitterでネガティブとかグチ言わない方がいいってよく言われるけど、ネガティブくらい言わせてよ!吐き出してスッキリしたいんだよ!」
という人向け【Twitterでネガティブやグチいくら吐き出しても気持ちはスッキリしないんじゃないか説】についての記事。
「頑張ってるのに下手でつらい、才能ない」
「描いても見てもらえないから意味ない、私はどうせダメなんだ」
「……みたいなネガティブやグチをTwitterで言うのってうざがられるし、あんま言わないほうがいいんじゃない? 聞いてて気持ちよくないし、グチかっこわるい」みたいな風潮ってあると思うんだけど、
これに対して私は「ネガティブくらい好きに言わせてよ! いやなら見んな! 吐き出してスッキリするくらいいいじゃん!」と長らく反発を抱いていた。
でも、ネガティブやグチ言って、自分は本当にスッキリできてるのか? と考えてみたら、そうでもない気がしてきたんだよね……という話です。
Twitterでネガティブやグチを吐き出すと本当に楽になるのか?
率直に、ネガティブやグチっていくら吐き出しても楽にならなくないですか? って私は最近気づいたんですが、どうですか?
※自分は吐き出すとかなり楽になるよ、という人はそれでOKなのでこれ以上読まなくても大丈夫な記事です。
※ここで言っているのはTwitterでの独り言としてのグチで、友達に悩みを聞いてもらうとかとはまた別の話です。
ネガティブやグチって吐き出しても収まらないのでは?
ネガティブなことやグチを一通り吐き出して「あースッキリした! スッキリしたからまた楽しくがんばれそう!」って私はならないし、そういう人もあんまり見かけない気がする。
一回ネガティブ言うとクセになっちゃうのか、いつもネガティブ言うようになったり。(昔の私です)
一度何かにキレると怒りが収まらないのか振り上げた拳を下ろせなくなるのか、ずっと機嫌が悪くなったり。(昔の私です)
あとは「さ、もうグチ終わり! 切り替えなきゃね! がんばるぞー!」みたいに無理しちゃったり。(昔の私です)
そこで私は思ったのです。
ネガティブやグチって、吐き出しても収まらないのでは?
むしろ悪い効果があるのでは?
泣くとよけい悲しくなる、というのはよく言われる。
だったら怒るとよけい腹が立つんじゃないだろうか。
ネガティブなこと言うとよけいネガティブな気持ちになるんじゃないだろうか。
怒ることで、自分で自分の怒りに薪をくべている。
ネガティブを言うことで、自分で自分のネガティブを加速させている。
なんでそんなことしてしまうんだろう?
すべての感情には目的がある
ちょっと前にはやったアドラー心理学では、"すべての感情には目的がある"とされる。
例えば人が怒るのは、
イライラすることがあってストレスがたまっている
↓
ストレスを何かにぶつけたい
↓
ぶつける標的を探す
↓
いざ怒る(目的達成!)
ストレス解消のために怒りたいから、それをぶつける標的を探して怒っている、ということ。
(職場でキレてくる上司は別に部下のミスで腹を立てたわけじゃなく、家庭で奥さんとケンカしてイライラして、それをぶつけるために部下のミスを利用した、みたいな感じ。)
怒りたいから、怒る理由をわざわざ探して怒る。
となるとネガティブな気持ちになることにも何か目的があるんじゃないだろうか。
「自分は劣っていてダメな人間なんだ」というみじめな気持ちを味わいたくて、わざわざ"みじめな気持ちになれる理由"を探してきてるんじゃないかってこと。
これに思い至ったとき、「あ、これ私やってるわ」とすごく心当たりがあったのだ。
みじめな気持ちに浸って、それを楽しんでいるようなところがあった。
美大受験でドツボにハマった友人も同じようなことを言っていた。
「最近、夜ふとんのなかで私はあれもできないこれもできないダメな人間だって考えて、みじめさで頭をいっぱいにして、イジイジ泣くのが楽しみなんだ、やばいよね」って。
脳にとって刺激は善悪関係なく気持ちいいから、イジイジ泣くのも脳にとっては快楽。一回そこに入るとなかなか出られない。
ちょっと待ってこれ精神的によろしくないんじゃなかろうか。
ネガティブやグチ言ってスッキリどころか、刺激ほしさに自分をいじめ、メンタルを傷つけてしまってる。
メンタルが弱ってる原因を解決するほうが早い
「自分は劣っていてダメな人間なんだ」と、みじめな気持ちを味わいたいとき……
っていうのは、当然ながらメンタルが健全な状態じゃない。
じゃあメンタルを立て直さなきゃ、そんなこと言われてもどうしたらいいんだろう……? って不安になるかもしれないけど、
メンタルが弱るとき、理由はこんな感じでシンプル。そして原始的。
- 空腹
- 寝不足
- (上の二つを原因とする)体調不良
- ホルモンバランスの周期的なもの
- 何か心配事がある(仕事、家庭、お金、人間関係)
ネガティブなことをTwitterで言いたくなったら、上の5点をチェックしてみる。
「あ、そういえばちょっとお腹が空いてるもんな」
「寝不足が続いてるから不調ぎみ。そのせいかも」
「確定申告やらなきゃなのに一ヶ所分かんないとこあって気がかりなんだよな」
とか理由が見つかれば、かたっぱしから解決することができる。
そうすれば、ネガティブなことを言い始めて自分のメンタルをこれ以上傷つける前に、だいぶフラットな状態まで戻すことができる。
しっかり食べてしっかり寝る、をやっています
ネガティブを吐き出したはいいけど次の日恥ずかしくなって、「昨日はTL荒らしてごめんなさい……しばらくツイ禁します……」ってなったり「私はこういうネガティブな人間ですから! これからも言いたいこと言うし! イヤならフォロー外してくれていいし!」となぜか逆ギレしたり、何も言えずツイ消し、垢消ししてしまうパターンだったり、私もこれ全部やってきたんだけど。
「お腹が空いてた上に寝不足で疲労が溜まり、イライラしていた」みたいなごく原始的な理由でメンタルが弱っていた
↓
"みじめな気持ちを味わいたいあの遊び"をやりたくなってついTwitterでネガティブ発言しちゃった
↓
ご飯食べて一晩寝たらメンタル正常化したから、我に返って昨日のネガティブ発言が恥ずかしくなっちゃった……/////
ってことなのかもしれない。シンプルすぎる。
でもこの感情のシステムが分かってなかったから、何度も同じこと繰り返しちゃってた。
上に書いたように、メンタルが弱る原因ってごくごくシンプルで原始的で、簡単に対処できることがほとんど。
なので自分は、
バランスよく食べて七時間以上寝る
を心がけるようになった。
"みじめ体感・呪怨"ごっこをしないためには、メンタルさえフラットに保っておけばいいのだ。なんてシンプル。
そうすれば当然Twitterでネガティブを言う回数も減るし「またネガティブ言っちゃった」と気に病まなくてすむし、絵の練習も捗る。
「ポジティブにならなきゃ!」なんて思わなくてよくて、ちゃんと食べて寝るだけ簡単で気持ちよくて誰にでもできる。なんなら筋トレも。
アスリートも絵描きも、みんなここに帰結する。
気持ちよく食べて気持ちよく寝て、心配事に対しても自覚的に暮らすよう心がけて、その上でまだ言いたいネガティブやグチがあるならば、それは言っていいグチなんじゃないですかね。