
「髪ってどうやって描いたらいいか分からない」
「似顔絵で髪型を描くのが難しい」
と困っている人向け、【髪はひとかたまりの形でとらえると描きやすいよ】という記事。
人間の髪ってあんなにいっぱい細い毛が生えていて、「どうやって描けばいいの?」と感じる人がいるかもしれない。
髪は一本一本ではなく、ひとかたまりの形としてとらえると描きやすいし似やすいよ、ということについてまとめている。
似顔絵で髪を描くときのポイント
いちばんその人っぽく見える髪型を選ぶ
まずはそれぞれ"その人っぽい"髪型ってあると思う。
いちばんその人っぽい髪型を描くことで、似顔絵の似るレベルが5割くらい上がる。
例えば狩野英孝さんなら、今のスッキリショートよりもちょい前のストパーワンレン(僕イケメンの頃)のイメージが強いんじゃないだろうか。
まずは最もその人っぽい髪型をチョイスすることが、何より重要だと思う。
もちろん「今、このときの誰々を描きたいんだ!」というならそれも全然OK。というかそういう気持ちは尊い。
髪はひとかたまりの形でとらえる
さて、髪というのは無数の毛が生えている。
一本一本描こうとしても無理だし、生え方や流れも複雑すぎてとらえるのは難しい。
そこで、髪をひとかたまりの形でとらえるのがおすすめ。
- 顔に対してどんな割合か
- 目の上のどこら辺まで髪によって隠れているか
- ボリュームはどれくらいか
このあたりに気をつけながら、まずはアウトラインだけを描いてみる。
アウトラインだけでも、その人っぽくなるんじゃないだろうか。

絵柄に応じて線を足してもいい。
その場合"つむじから生えている"ということを意識する。

女性の場合も、髪のボリュームや割合を観察してアウトラインだけ描いて、その後にばらけた髪や、前髪を描き足す。

「どうして身髪がひとかたまりの形として見えてこない……」というときは、右脳が使えていないかも。
資料を逆さまにして描いたりなど、右脳を使う練習もおすすめ。
髪のボリュームをきちんととらえる
コツはとにかく髪の量、ボリュームをとらえること。
いくら顔を似せて描いても、髪のボリュームがちょっと違うだけで誰だか分からなくなる。

髪の多さは、特に頭頂部に現れる。
髪の多い人は頭蓋骨よりふたまわり大きく描くくらいを意識するといいと思う。
観察すべき細かい箇所は
シルエットでだいたいの形をとらえたら、細かい箇所を観察する。
- はえぎわ
- もみあげ
- 後ろ髪
後ろ髪はあるとないとではかなり印象が違ってしまう。

髪のツヤや質も表現
また、髪の質やツヤ感も、デフォルメでも十分表現できる。
例えばTOKIOの長瀬くんはなでつけてツヤッとした髪型なので"キリッ"とした線で描く。また、髪が黒々と若々しいので表面にテカリを入れる。
城島さんはふわっとふくらませているので"ユルッ"とした線で描く。

若い人は男女ともに髪にツヤがあるので、表面に光を入れると若々しいイメージになる。
似せる前に押さえておくべきこと
長年描いていれば自然に身につくことだけど、頭蓋骨がどこらへんまであるかきちんと知っておくことがポイント。

髪や頭頂部を描くとどうしても変になる、という人は、頭蓋骨の形を正しく把握できていない可能性があるので、美術解剖学を一通り知っておくのがいいかも。
おすすめはこちら。分かりやすく、価格もお手頃。
骨格と筋肉をみっちりやりたい人はこちらも。