Twitterで二次創作をしたいけど、一般の人(二次創作を知らない人)の目には触れたくない……二次創作アカウントには鍵をかけた方がいいのかな? でも鍵アカウントだとたくさんの人に見てもらえないし……
と悩んでいる人向け【自分が鍵アカにしてよかったことと、鍵アカでも人に見てもらう方法はある】ということについて。
少し前まで二次創作や同人活動というのは少数のオタクが隠れてひそやかに楽しむものだったけど、ネットやSNSの普及につれていろいろとオープンになってきている。
でも古のオタクである自分は時代の変化に気持ちが追いつかず、いまだにオープンな場所で二次創作をするのに抵抗がある。だから、Twitterは鍵アカにして仲間うちだけで楽しんでいる。
そうしたら意外と快適だった。
- 鍵アカにしたらこんなふうに快適だった
- 鍵アカでも人に見てもらう方法はある
こんなことについて書いていきます。
※自分は古い考え方が変えられず、かつ臆病なオタクなので、鍵アカで創作するのが性に合っていたというだけのこと。人それぞれの考え方だと思います。
鍵アカにしてみてよかったこと
「二次創作が苦手な人」の目に触れにくい
二次創作をしているこちら側にいると忘れがちだけど、「二次創作が気持ち悪い、苦手」という人もたくさんいる。自分も二次創作が苦手な時期があったので「見たくない」という気持ちは分かる。
鍵アカウントにすることで、二次創作が苦手な人たちの目に入ってしまうことを防ぐことができる。
「イヤなら見るな」という考え方もそれはそうなのだけど、どんなに気をつけていてもうっかり見てしまうことってある。TwitterってRTされていくので、思いもよらないところまで、自分が責任を負いきれないところまで届いてしまったりもする。絵だと特に、自衛する間も無くパッと瞬間的に全部見えてしまう。自分はそれが怖いと感じた。
鍵アカウントにすれば、悪意を持って晒されない限りはフォロワーの外まで届いてしまうことはない。
固有名詞をボカしてツイートしなくていい
キャラや作品タイトルなどの固有名詞をそのまま書くと検索で人目に触れやすくなるため、ボカしたり絵文字でツイートする人も多い。しかし固有名詞をボカしたところで、とんでもないところで人目に触れたりする。
「そんな怖いことある!?」という例を挙げると、
- 「○△(キャラ名をしっかりとボカし対策した略称)がメロンパンを食べるだけのマンガ」という文章を添えてセンシティブな画像を投稿
- 折りも折、昼の情報番組で話題になった「メロンパン」がトレンド入り、バズっていた
- 「いつもよりインプレッション(閲覧数)が爆伸びしてるな〜」と本人はホクホク
- バズったワードの「メロンパン」で検索した人の目に触れまくっていたのだった……
- 引用RTで批判をされてやっと気づき、混乱して逆ギレ、ジャンル内で軽く燃える
こんな感じで気にしても気にしてもキリがない光景を見て、自分は疲れてしまった。
鍵アカウントにしておけば、こういった想定外の事故が起こらない。
まとめブログからリンクを貼られない
二次創作をしていると、イラストを「○○(作品名)イラストまとめ」などとまとめブログにまとめられてしまうことがある。
このブログでもこんなふうに"埋め込み機能"でバズったツイートや有用なツイートを紹介することがあるけど、これはRTのような扱いであり、Twitterの規約上何の問題もない。
Twitterの規約上問題のない「シェア」であって転載ではないので、二次創作のイラストがまとめられて困るからと言って、通報してやめさせることはできない。まとめブログの管理者に削除を要請することはできるけど、対応してくれる管理者ばかりではない。
ただし、こちらが鍵アカウントにすればリンク先も無効になり、先方のまとめブログにも表示されなくなる。
自分もこんな感じでまとめブログにまとめられたことがあって、鍵アカウントにしたのはこれがいちばんのきっかけだった。
転載されにくくなる
上の場合は"埋め込み機能"だから鍵アカウントにすることで相手のブログでも表示されなくなるのでまだいい。
けど中にはTwitterのイラストをダウンロードして無断使用する人もいる。
人気ジャンルのいいねが多いイラストを集めた「○○(作品名)イラスト集」みたいなブログになっていたり、最近だとスライドショーみたいな動画にしてYouTubeに投稿されていたりする。
鍵アカウントにしてお仲間だけにフォロワーを絞っておけば、そういったリスクが回避できる。
※鍵アカウントにしていても有象無象のフォローリクエストを承認してしまうと元も子もないけど。
「鍵アカだとたくさんの人に見てもらえなくなってしまう……」
「オープンにするのは怖いけど、鍵アカにしたらたくさんの人に見てもらえなくなってしまうしな……」という感じで迷う人も多いのではないかと思う。
安心と閲覧数の両方は取れないから、「とにかくたくさんの人に絵を見てほしい、いいねがたくさん欲しい」なのか「まずは自分の描きたい絵を自由に描ける環境にしたい」なのか、どちらがより自分の望みなのかによって決めるしかない。
でも、Twitterを鍵アカにしてもpixivなど他創作系SNSを活用してたくさんの同志に見てもらうことはできるし、Twitterに誘導して来てもらうこともできる。
創作系のSNS内でならタグも堂々とつけられるし、同志にも見つけてもらいやすい。ありがたいことに、検索避けや転載対策を徹底してくれているSNSもある。
Twitterは確かにユーザーが多いから反応も多いし早いのだけど、流れてしまうのも一瞬な気がしている。
pixivや創作系のSNSでジャンルへの興味が強く嗜好が似た人にじっくりと見てもらえることって、自分にとっては絵を描き続けるモチベーションにつながっている気がする。
自分に合った方法を探してあれこれ試してみる
自分の場合は、
- Twitterは鍵アカウントにして何でもないことをつぶやいたり二次創作をする
- ある程度たまったら他創作系SNSに投稿する(タグをきちんとつけて見てもらいやすくする)
- 興味を持った人がTwitterアカウントにフォローリクエストしてくれることもある
という感じで、安心感を第一に創作するのが性に合っていた。あまり人からの評価を欲していなかったというのもある。
鍵アカにしてみたらどっと安心感が押し寄せてきて、「今まで気づかなかったけど、私はけっこうオープンでいることに緊張していたんだな」と感じた。
「SNS疲れちゃったな…‥」という人の中には、もしかしたら私のように気づかないうちに緊張してしまっている人もいるかもしれない。
いったん鍵アカウントにしてみて心地よかったらそのままでいるのもいいし、「やっぱり物足りない! 多少のリスクがあろうとたくさんの人に見てほしい」となればまた鍵を開ければいいので、いろいろとためしてみるのがいいのかなと思います。