「絵の練習飽きてきたし【お題】をやってみたい。でもやり方がわからないんだけど…」
「絵の【お題】ってどこで探せばいいの?」
という人向け、【絵のお題の見つけ方とお題練習のやり方】について。あと【例えばこんなお題提供サイトがありますよ】という記事。
イラストのお題練習をしている人ってSNSでけっこう見かけるけど、実際やってみたいなと思っても「お題ってどこにあるの? どんなふうにやればいいの?」みたいに迷ってしまうことってあるかも。
この記事では、
- お題の見つけ方
- お題練習のやり方
- 使いやすいお題提供サイト
について自分の経験をもとに書いていく。
イラストの【お題】の見つけ方&やり方
【お題】というと「どこで見つけるのか? どうやって見つけるのか?」と思ってしまうかもしれないけど、ごくシンプルでいいと思う。
「朝イチで見た○○」を描く
例えば、自分が以前ジャンルの人たちとやって盛り上がったのはこんな感じ。
「家を出て目的地までに見た、○色のもの」
「テレビをつけて最初に見たCMの商品」
みたいな感じで、朝イチで目に入った何か。
それをツイートしておき、本日のお絵描きタイムはそれを使って何か描く。
『家を出てから目的地までに見た、赤い色のもの』
「郵便屋さんのバイク」
「自分の鼻血」
「隣の庭になってたザクロの実」
人のお題を見て「○○さんアレどう描くんだよwww」「がんばれwww」っていうのも楽しい。(もちろん一人でやっても楽しいですよ!)
これだけでも一日一つお題ができる。
もうそれを見ちゃったら、有無を言わさず、こじつけでもいいから何か絵にする。
たぶんこのお題練習のポイントは、「決めたお題をどう描くか?」という議題を一日自分に設定しておき、ああでもないこうでもない……と寝かしたり転がしたりすることだと思う。
「今日のお題はカーネーション。じゃあはい、とりあえずカーネーションググって描きましょう」だとつまらないけど、「カーネーションか……推しに持たせる? それとも推しがお母さん的なキャラに渡す? 推しが花屋さんに行くの? それとも推しが折り紙で作るの?」みたいな感じで一日発酵させると楽しい。
小道具として使う
まずは、お題を小道具として使うことができる。
例えば朝イチで赤い色の傘を見たなら"推しが赤い傘をさしている絵"を描くことはできる。
傘って描こうと思うと構造を知る必要があるし、なんなら実物を見て確かめる必要もあるかもしれない。
一回描くと「だいたいこうなってて、使うときはここをこんなふうに持つ」みたいなことがわかる。
単純に描いたことのないものを描く機会になるだけでなく、「私の推しったら意外な小道具が似合いますね!」みたいな楽しさもある。
テーマとして使う
また、お題をテーマとして使うこともできる。
例えば朝イチで見たのが缶コーヒーのCMだったとして、ただ単に推しに缶コーヒーを持たせるのではなく、"失意の営業マンの推し(現パロ)が同僚に缶コーヒーを渡されて愚痴ったあとのワンシーン"みたいに描くことだってできる。
なんなら小道具として一回使って、テーマとして別の切り口でもう一回使う、ということもできるし、赤い傘なら赤い傘というモチーフを1ヶ月違う切り口で描き続けることだってできる。
単純に、傘さしてる後ろ姿なのか横顔なのか、毎回違うアングルで描くだけでもかなりの練習量になるんじゃないかなと思う。
辞典・事典や図鑑を使う
少し前に、創作に役立つ『美しい日本語の辞典』という書籍がTwitterで話題になった。
例えば雨を表す日本語でもそれはもうたくさん載っている。
「土砂降り」「天気雨」という言葉だけでもお題として成り立っているよね……。
お題に使わなくても、パラパラ見るのがすでに楽しい。
特に和風の創作が好きな人は眺めてるだけで楽しいと思う。(私もです)
曲名を使う
曲名をお題にする、というのもよく見かける。
※創作物に既存の曲の歌詞を掲載するのはいろいろ権利が絡んでくるのかどうなのか自分には難しいので、曲名だけにしています。
タイトルそのものをシンプルに使うこともできるし、歌詞全体の意味合いをイラストに込めてテーマにすることもできる。
例えば米津玄師さんの『Lemon』という曲名をお題にする場合、
- レモンそのものを小道具にして描く
- 歌詞の一節を絵にする
- 曲調をイラストで表現する
みたいな描き方ができる。(他にも考えれば考えるほど表現方法は出てくる)
好きな曲なら思い入れも強く、描いていても没頭できるというのが曲名お題のいいところだと思う。
ずっとその曲をかけっぱなしで描いたら楽器に興味を持ったとか、歌詞をいまいちど分析してみたら別の解釈が出てきたとか、そういうのも創作の楽しさなのかもしれない。
(自分のまわりのオタクは、そんな感じで生きている気がします。)
お題を使うときはすぐに描かないでしばらく寝かす
上でも描いたけど、お題を決めたら一日くらい寝かすようにしている。
「今日のお題は缶コーヒー、はい今すぐ描きましょう」だと、安易に推しに缶コーヒーを持たせてそれだけ、になってしまいがちなので。
いったん寝かせて缶コーヒーにまつわる物語をじっくり考えていると、「自分だったらこう表現しよう」みたいなのが出てくるし、なんというか一日楽しい。
※もちろん仕事や家事をほったらかして考えているとかではなく、お題を決めて過ごしているとふとしたときにアイデアが浮かんでくるということです。
お題ってたぶん「シンプルなその言葉に対して、自分がどうセンスを発揮していくか」という練習になるのかもなと思う。
SNSと連動させて手軽に使えるお題サイト
お題なんてシンプルでもいいけど「それでもお題を考えつくのがとても苦手だよ!」という人は、SNSと連動させて手軽に使えるお題提供サイトを使うこともできる。
診断メーカー
よく見かけるのが『診断メーカー』じゃないだろうか。
Twitterと連動していて使いやすく、また自分でもお題を作成することができる。
「イラストお題」で検索してみると、自分のジャンルの診断も何かしらあると思う。
『お題箱』のお題ガチャ
同じくTwitterと連動した『お題箱』というサービスのお題ガチャというのもある。
お題ガチャ自体は診断メーカーと似たサービスだけど、お題に特化しているのでより探しやすく使いやすい。
『お題箱』自体も匿名でお題を募れるサービスだけど、個人的には「相手がいるとなると負担になりがちかな……」とも思うので、一人でガチャしてせっせと描く方が気が楽かも。
ワンドロ(深夜の真剣お絵描き60分一本勝負)
ワンドロ、という言葉をTwitter上で見かけたことがあるかもしれない。
ワンドロというのはTwitterで行われている企画で、出されたお題を60分で仕上げるというもの。(1時間ドローイング、略してワンドロ。)
ジャンル、キャラなどいろいろ開催されているので、Twitterで「お絵描き60分」「ワンドロ」などで検索してみてください。
ワンドロのいいところは同じジャンルの人と同じお題で描けるので「他の人はこのお題をどんな解釈で表現したんだろう」というのが見られることだと思う。
pixiv今日のお題
pixivも毎日一つお題を出している。
pixivの『sensei』というお絵描き講座サービスでも同じお題が流れてくるので、
『pixiv Sketch』で描いてそのまま投稿することもできる。
絵の練習に飽きないためにも使えると思います
絵って、毎日描いてるとどうしても飽きるし、描くこと思い浮かばないな、というときもある。
あと、思いつくまま手癖で描けるものをだらだら描いているだけだと張り合いもない。
そういうときにもお題練習は使えるかなと思います。
ただ、お題練習だけやっているとそれはそれで飽きると思うし、そこそこ緊張感があるので負担が強く、私はけっこう疲れてしまう。
なので自分がやるときは「10日間お題やってみよう」とか「10個のお題を1ヶ月でやってみよう」とか期限を区切るようにしています。