【絵柄】リアルとデフォルメどちらが有利?【決め方】

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絵を描く人は、プロアマ問わず誰しも自分の絵柄がある。

でも中には「自分の絵柄がなかなか定まらない」「自分の絵柄を決めたいけどどうやって決めたらいいの?」と悩んでしまう人もいるようだ。

必ずしも絵柄を一つに絞る必要もないと思うけれど、自分に合った絵柄を見つけることで「この絵は誰々さんだな」と認知してもらえるというメリットもある。

リアルタッチ絵柄のメリット、デメリット

メリット:ぱっと見で上手く見えやすい

今は簡単にいろいろな人の絵をSNSで見ることができる。

鉛筆画やパステル画など、リアルタッチのイラストを見かけて「うわっすごい!」と目を留めた経験はないだろうか。

また、自分で絵を描かない人からすると、リアルタッチの絵柄は「すごい!」「上手い!」と見えやすいようだ。

とにかくリアルタッチの絵は、一見、目を惹きやすい。

それは、線が多く、情報量が多いためだ。

またリアルタッチ絵柄は「真面目」で「お堅い」というイメージがある。

そのため、名刺やホームページのプロフィールなど、意外と使いどころが多く、請ける仕事も途切れにくい。

デメリット:じっくり見るとアラが出やすい

リアルタッチ絵柄はぱっと見で上手く見える分、「一瞬上手く見えたけど、じっくり見たらそうでもないじゃん……」とがっかりされるリスクも高いと言える。

また、見る人が見ればアラはすぐにわかる。

線が多いので、描いていて自分のアラを見落としやすいという落とし穴もある。

「最高に上手く描けた! 最高傑作だ!」と思っても、数ヶ月後に見るとアラが目立ってこっぱずかしくなった……という経験、誰しもあるのではないだろうか。

線が多いということは、他人の目も騙せるけれど、自分の目も騙してしまうということ。

自覚的に絵を描ける人でないと、「知らず知らずのうちにデッサン狂いまくりなのに自分だけ気付いてなくて数ヶ月後にこっぱずかしくなって全消し」みたいな事態にも陥りやすい。

絵について卒直に指摘してくれる人が周りにいると安心かもしれない。

【こういう人にはリアルタッチ絵柄がオススメ

  • パッと人目を惹きたい
  • 「上手い」というイメージで売っていきたい
  • デッサン狂いなどの指摘もきちんと受け止められる

デフォルメ絵柄のメリット、デメリット

言うまでもなく、ポケモンのキャラデザインや手塚治虫の漫画のように、技術や画力に裏付けられたデフォルメキャラはたくさんある。

わかりやすく、親しみやすい。誰でもちょっと真似して描けるので、それをきっかけに漫画家やアニメーターを志すファンも多い。

優れたデフォルメキャラは、日本のアニメやコミックスの文化の根幹でもある。

メリット:「ヘタウマ」が実はいちばん売れる

画力の低いデフォルメ絵柄も、それはそれで人気が出ることもある。

上手い下手を超えた味わいが愛される、いわゆる「ヘタウマ」というのがそれだ。

Twitterで話題になった田辺誠一さんの犬の絵は、グッズ化もされて長く愛されている。

実はいちばん人気を集めるのが、「ヘタウマ」な絵柄だと思う。

上手すぎると「小癪な感じ」が出たり、「たいして上手くないじゃん」「上手いって言われてるけど私は好きじゃない」という反発も買いやすい。

悪意のあるトレス疑惑がこじつけられたりすることもある。

「ヘタウマ」な絵は「上手い」ともてはやされない。だから消費者の対抗心を煽りにくく、敵ができにくい。

画力がないことが却って人気になることもある、ということ。

デメリットその1:「デフォルメはヘタクソ」と言われてしまうことも

SNSで「デフォルメは逃げだ」「デフォルメしか描けないのはヘタクソな証拠」という議論を見かける。

確かにリアルタッチの絵柄だと未熟な点が筒抜けになってしまうので、デフォルメ絵だと「欠点だらけの絵のくせに、練習しないでごまかしてる」と思われるのかもしれない。

確かに、普通の頭身の絵が描けないからデフォルメちびキャラしか描けない、という人もいるので、半分はその通りだろう。

また、デフォルメ絵柄に隠された画力の高さは、絵を描かない人には分かりにくい。

「こんなの誰でも描けるじゃん。こんな絵で金取るの?」と思われやすく、価格設定などで不利になることもある。

リアルタッチ絵柄に比べて線が少ないので、絵を描かない人からは「簡単にすぐ描ける=価値が低い」と思われやすい。

デメリットその2:絵柄に個性をつけるさじ加減が難しい

絵柄に個性を出そうとしてアクを強くしすぎると、好き嫌いが分かれやすい。

一目見ただけで「うわっこの絵柄キライ」「生理的に無理」となった経験はないだろうか。

逆に、アクを減らそうとして無難すぎる絵柄、いわゆる「ゆるかわ」系だと、「なんかどこかで見たような絵」と思われてしまうこともある。

仕事であれば、自分の絵柄を無理に売り込むより、相手の求める雰囲気に沿うよう臨機応変に応えていくのが望ましい。

【こういう人にはデフォルメ絵柄がオススメ

  • コミック的な表現が好き・得意である
  • そこそこの高い画力がある
  • 「ヘタウマ」でブレイクできるだけの運や知名度がある

「リアルタッチ絵柄しか描けなくて、デフォルメ絵柄を描きたい」人は

画力の高いデフォルメ絵柄が描ける人は、リアルタッチ絵もそこそこ描ける。

逆に、リアルタッチ絵柄の人はデフォルメ絵柄の描き方が分からない、ということのほうが多いだろう。

デフォルメ絵柄だと特に、今まで漫画やアニメにどれだけ触れてきたか、という積み重ねが大切になる。

リアルタッチ絵柄しか描けない、という人は、あまり漫画やアニメに触れてこなかったか、もしくは「自分もそういうのを描きたい」という視点では触れてこなかったのかもしれない。

「デフォルメ絵柄を描いてみたい」という場合、まずはたくさんの優れた漫画、アニメ、ゲームなどに触れることが手っ取り早いかと思う。

デフォルメで「どこをどう省略して描いているのか」ということを意識しながら模写をするのはとても勉強になるし、リアルタッチ絵柄へのフィードバックにもつながる。

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