コピー用紙で絵の練習。安くて自由でモチベ上がる。あと捨てやすい。

「イラストの練習って、クロッキー帳やスケッチブック、どれを使えばいいんだろう?」

という人向け、【クロッキー帳やスケッチブックもいいけど、私はコピー用紙を推してます】という記事。

自分も美大受験にあたって、いちおうはクロッキー帳やスケッチブックを使っていた時期があった。

しかしどうにもプレッシャーを感じてしまい、コピー用紙に切り替えてみたところこれがびっくりするほど快適だった。

今は絵の作業はほとんどコピー用紙でやっている。

いいところがいろいろあるので、アピールしていきます。

コピー用紙のいいところ

仕事のラフでスケッチブックに向かうと、緊張して何にも出てこない。

「なんか固いです、もっと自由な感じでいいですよ」みたいなことを言われたこともある。

すると今度は「固いのはダメだ、自由に描かなければ」となってしまってドツボ。

受験のときにさいなまれていた「望まれているものを描かなければダメだ」という苦手意識やプレッシャーが蘇ってくるのかもしれない。喉がしまって、呼吸が浅くなってくる。

あるときコピー用紙を一枚出してめちゃくちゃに描いてみていたら気持ちがほぐれて「そうそう、こういうのでいいんだよ」みたいになったことがあって、それからはコピー用紙にしている。

自由度が高い

コピー用紙を一枚広げて何を描くかというと、当然なんでもいい。

いくら筆圧を強くしてもコピー用紙なら関係ないし、裏移りしても問題ないので、どんな画材を使っても大丈夫。

スペースが足りなくなれば、横にでも縦にでもつなげればいい。

自由な発想で紙を使っていると、描くものもつられて自由になってくる。

コピー用紙は「ただ、描いてみる」をすることができる。

プレッシャーがない

スケッチブックって「ちゃんとした絵を描かなければ」みたいなプレッシャーを感じてしまう。

子どもたちに絵を教えていたとき、スケッチブックを持っているのに全然使わない子がいた。

「だって私の下手な絵で汚したくないから。もっと上手くなったら使う」

その子の気持ちが私にはすごく分かった。

「せっかく真っ白できれいな紙がたくさんあるのに、汚したくない」

「ページをめくると自分が昨日描いた下手な絵が残ってるのがイヤ」

その点コピー用紙は一枚きりだから、なんていうのかな、あとくされがない?

実際、子どもたちもコピー用紙なら遠慮なく描いていた。

やった分が目に見えるので、達成感を得やすい

何十冊もクロッキー帳やスケッチブックを使っている人なら、目の前に積んで「たくさん描いたなあ」と悦に入ることができると思う。

でも、まだクロッキー帳1冊とちょっとしか描いてないような人は、目の前に置いてみても「まだこれっぽっちか……まだまだ全然じゃん」となって焦ったり、逆に気持ちがしぼんじゃう。

でもコピー用紙なら一枚一枚が独立しているので「今までこれだけ描いてきたぞ!」と感じやすい。

最初の頃に描いたものと最近描いたものを並べて比較することもできる。

そして安い!!!

そして、コストパフォーマンスが良いというのもうれしい。

自分は中学のとき美術部でスケッチブックを使っていたけど「高いよな……三年間で総額いくらになるんだろう」と思ってしまって、それ以来絵を描くのがおっくうになってしまったことがある。

それと比べるとクロッキー帳ははるかに安いけど、もっと安さを追求したくなる。

参考までにまとめてみると、こんな感じ。

※価格はショップなどによって変わります

コスパを考え始めると、いったんはコピー用紙にたどり着くんじゃないだろうか。

処分しやすい

(※捨てないで全部とっておく人ならば問題ないです。)

あとこれはかなり重要だと思うんだけど、捨てやすい

これから何十年も絵を描いていくとけっこうな量になり、人によっては家族に見せられないような絵もあるかもしれない。

知人の家が台風で半壊したんだけど、紙系のもろもろが外へ流出していろいろたいへんだったと言っていた。想像するだけで怖かった。

私は定期的に捨てる派なので、量が多いほど捨てる作業がたいへん。

スケッチブックやクロッキー帳はモノによっては金物のリングがはまっていて、捨てるときに一枚一枚剥がさなければいけない。

コピー用紙ならそのままシュレッダーにかけられるので楽。正直、コピー用紙を使う上でこれがいちばんメリットのように感じている。

コピー用紙の困るところ

デメリットを挙げるとすると、

  • 描き心地にこだわりがある人は不満かも
  • 買うとなると500枚から
  • 綴じてないので散らかる
  • 形から入りたい人には物足りないかも

まず何と言ってもコピー用紙なので、着彩を含め、極上の描き心地というわけにはいかないと思う。

私は描き心地に不満を感じないので大丈夫なんだけど、強いこだわりがある人はそこはよく考えてからのほうがよさそう。買うと500枚来ちゃうから。

あとは「安いのはいいけど、500枚っていくらなんでも多いだろ!」と感じるかもしれない。(実店舗で買うなら少ない枚数のセットがあると思います。)

コクヨのKB用紙は250枚売りのものもあるけど、楽天やAmazonでは見当たらなかった。

100枚×2のものを楽天で見つけて買ってみました。なんと言ってもメール便で届けてもらえるのが便利!

200枚くらいなら、毎日一枚描いたら一年もたない。

あと、家に白いまっさらな紙があると、けっこう便利になんだかんだで使える

御祝儀袋の内袋にしたりとか、御守りを神社に納めに行くとき包むのに使ったりとか。

散らかるのが嫌だなって人は定期的に処分するほか、クリップで留めておくこともできる。

自由に描きたい人にコピー用紙おすすめしたい

私のように、スケッチブックやクロッキー帳にプレッシャーを感じてしまうほど絵に苦手意識がある人や、「自分は優等生な絵しか描けないな」とか「上手く描こうとしてしまう」という人にも、コピー用紙いいかもしれない。

【上手い絵を描く練習】じゃなくて【絵を自由に描いてみる練習】をすることができるんじゃないかと思います。

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