「絵の練習なんてしても無駄」と思ってしまったときに読んでほしい。

「絵の練習なんてしても、自分には才能がないから意味ない」

「自分は絵のセンスが無いから、どんなにがんばって練習しても無駄」

と思ってしまっている人向け、【それってただの間違った思い込み、もしかしたら自己陶酔かも】という話。

「どうせ自分は才能もセンスもないから、絵の練習したって無駄だよ……」と思ってしまってる人、けっこう見かける。

多分今まで自分なりに絵の練習をがんばってきた人なんだろうと思う。

思ったような成果が出ないから「もう全部ダメなんだ」「どうせ自分はダメなんだ」にしてしまっているのではないだろうか。

それって、健全な努力ができていないために、好きだったはずの絵がつらくなってしまっている状態かもしれない。

そのためには、もちろん正しい練習法を模索する必要もある。

でも、「どうせ練習したって自分はダメなんだよ」という思考が根底にあると、モチベーションも上がらないしすぐに諦めてしまいやすい。

「絵の練習なんて意味ない」とか「絵の練習飽きた」という人は、大抵このパターンなのではないかと思っている。

この記事では、健全な努力をするために間違った思い込みに気づくきっかけや、それをただす方法について書いている。

間違った思い込みをただしていこう

無価値感を感じてしまっていないか?

「自分はどうせ何やってもダメだし」と考えるクセがある人は、自分に価値を感じられていない可能性がある。

子どもの頃に大人から「こんなことができないなんて、あなたはダメだね」と言われた経験がないだろうか。

例えば「片付けもできないようじゃ、ちゃんとした大人になれないよ」とか、「そんなこともわからないようではダメだ」とか。

子どもの脳は柔らかいので「そうか、私はダメなんだ」「私はまともな大人になれない奴なんだ」と素直に思い込んでしまう。

そして大人になると「だって私はダメ人間だからしょうがない」「できないからやらない。だって私はまともな大人じゃないし」と自分への言い訳に使うようになっていく。

まともな大人ってのがそもそもなんだか分からないが、あなたはダメではない。敢えて言えば「自分はダメだ」と思い込んでる点が間違ってるけどダメではない。

「自分はどうせダメだから」というのを言い訳にしてしまっている人は、まずそれに気づくことが大切だと思う。

「神絵師になれなきゃ意味ない」と思ってしまっていないか?

また、ゼロか百か、みたいな考え方もモチベーションを削る間違った思い込みだ。

「絵の練習したって、神絵師くらい上手くなれないなら意味ない」と思ってしまっていないだろうか。

最初から百を目指しても、モチベーションが続かず挫折感を味わうだけ。

理想を高く持つのは大切だと思うけど、完璧主義だとどんどん苦痛になっていってしまう。

自己陶酔に浸ってしまっていないか?

小林秀雄がこんなことを言っている。

自己嫌悪とは自分への一種の甘え方だ、最も逆説的な自己陶酔の形式だ

人生の鍛錬―小林秀雄の言葉―(新潮社)

例えば、Twitterなんかで「ブスでつらい……」と言ってる人を見るたび、なんかモヤッとした経験はないだろうか。

「なんか自分に酔ってない? つらいって言いたいだけなんじゃない?」と。

「絵が下手でつらい……」も同じ。

そう、「絵が下手でつらい……」とか「ブスでつらい……」と言いすぎてしまう人は、言うのが気持ちいい、つまり"絵が下手でかわいそうな自分"や"ブスでかわいそうな自分"に酔ってしまっているのではないか、ということ。

なぜなら「こんなブスな自分が嫌い!」と言えばこれ以上努力しなくていいし、「絵が下手な自分が嫌い!」と言えば絵の練習なんてしなくて済み、思考停止していられるから。

つまり小林秀雄の言う、"甘え"だということ。

思い込みをただすには、気づくことから始まる

長年かけてしみこんだ思考のクセや認知の歪みは、「じゃあ直そう」と思ってもそう簡単にはただされない。

ので、まずは思い込みに気づくことから始まる。

人間の思考は、放っておくとネガティブな方へ流れるようになっている。

ネガティブな考え方の方が、脳にコストがかからずラクチンだからだ。

がんばっても成果が感じられないときはつい「いくら練習したってどうせ私はダメだよ」と思いたくなるけど、そういうときは"ま〜た脳がラクチンなほうに考えたがってるな〜"と随時"気づく"ようにすること。

これだけでだいぶ思考のクセを抑えることができる。

思考のクセに気付いた上で、絵を練習するにも(脳を忙しくさせるため)いろいろと変化をつけてみるのがおすすめ。

またドーパミンという脳のやる気物質は、達成感を感じたときにドバッと出る。

なので目に見えて「あれ? 私上手くなったかも!」とちょいちょい達成感を感じられるような練習の仕方も大事だと思う。

絵描きに限らずどんな人もみんな、少なからず「この努力、無駄なんじゃないか……」とか「練習しても上手くならない。意味ないのでは……?」という不安や焦りは抱えている。

でもそこで屈していては当然上手くならないし、劣等感が大きくなって他のことでも自信を持てなくなってしまう。

たかが趣味の絵の練習……ではあっても、思考のクセに気付いて脳の仕様を利用し、楽しくがんばれた方が絶対におトクだ。

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