「二次創作をしているけど、誰からも反応がないしジャンル内で友達もできないし、孤独でつらい」
「もっと二次創作ってみんなで盛り上がれるものだと思ってたのに、私だけひとりぼっちで描いている……さみしい」
という人向け【二次創作の孤独を解決する方法】について。
「二次創作してるのにひとりぼっちで孤独、みんなは仲良しのフォロワーさんがいて楽しそうなのに……」
自分もそういう経験をしたことがあって、「二次創作してもひとりぼっちなんて私の描くものにはよっぽど魅力がないんだな……はあつらい……」みたいな時期があった。
今思えば、なんていうか、ひとりぼっち……みたいなつらさに浸りたいだけだったのかなと思う。
だってこっちから働きかけもせず、ろくに絵も描かず、「私はひとりぼっち……つらい……」って言ってたからさ。私の場合はだけど。
なのでもし「私もそうかも、似てるかも」と思い当たる節がある人がいれば、参考になるところをちょいちょいっとつまんでいってください。
【二次創作の孤独】を解決するためには思い描いて描き続けるしかない
どんなつながりが欲しいのか考えてみる
「さみしい、ひとりぼっち、孤独でつらい……」という場合、「じゃあ私はどういうつながりが欲しいのだろう?」と考えてみる。どんな人と、どんなふうに交流したいのか。そこを思い描かないと前には進まない。
現実は古の少女マンガではないので、ネガティブ引っ込み思案な主人公になぜか元気で明るい親友が降って湧いて、ドタバタ楽しい学園生活☆私これからどうなっちゃうの〜!? みたいなことにはならない。
20代ずっとネガティブ真後ろ向きだった私に臨床心理士の友人が「まずは思い描かなきゃ、どこに行きたいか分からないでしょ?」と言ったことがある。当時は「はぁ〜? だって無理じゃん、ああなりたいこうなりたいって思ったところでどうせかなわないんだし! "思い描く"とかさっむ! 私はそんなお花畑ちゃんじゃね〜んだよ!」と強烈な反発を覚えた。
でも今となってはその通りで、目的地をとりあえずでも決めなければ、そこでうずくまっているしかないのだ。当たり前だけど。
ウツウツとしてきたときは今でもその言葉を思い出す。
今はジャンルに友達がいない、では私はこれからどんなつながりが欲しいのか。
つらい……さみしい……に浸らずに、急に真顔になって我にかえって考えてみる。
「同じ解釈の人と通話とかして語り合いたい」「ジャンルの神絵師とお互いの設定を交換して描きあったりしたい」「イベントに一緒に行って、帰りにおおぜいで打ち上げ行って焼肉食べたい」「オタク活動関係なく友達になって遊びたい」……ずうずうしかろうがなーんでもいい。想像するだけならタダ。
「でもどうせ無理だけど……」「高望みしてかなわなかったらよけいミジメじゃん」を封印して、まずは自分の望むものを思い描いてみる。
今は自分がどうしたいのか分からないから行動できていないだけで、どうしたいのか分かれば体が勝手に行動を起こすようになる。
もしかしたら「結局一人でいいや」になるかもしれない
「どうせ無理だけど……」を封印して自分がどんなつながりが欲しいのかあれこれ考えてみたら、「結局一人でいいや」ってことになるかもしれない。
「なんだかんだ言って、私は人付き合いがめんどくさいんだよな結局」「神絵師と線画交換して描きあったりする想像だけで満足しちゃった。どうでもいいな。それはやらなくていいや」
「ないものねだりで欲しがっていたけど、よく考えたら別にいらなかった」。
よく考えたら、子どもの頃から人生ってそんなニセの欲求の連続だった。
今回もそうかもしれない。
「まわりが盛り上がっているのに自分だけ取り残されているのがきまり悪い・恥ずかしかっただけで、別に私は本当にジャンル内の友人が欲しかったわけでもなかったんだな」とか「友達ができない自分は劣っているような気がしてつらかっただけなのかもな」とかなのかもしれない。
そしたら「孤独でつらい……」はただの思い込み、幻だったということになる。解決。
自分が壁を作ってしまっていないか
よく言われることだけど、相手は自分の鏡だから、こっちが壁を作っていれば当然向こうも遠慮してしまう。
リプをもらっても「これ以上長々とラリーを続けるのは精神的に無理だから一往復で切り上げよう」「私なんかの話に付き合ってもらうの悪いから話を広げるのはよそう、ハイテンションでお礼だけ言って終わりにしよう」みたいな。
「壁があるとか言って、私のほうが壁つくっちゃってるのでは?」と意識してみたら、けっこう自分のせいだったりした。
あとは描き続けること
そもそも、私は言葉で伝えたりつながったりするのが不得意で、だから絵を描こうと思ったんじゃなかったっけ……? と思い出した。
だったら、あれこれ言葉を尽くして交流してジャンル内で友達を作ろうなんて無理ゲーなんじゃなかろうか。それが苦手だからって絵を描き始めたのだから。
じゃあ描き続けるしかやるべきことなんてないよねってことになる。
自分が描きたい絵、伝えたい絵を描いて、人目に触れさせていく。
※私の場合、つながろう系のハッシュタグを使ってもつながれなくてかえってむなしさがつのるので、ジャンルのファンアートタグを使うことがほとんどです。
自分の場合、pixivなどの創作系SNSと連携させることで嗜好が似ている人が多く見てくれるようになった。
思い描いて描き続ければ、きっと誰かとつながる
お花畑みたいな言い方になるけど、自分の描きたいものを描き続ければいつかきっと誰かとつながる。
自分の場合もそうだった。旬ジャンルで二次創作を始めたものの反応が少なくて(キャラの誕生日のハッシュタグつけてもいいねが2、3個とか)、「旬ジャンルでこれでは私はいよいよダメなのかもしれない……」と弱気になっていたけど、淡々とアップし続けていたら3ヶ月を過ぎる頃からフォロワーやいいねも増えた。(経緯は以下の記事に)
そのうち「この人の解釈好きだなあ……いつか語り合ってみたい」と片思いしていた絵描きさんたちと仲良くしてもらえるようになり、リアルでも会ったり旅行したりするようになった。
私が最初の3ヶ月でくじけて絵を描くのをやめてしまっていたら、彼女たちとも出会えなかったし仲良くもなれなかったわけで。
結局は「描き続けるしかない」ということに尽きると思う。
言うほどみんな和気藹々でもない
SNSには楽しい部分だけしか切り取られない。
あと、ジャンルの人間はせわしなく入れ替わる、儚いものでもある。
人は集まり、そして去っていく。
今このときこのジャンルの中では気の合う人と出会ってないだけ、ってこともあります。