
「ネットでイラストの仕事をしたいけど、コネもないし経験も実績もない……。どうしたら依頼を受けられるのかな?」
という人向けに、【未経験でもネットでイラストの仕事を請ける方法】についてまとめている。
「イラストを仕事にできる人なんて、デザイン系の学校を出てデザイン系の会社に入って、コネと経験がある人だけでしょ?」と思われがちだけど、今は違う。
「ネットで趣味で絵を描いていたんだけど、スキルを生かしてイラストの仕事もするようになった」という人ってけっこういる。
「イラストの仕事をしたいけど、私はコネも経験もないしな……」であきらめてしまうのはもったいない。
【未経験から絵の仕事をしつつ、今から実績や経験を積んでいく方法について】まとめている。
クラウドソーシングサービスに登録してみる
ネットでイラストの仕事を請けるには、やはりクラウドソーシングがおすすめ。
クラウドソーシングというのは、"仕事が欲しい人"と"仕事をお願いしたい人"をマッチングさせるサービス。
つまり「絵の仕事をしたい」という人と「絵を描いて欲しい」という人を取り持ってくれて、おまけに報酬の受け渡しも面倒を見てくれるという、イラスト仕事の初心者(しかも引っ込み思案)には、かなりありがたいシステムだ。
たいていどこも登録は無料。
お仕事のマッチングが成立したとき、もしくは仕事を無事に納品したときに報酬が確定し、そこから手数料が引かれてサービスの利益になっている。
気軽なサービス、【ココナラ】で体験してみよう
そんなことを言っても「イラストを描いてお金をもらうなんて自分には無理だよ……」「自分にできるか分からないよ……」とびびってしまう人もいると思う。
自分もそうだったのでとても分かるのだけど、初めはみんな初心者。
そういう人は、まずは"イラストを描いてお金をもらう、という体験"をして、慣れてみる。
【ココナラ 】というサービスをCMで目にしたことがあるのではないだろうか。
"フリーマーケット感覚で特技を売り買いできる!"というコンセプトのサービスなので、雰囲気もゆるめでとっつきやすい。
一件でも仕事を経験すれば、もうそれはりっぱな"実績"。
そうやって"実績"を得てプロフィールやSNS、自分のホームページに積み重ねていけば、もう未経験ではなくなるのだ。
「でも依頼なんて来るのかな?」「なんとなく不安……」という人は、まずは登録だけしてみてまわりの出品者を観察してみるのもおすすめ。
みんなそれぞれにプロフィールを充実させたり、料金設定に工夫したりしていて、イラストの仕事をしていく上でも参考になる。
慣れてきたら他のサービスに登録してみる
"お金をもらって絵を描く"ということや"ネットで仕事をする"ということに慣れたら、他のサービスに登録してみてもいい。
当然ながら、多くのサービスに登録すればその分入ってくるチャンスも増えるからだ。
おすすめは以下の二つ。
【Lancers(ランサーズ)】 仕事数No. 1の最大手サービス。
自分もランサーズを長く利用しているんだけど、とにかく案件数の多さがすごい。
「ホームページに使う"女性がメイクをしているイラスト"を描いてほしい」「焼肉店のロゴを手描き風で作ってほしい」「小児科の待合室に貼る動物のかわいいイラストを描いてほしい」などなど。
出た募集に「私それ得意だ!」と思ったら提案していくコンペスタイルでガンガン仕事を取りに行ってもいいし(私は行けないタイプ)、ポートフォリオを置いておくと依頼主から直接オファーをもらうこともある。
おすすめ案件を自動で提案してくれるシステムもあるので「まず何したらいいのか分からない」という初心者にもやさしい。
【SKIMA(スキマ)】 pixivっぽいテイストの"コミッションサービス"。
海外では、個人に有料でイラストを依頼する文化(コミッション)がある。
日本では「お金取るの?」とか言われちゃってなかなか定着しない文化なのだけど、それをサービス化したものが【SKIMA(スキマ)】。
なので仕事というよりは「有償でイラスト描きます」な感じ。
そのぶんSNSのアイコンや同人誌の表紙ロゴなど、身近な依頼や出品がほとんど。
pixivっぽいテイストの創作が得意な人や、同人活動などの経験がある人には特におすすめ。
慣れてきたらやっておくといいこと
"イラストを描いてお金をもらう"ということに慣れてきたら、自分のブランディングをしていくといい。
ブランディングとはつまり、自分の価値を高めたり、こういうものが得意ですよ、と強みをアピールしていくこと。
自分のホームページやブログを作る
自分のプロフィールやポートフォリオがクラウドソーシングのマイページだけ、というのも寂しいし、ログインしないと外部からは見られないサービスもある。
そこで外部の人にも自分の実績をアピールするために、ホームページを作っておくのがおすすめ。
イラストの仕事にホームページがあるといい理由についてはこの記事にも書いた。
SNSで裾野を広げる
「誰かに絵を描いてほしいな」と思った人がみんな【ココナラ】とか【ランサーズ】で検索するとは限らない。
今や最も身近な情報源はSNSだろう。
普段からイラストを描いてTwitterに載せたりしていれば、必要な人の目に留まる可能性も上がる。
Twitterで絵を描いているだけで仕事に結びつけようというのは難しいけど、クラウドソーシングで実績を積みながらTwitterも利用する、というやり方ならおすすめ。
イラストを描いてお金をもらう体験が重要な理由
「小さい頃から絵が好きで、人に頼まれたりすれば無償で描いてきた」という人って多いと思う。
今も「はぁ? イラストでお金取るの? タダで描けよ」みたいな風潮がある。
なんていうか、「イラストでお金をとっていいのはすっごく上手いプロだけ」「素人は絵の仕事なんかしちゃダメ。頼まれてもタダで描くべき」という刷り込みがないだろうか?
それはおかしい。
絵を描くには時間という経費もかかるし、材料費、資料代、ソフト代などもかかるのだから。
日本人は特に、もっと"お金をもらって絵を描く"ということに慣れた方がいいと自分は考えている。
でもどうしても、「でもプロじゃないし……」「実績がないし……」と消極的になりがちだから、まずは実績作り。
そして堂々とお金をもらって絵を描こう!