いいねされないのは絵の違和感のせい?修正する練習方法について。

「自分では上手く描けていると思うのに、いいねがつかない。どうしてだか分からない」

と悩んでいる人向け、【そのイラスト、自分で気づいていない違和感があるのかも?】という記事。その違和感を修正する練習方法についても。

「イラストにいいねがつかない」という悩みはとても多くの人が抱えているんだけど、"イラストに問題がある場合""作者本人に理由がある場合"がある。

この記事では、"イラストに問題がある場合"のうち、

【そのイラスト、自分では気付いていないけど違和感があるのでは?】ということについて。

違和感を修正するための練習方法についても提案している。

違和感を感じるものには「いいね」をしにくい

いいねというのは、イラストが少しくらい拙くても熱意があったり愛が感じられたりすればけっこうつく。

ただ、違和感が強い場合はいいねの手が止まってしまうこともある。

人間は基本的にウソをつくのが苦手な生き物で、ウソをつくときに汗が出たり心拍が上がったりと生理的に不快感を感じる性質がある。

なので、「ん? この絵なんか変だな」と強い違和感を抱いてしまうと、「いいね」を押すこと(=嘘をつくこと)が生理的に負担になる。

たとえそれが自分の推しをモチーフにした絵であっても、とても丁寧に色が塗ってあっても、細かい描き込みがなされていても、他に良い部分がたくさんあっても、違和感に負けてしまう。

あれ? 変だなヤだなこわいなー > いいね

たとえ「この人いつもいいねしてくれるから、私もいいねを返したい」と思っている仲がいい相手の絵でも、強い違和感があったら「いいね」はしにくくなってしまう。

強い違和感を生じさせがちなパターン

「骨折絵」は怖い。

ネットには、イラストを批判する「骨折絵」という言葉(悪口として使われる)がある。

関節の仕組み上そんな方向に曲がるわけない、とか、骨の構造上そんな角度にはならないよ、という方向に腕や足が曲がっていたりする絵のことだ。

美術解剖学の知識がある人はもちろん「あー、本当は手首はそんな曲がらないのに」とすぐに違和感に気づくけど、美術解剖学の知識がない人が見ても、「この絵、よくわからないけどなぜかゾワッとくる。なぜだろう……?」と感じやすい。

悪く言うなら、注意書きもなしに残酷表現のある絵を見せられていることに等しい。

違和感を抱く人が多いのはもちろんだけど、残酷表現が苦手な人には「怖い」「気持ち悪い」といった不快感まで抱かせるかもしれない。

骨折絵に陥らないための練習方法

骨折絵に陥らないためには、やはり美術解剖学で正しい人体を知ることが大切。

しかし、自分で骨折絵に気づけない人というのはまだまだ初心者のことが多いと思うので、美術解剖学の書籍なんか読んでも嫌になっちゃうだろう。

なのでまずは人体の基本を一から学べる講座から始めるのがいいかも。

自分はpixivの運営する【sensei】という無料講座(実践編はプレミアム登録が必要)をおすすめしている。

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半年ほどで【sensei】の講座を修了するスケジュールを立ててみた記事はこちら。

余裕があるようなら、美術解剖学の書籍を模写する練習方法も始めてみると効果が上がる。

「オバ絵」は郷愁を感じてしまう。

一昔前に、「オバ絵」という言葉もあった。

これは「おばさんくさい絵」、つまり、昔流行った絵柄を今もそのまま描いていることを揶揄する言葉だけど、これも「いいね」の前に古臭さを感じさせやすい。(※オバ絵を描いちゃう人はオバサンとは限らない。10代でもあり得る。)

「ああ、誰々の影響でこういう目の描き方流行ったんだよね……」みたいな。

古い絵柄が悪いというわけではないし、現に今だって、ゆめかわいい色使いや太めの線、丸顔に離れ目のサンリオっぽいニュアンスなど、80年代風の絵柄が再流行している。

それらが古臭く見えないのは、新しい感性で捉え直されているからだ。

古い絵柄が古臭いのではない。

長年アップデートせずに、惰性や手癖で描き続けてしまっているものが古臭く見え、いわゆる「オバ絵」として引っ掛かりを与えてしまうのだと思う。

センスがある=おおぜいにウケる=今の流行をキャッチしている

ということなので、

オバ絵=今の流行ではない=おおぜいにウケない=センスがない

つまりそういうことになる。

オバ絵を抜け出す練習方法

「確かに私の絵、絵柄が古いかも……」と思っても、それはその人の持ち味だし絵柄をガラッと変える必要はない、と私は考えている。

今流行の作品にハマったり自分であれこれ描いてみたりすることで、知らないうちに新しいエッセンスが取り込まれてマイナーアップデートしていく。

絵柄自体はそこまで変わっていなくても、それだけでかなり印象は違ってくる。

自分の絵柄は大切に愛しつつも、常にセンスを磨いていくことがおすすめ。

センスを磨くには、この3ステップ。

  • 流行のもの、定番のものにたくさん触れる
  • 自分だったらどう描くか? と考える
  • 実際描いてみて、足りない技術があれば補う

詳しくはこちらにも書いている。

自分も長いこと絵を描いているので、自分の絵柄がアプデ不足で古くなることは常に気をつけなきゃいけないなと思う。

幸い自分はオタクだから新しいジャンルに触れる機会が多く、日常的に流行りの作品の模写などをするようにしている。

「作画崩壊」

アニメでよく聞く「作画崩壊」という言葉。

バランスが崩れ、ゆがみ、原型をとどめていないような作画になってしまっていること。作画崩壊としか言えない。上手い言葉だなあ……。

例を挙げると、ウサギとかクマのぬいぐるみを作って販売している知り合いがいたのだけれど、顔をビーズでつける時にどんどん配置がおかしくなっていったことがある。

目と鼻が近いほど幼い顔立ちに見えて可愛いので、ついついどんどん近くしてしまい、最終的に鼻が目の上に来てしまったのだ。

手癖で描いていると、いつのまにか作画崩壊

自分では気付かなかったようで、毎日楽しそうに量産していた。

ある日「鼻の位置変じゃないですか?」と通りすがりの人に言われ、「誹謗中傷された!」とキレてぬいぐるみづくりをやめてしまった。

手癖や惰性で長いこと同じようなものを描き続けていると、こういった「作画崩壊」に気づきにくい。

目の上に鼻があるウサギを見て、「かわいい! いいね!」と思えただろうか?

「え? え? どうしてそうなった」

という違和感が先に来たのではないだろうか。

人によっては「ゾワッとくる」「気持ち悪い」と感じる人もいるかもしれない。

作画崩壊を起こさないための練習方法

自分の絵というのは長時間向かい合って取り組むので、どうしても脳内補正で欠点が見えなくなる

そこそこ絵が上手い人だってそれは同じ。

ただ一定以上のクオリティで絵が描ける人というのは、作画崩壊を防ぐ描き方や、作画崩壊しても気づいて直す方法を知っている。

作画崩壊を起こさないためにまずできるのが、アタリをていねいに取ること。

「あの顔に十字を描くやつでしょ? 私もアタリとってるよ」と思うかもしれないけど、アタリはあの十字だけでは不十分

そうではなくて、頭蓋骨の形を意識するための補助線としてアタリをとることが大切。

アタリをていねいにとっていてもバランスが崩れることはある。

そういう時は、【秘儀・左右反転】もしくは【奥義・裏から見る】が有効。

自分では順調に上手く描けてると思っても、それでもバランスは崩れるし気付きにくい。

左右反転したり裏から見てバランスを確認するクセをつけておくといいかも。

また、信頼できる絵描きの友人に「自分じゃ気づけなくて……違和感があったら教えて」と聞いてみるのもいい。

そのためのSNS、そのための交流ですよ。

SNSで「上手いですねー」「いやいや○○さんこそー」と言い合うだけが交流ではない。

「自分では上手く描けていると思うのに…」という考えを捨てよう

自分の絵に自信を持つことは大切だけど、必ず脳内補正というのはかかってくる。

ウサギの例みたいなことも、誰にだって起こる。

決していいねが全てではないけど、「上手く描けたと思ったわりに評価されないな」と感じたら、

「おかしいな、私ミュートされてるのかな?」

「私は他の人の絵にいいねしないからみんなもしてくれないのかも?」

「上手すぎて嫉妬されてるから?」

とあれこれ考えるのではなくて、

「私のイラストにどこか違和感があったのかもしれないな」と考えるのが手っ取り早いし、またそれが真実の場合が多い。

「いいねが少なかったのは、この絵に違和感があったからかも」と分析するのは、一時的には苦しいことかもしれない。

でも「いいねが少なくてつらい……なんで? ……つらい……なんで?」と永遠に言い続ける方が、もっとずっとつらいはずだ。

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