「絵を描く上で、自己表現ってどんなこと?」→そんなの簡単でよし。

「絵を描くのは自己表現? 絵を描くときはテーマを意識しろとか言うし。でも私はそんなに表現したいことなんてないし、絵を描く資格なんてないのかな……ていうか自己表現って何?

という人向け【自己表現とかテーマなんてほんのちょっとしたことでいいのです】ということについて。

「絵を描く上で、自己表現ってどんなこと?」→そんなの簡単でよし。

【自己表現】しなきゃと思わなくてもよい

よくさあ、「絵を描くってことは伝えたいことがあるんでしょ?」とか「この絵のテーマって何? テーマがない絵はダメだよ」とか言う人いるじゃん?

「絵を描くのは自己表現であるべき」だとか。

だから絵を描くときに、「この絵を通じて何を伝えるべきか」「この絵のテーマは何か」と考えすぎちゃう。

そもそも生きてせいぜい20年とか30年の人間に、そんなたいそうな表現したいことなんてなくて当たり前だよ。

無理にテーマをこじつけても寒いだけ。

絵を描くときに、これは【自己表現】であるべきだ、なんて考える必要は、私はないと思う。

確かに、伝えたいことやテーマは重要だけど、結構それを勘違いしている人って多いと思うのだ。

表現したいことが分からない人は、小さな【テーマ】を設定してみる

テーマって「世界平和を目指そう!」」とか「いじめはよくない!」とか「仲間の大切さを伝えたい!」とかではなくもっと些細なことでいい。

「眼鏡をかけてる男子のレンズの度で、ちょっと輪郭が歪むのがスキ」

「大男と少女の組み合わせがツボすぎて、いろんなペアを描きたい」

二次創作なら「このCPのすれ違い両片思いが大好物だから自分でも描くんです!」

などなど、あなたが普段絵を描くときに「ニヤニヤ……はっいかんいかん」と思っているようなこともそれ全部テーマだ。

ただ、それをニヤニヤとなんとなく描いてしまうのではなく、「メガネ男子が好き、中でも分厚いレンズで輪郭が歪むのを描くのが好き、さらにスクエアフレームが特に好きなんだ、なぜならば……」といった具合に自分の中の「スキ!」を突き詰めていくと、テーマは深まっていく。

そんなことでいいの? と思うかもしれないけど、個性なんてそこからしか生まれない。

ちいさな「スキ!」をたくさん集めることで自分の方向性が決まり、画風や方針が決まり、個性が確立していく。

ちょっとめんどくさく言うと、帰納法的考え方とも言える。

「私この作品のこのキャラ好きだな、スクエアフレームのメガネだからかな?」

「近眼キャラがメガネ外した時に目つきが悪くなる顔が好き」

「ついついレンズの向こうの歪んだ輪郭にこだわって描いちゃう」

みたいな些細な要素を集めていくことで、【近眼キャラをいかにリアルに描くか】という一生ものテーマになっていく。

「あの人近眼キャラを描かせたらすごいよ」「近眼キャラのリアリティといえばあの人!」ってなっていく。これはすごい個性ですよ。

小さいテーマをワクワクと楽しく描き続けることで、大きな自己表現につながっていくのだ。

そしてどんなに小さくてもテーマがあれば、人の目にもとまりやすくなる。

小さな【テーマ】を見つけて楽しめるかどうか

【自己表現】と抽象的な言葉で構えてしまうと、絵も描けなくなってくる。

ただでさえ「上手く描かなきゃ」「ちゃんと描かなきゃ」となって手が止まりがちなのに、そこに「自己表現しなきゃ」なんて荷が重すぎる。

まずはそんなことを考えずに、たとえ誰かに「絵って自己表現すべきでは?」とか言われても華麗に無視して、自分がニヤニヤできる「スキ」を見つけて楽しく描くことを優先してみてほしい。

「テーマがない絵はつまらないよ!」という記事を私は以前にも書いているけど、そこでも書いている通り、テーマなんてほんの些細な「スキポイント」でいいのだ。

テーマ(描きたいと思えるスキポイント)がないと、見てくれた人も「何が言いたいのか分からないな」と感じてスルーされてしまうし、何より自分も絵を描くのがつまらなくなってしまうはず。

絵を描き続けるには、ちいさなテーマを見つけてワクワクと描き続けられるかどうかも重要なポイントになってくる。

もちろん「スキポイント」はコロコロ変わってかまわないし、むしろあれこれ見つけていくほうがいい。

今まで無意識でなんとなく描いてたその絵にも、どこか自分が「ここが好き」「ここが描きたかった」と思えるポイントってあるはずだ。

もっとその「スキ」を意識することで絵を描くのがもっと楽しくなるし、自分なりのテーマも確立できていく。じっくりとじわじわとね。ともすれば一生かけて。

それが私の考える【自己表現】です。

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