絵を描くとトラウマがよみがえってつらい…少しずつ楽になる方法。

「絵を描くと過去のトラウマがよみがえってきてつらい」

「子どものとき大人に絵をバカにされたり、さらし者にされたりしたときのことを思い出してしまう」

という人向け、【過去のトラウマを少しずつ楽にする方法】について。もちろん絵以外にも応用できます。

「絵を描くことに関してトラウマがある」って人、けっこういるんじゃないだろうか。

美術の時間に先生から傷つくことを言われたとか、親にイラストをけなされたとか。

自分は絵が好きでずっと描いていきたいのに、絵を描くたびにトラウマがよみがえってしまって手が止まってしまう。

私も少なからずそういう経験をしている。

つらさを受け入れるためにあれこれと試してきたので、それについて書こうと思う。

絵を描くとトラウマがよみがえってつらい…少しずつ楽になる方法。

反芻するのをやめる

まず心理学的には、脳のクセに気づくことが重要。

"このつらい記憶をわざわざ思い出しているのは自分なんだ"ということに気づくこと

記憶はただの記憶であって、今起こっていることではない。

なのにわざわざ昔の過ぎ去ったことを引っ張り出しては、反芻して味わってしまっている。それは自分がやってるんだよね。

記憶は無数なのに、それだけわざわざ思い出して「つらかったなあ……」とつらさに浸ってしまっている。それは自分がやってるんだよね。

つらいその記憶の中毒になっちゃってる。

まずは、自分が、自主的に、その記憶を思い出して感じているんだということに気づく。

あるお坊さんが言うには、いやな記憶って、打ち上げ花火みたいなものと考えるといいんだって。

打ち上がっては消えていくのをただ見守ればいいんだって。

「あー今私思い出してる〜。ハイハイ。……ということがありましたとさ。おしまい。」

そして再び静かな夜空になる。

坐禅ってそのためにやるんだってさ。

思い出しても浸らない味わわない。

自分の心は自分でしか癒せない

ひどいこと言ったやつに対して「謝ってほしい!」「この私の苦しみを分らせてやりたい!」「こんなに傷ついてるって知ってほしい!」とか思っているかもしれない。

けど、きっと当の本人はそんなこと忘れているし、「謝ってよ!」と言ったところで「は?」となるのがオチ。

他人はコントロールできないし、自分の心は自分でしか変えられない、癒せない。

気持ちのスイッチを切り替えるのができるのも自分だけ。

事実としていったん認める

そして例えば、"怒り"が強い場合。

「あいつのあの一言が許せない」「思い出すだけで気持ちが煮えくりかえる」と、激しい怒りをともなう場合、それって自分の痛いところを突かれていることが多い。

そしてそれを認めたくないために、"怒り"という別の強い感情を持ってきて自分をごまかしている場合がある。

「悪いのは私じゃない、あいつが悪いんだ!」という感じで自分を守ろうとしているわけね。

私はやる気なくてちょっと雑な絵を描いたとき、先生に「みんなこの下手な絵見て! ミミズが這ってるみたい! ダメだねー!」と教室中にさらされたことがある。

あと別の先生に「お前は絵をなめてんのか」って怒鳴られたこともある。

つい最近まで私はこの記憶が強く残ってつらかったんだけど、それって「あの教師はひどい、教師として最悪、謝罪を要求する!」と思っていたから。

でも「確かにいかにもやる気ありませんって感じ丸出しだったからな〜、あの教師もクソだけどまあ私も悪かったわ、ちょっとだけ」

と、自分の落ち度を事実として認めてあげることで、少しずつ激しい怒りは薄れていった。

その激しい怒りは、「私は100%悪くない!」と自分を100%、完全無欠で守りたくて起こっているので。

自分の落ち度を認めるって言っても「私もまあ、敢えて言うならだけど、ほんのちょっとは悪かったわー。0.1%くらいは」くらいでいい。

0.1%でも自分の落ち度を認めてあげた日から、じわじわと少しずつ怒りは薄れていくはずだ。ぜひやってみてほしい。

日常生活に支障が出るレベルなら専門家に相談してみてください。

ただ、気持ちの持ち方を変えることでよけい苦しくなるとか、言葉の暴力を長期に渡って受け続けて混乱がひどい、身体的に影響が出ているなどの場合は、専門家に相談してみるのがいい。

「確かにつらいけど、心療内科などは抵抗がある」という場合なら、ヨガの瞑想を習うとか、お寺の座禅会に行く、というのもおすすめする。

ようは自律神経を整えればいいので。そしたら安定する。人間の脳なんてそんなもん。

自律神経を整える方法として、自己流でもヨガでも坐禅でも心療内科の受診でも、どれでも構わないってこと。

過去の記憶は必ず薄れてくる

「一生このつらい記憶と向き合っていくのか」と考えると絶望してしまうけど、

  • 自分がわざわざ自主的に反芻してるんだよな、と気づく
  • 思い出してしまっても浸らずに、花火のように消えるのを見守る
  • 自分の落ち度を0.1%でもいいから認めてやる
  • 自分の心のスイッチを切り替えられるのは自分だけ

こんなふうに考えることで少しずつ"いやな記憶"とあなたが思っているその記憶は必ず薄れていく。

いやだいやだ、つらいつらいと思い出して味わうほどその"いやな記憶"は強くなってしまうので、打ち上げ花火のように打ち上がっては消えていくのを見守るだけにする。

あとね、私の絵を晒した先生はもう亡くなったし、「なめてんのか」と怒鳴った先生は病気で半身不随になって退職した。

あなたにダメージを与えた大人は、呪わなくても遅かれ早かれどうせ先に死にますよ。

そう考えると、そんな先に死ぬやつの言葉に縛られ続けるなんてアホらしくない?

とっととその怒りやらショックやら苦しさつらさを薄れさせて、そいつらのいない世界で絵を描こう。

トラウマで絵が手につかない、と焦ってしまうなら、今は無理に描かずにインプットに当ててもいいし、瞑想や坐禅で自律神経の整え方を身につける時間にしてもいい。

人に相談しても、結局は自分の気持ちのスイッチを切り替えるのは自分でしかない。

でも、切り替え方法のコツさえつかめば、必ず過去の記憶は薄れてくる。

タイトルとURLをコピーしました