
「絵の練習にスケッチブックを買いたい!」
「絵を描くにはどんなスケッチブックがいいかな?」
と思っている人向け、【初心者は、絵の練習にスケッチブックは使わないほうがいい理由】について。
「絵の練習をがんばろう! まずはスケッチブックを買うぞ!」と意気込んでいる初心者の方には出鼻を挫くようで申し訳ないけど、初心者は絵の練習にスケッチブックを使わないほうがいい。
結論から言うと、スケッチブックよりクロッキー帳がおすすめ。
なんならコピー用紙がいちばんおすすめ。
その理由について以下に述べていく。
初心者は絵の練習にスケッチブックを使わないほうがいい理由。
スケッチブックは割高である
身もふたもないことを言うけど、スケッチブックは描ける量に対して値が張る、つまり割高である。
一般的なスケッチブックだと、A3サイズの24枚で566円。一枚あたり23.5円。
ピンと来ないかもしれないけど、これから1日に何枚も絵を描いていこうと思うとこれはなかなかの出費だ。
私は中学生のときにスケッチブックを使っていけどあまりに消費が早すぎて出費が嵩み、「お金かかるから絵を描くのいやだな……」と描き渋るようになってしまった。
その点、クロッキー帳ならLサイズ100枚で(A3サイズより小さいけど)一枚あたり6.6円、コピー用紙なら一枚あたり1.2円。
これくらいの紙代なら、描きたいときに好きなだけ、思い切り描ける。
もちろん一生分のスケッチブックが懸賞で当たった人など、スケッチブックが有り余っている人はスケッチブックをふんだんに使おう。
やっぱり画用紙は描き心地がいいので。
描くのに身構えてしまう
また、スケッチブックを目の前にすると「上手く描かなきゃ」「ちゃんと描かなきゃ」みたいに身構えてしまいがち。
毎日気軽に絵の練習をしたいのに、「よし! じゃあ描くぞ」と覚悟をしなきゃいけないので、どうしても腰が重くなる。
絵の練習ってもっと気軽に、思いついたときにささっと描き留めるくらいの感覚でいいのだ。
一枚に一つ作品を完成させなきゃ、みたいに気負うとどんどん億劫になる。
「絵の練習がめんどうで続かない」「絵の練習が嫌い」という人は、スケッチブックのプレッシャーに負けてしまっているケースも多い。
画用紙だと裏から見られない
あと、厚い紙だと裏から透かして見ることができない。
初心者のうちは特に自分の絵の歪みが分かりにくいので裏から見て歪みをチェックするのがおすすめなんだけど、画用紙だとそれがしにくい。
スケッチブックを使ったほうがいケース
しかし、水彩絵の具などで色を塗るときなどは当たり前だけどスケッチブックが良い。
あとは実技の試験前など、画用紙の質感に慣れたいときなどもスケッチブックを使うといいと思う。
また"作品を一つきちんと完成させたいときは自分にプレッシャーをかけるつもりでスケッチブックに描く"というように、メリハリをつけてもいい。
紙を使い分けて気軽に練習をしよう
いろいろな紙製品があるけど、どれか一つにこだわりを持っても上手くいかないんじゃないあと思う。
- 机の上にはコピー用紙
- 持ち歩くにはクロッキー帳
- ここぞというときにスケッチブック
という感じで、うまいこと紙を使い分けていくのがおすすめ。
こうやって何種類かストックがあれば、「スケッチブックの残りページがなくなっちゃった〜、Amazonから届くまで絵の練習できないなあ……(とちょっと休んだのをきっかけに絵の練習をやめてしまう)」みたいなこともない。
くれぐれもスケッチブックがダメってことじゃなくて、どんな紙にでも描けるような身軽さがあると絵の練習が捗るよね、という話。
私が使っているのはこちら。コクヨのコピー用紙。
「500枚じゃ多いな……」「受け取りがめんどくさい」というときは、楽天の『紙屋さんのコピーペーパー』。
200枚なのでメール便でポストに届けてくれる。