『月曜断食』を試してみたけど、つらいだけで思ったように痩せなかった
『月曜断食』で目標体重まで痩せたものの、リバウンドしてしまった……これって本当に効果があるの?
という感じで『月曜断食』で挫折した人・今挫折しそうな人向け、自分が5ヶ月で13キロ減(3年経ってもリバウンドなし、健康診断もオールOK)の経験をもとに【『月曜断食』で結果を出すやり方】をまとめてみた。
自分は二度『月曜断食』にトライした。
一度目の『月曜断食』は"めちゃくちゃつらかったのに体重が言うほど落ちず、その上半年でリバウンドした"という完全なる挫折に終わった。
二度目の『月曜断食』では1ヶ月で-5kg、5カ月で合計−13kg。
2021年4月追記:10カ月後の今もリバウンドはなく健康診断でもオールOK。
2023年5月追記:さらに2年後の今もリバウンドなし、健康診断でもオールOK。
「生まれてから40年近くずっとずっと太っていたのに、あれ? 今は太っていない……?」という感じでいまだに信じきれていない状況です。体重を記入するとき、いまだに十の位を間違えそうになる。
なぜ一度目が挫折して、二度目に成功したのかというと、
自己流を一切排除して、本に書いてあるとおりにやったから。
「ゆるく 月曜断食」とか「アレンジ 月曜断食」みたいな検索ワードでこのブログに来てくれる人もいるのだけど、
ゆるく自己流アレンジでやると100%挫折するからやめときなって! かえって空腹がつらいし体重も落ちにくいしリバウンドするしで完全にムダだからやめときなって!
と、つらい失敗を身をもって経験した私は思う。
『月曜断食』を成功させたポイントは、本を読んでそのとおりに行うこと。本に書いていないことはしないこと。それだけだった。
『月曜断食』の書籍は3冊あるけど、私のおすすめはレシピ付きの『月曜断食ビジュアルBOOK』。(理由はのちほど)
▽空腹・頭痛への対策はこちら。
▽『月曜断食』ベーシックメニューのやめどき・やめた後の食生活についてはこちら。
※さらにその後、3キロのリバウンドをしたけど大丈夫だった話を最後に追加しました(2024.3.26) そこだけ読みたい場合は目次から飛べます↓
一度目の『月曜断食』で失敗した理由
一度目の『月曜断食』はネットで情報を見かけ、「月曜に断食してあとは糖質制限すればいいのか。簡単だな」とすぐその日に始めた。
ブログでやり方を書いている人も多いしSNSではハッシュタグもあるしで情報はあふれているので、見よう見まねでやってみたらとにかくつらかった。
「断食も糖質制限も慣れればつらくない」というダイエット法のはずが、私はずっとつらかった。ずっとイライラしていた。
しかも「1ヶ月で5〜7キロ減」とかオビに書いてあるのに、私は体重もたいして減らず、3ヶ月かかってやっと目標のマイナス5キロ。これもイライラの原因になった。
『月曜断食』をやめたあと、じわじわリバウンドが続いて年末年始ですっかり元の体重まで戻ってしまった。だいたいたった5キロしか落ちてなかったし、戻るのなんて一瞬。むなしかった。
今思うと失敗した原因は「見よう見まねでやってしまった」こと。
これが唯一にして最大の理由。
『月曜断食ビジュアルBOOK』を買って読んだらあっけなく成功した
『月曜断食ビジュアルBOOK』という『月曜断食』進化版の書籍を見かけたことで、もう一度、今度は本を買ってちゃんとやってみようと思った。「そう言えば参考にしたのはネットの情報だけで、正しいやり方をきちんと確認していなかったな」と思ったのだ。本をすみからすみまで読んで再トライしてみた。
結果から言うと『月曜断食ビジュアルBOOK』をしっかり読んで実行した結果、5カ月でマイナス13.0kg、3年経ってもリバウンドなし。検診や体調も問題なし。
疑問があったらネットでぐぐらず本を読み直した。よく読めばほとんどのことは書いてある。むしろ、本に書いていないことはしない。
しかも一度目ほど空腹がつらくなかったし、停滞期もほぼなく5カ月でマイナス13.0kg。
<スタート時:体重67.0kg(身長165cm・アラフォー・気虚タイプ)>
1カ月目 | 62.0kg(-5.0kg) |
3カ月目 | 59.0kg(-8.0kg) |
5カ月目 | 54.0kg(-13.0kg) |
オビに書いてあった「1ヶ月で5〜7キロ減」はウソじゃなかった。私が勝手に自己流アレンジして、勝手に失敗していただけだったんだ……。
二度目の『月曜断食』で成功できた理由
1回目に失敗した理由をもとに、結果を出すポイントについて挙げておきます。
「自己流」を一切禁止した
見よう見まねでやっていたときは、不食日にコーヒーを飲んだり、みそ汁のスープだけならいいだろうと飲んだりしていた。
他にもSNSでは「ミックスナッツは糖質が低いから一日中ボリボリ食べてた」とか「手作りの低糖質おからパンをおやつにしてる」とか「美食日には食べたいものをお腹いっぱい食べる」みたいな人もたくさん見かけるので、「ふーん、みんな適当にアレンジしてるんだな。確かに、自分に合わせて工夫して無理なく続けるのが大事だよね!」と都合よく解釈して、私も似たようなことをしていた。
しかしこの勝手なアレンジこそが「つらいわりに思うように痩せない上に、やめたとたんすぐリバウンド」の原因だった。
書籍を読むと、
「空腹に我慢できなくなったら食塩不使用のナッツやおしゃぶり昆布などならOKだけど、2、3口にとどめましょう」
「美食日でもこぶし二つ分の量を守りましょう」
と書いてある。
これはいかんということで、とにかく本に書いてあることを遵守することを心がけた。それだけ。
本に忠実に行うことで、かえって楽に体重を落とせた
不食日は水か白湯のみ。
良食日も美食日もこぶし二つ分の量を守る。
ナッツやドライフルーツは2、3口にとどめる。などなど……。
その他にも、本に書いていないやり方は一切しない。
「そんなに厳しくやってたら、さぞかしつらかったんじゃないの?」と思うかもしれないけど、これが逆だった。
書籍に「4週間で慣れてきます」と書いてあって「いや、私は食い意地が張っているしだらしないし意志が弱いし、他の人は慣れるのかもしれないけど私だけは慣れるわけがない!」と思っていたけど、本当に、みごとに慣れた。
自己流でズルしてた一度目のときはあんなにずっとつらかったのに!
不食日にはヘタに野菜ジュースやみそ汁などを摂るよりも、白湯をちびちび2リットル飲んでトイレに行きまくり、なるべく早く寝る、というのがいちばんつらくない。
良食日もヘタに低糖質のおやつをチマチマダラダラ食べるより、ナッツやドライフルーツを2、3口よく噛んで食べて水分を補給して「あーおいしかった」と終わりにしとくくらいのほうがつらくない。
糖質は低いからと無糖のカフェオレなどをガバガバ飲むよりか、嗜好品は1日1杯(私は昼食後に緑茶を1杯だけ飲む)に決め、他は白湯か水にしとくほうがつらくない。
"こぶし二つ分"をきちんと意識した
SNSで「美食日の土日は好きなものを食べていいから、思いっきり食べちゃった!」みたいな人も見かけたけど、それは美食ではなくドカ食いなのだと思う。本には「美食日もこぶし二つ分」と書いてある。
「具体的にこぶし二つ分ってどんな感じ?」というときに助かるのがビジュアルBOOKだった。
レシピそのものよりも、「何を」「どれくらい」食べたらいいか分量が具体的に分かるので、うっかり作りすぎてついあるだけ食べちゃった……なんてこともなかった。
そんな感じで1カ月もやっていれば、だんだん「こぶし二つ分」を作るのも食べるのも感覚で身についてきた。
これが私にとって『ビジュアルBOOK』が良かった理由です。
体調に良い変化もあった&運動も始めた
一度目のときは感じなかった、体調への良い変化もあった。(これはあくまでも自分の場合で、また月曜断食と関係あるのかは分かりません)
- ひんぱんにできていた口内炎ができなくなった。
- 月経前によく出ていた口のまわりのふきでものが出なくなった
- 頭痛持ち(気圧要因と月経前後がひどかった)だったけどそれが少なくなった。
- 朝起きたとき、自分で感じる口臭が少なくなった。
- 夕方から夜にかけてぐったり疲れていたけど、それがなくなった。
- 月経時の経血がサラッとし、カタマリが出なくなった。
中でも口内炎。肥満児だった小学生の頃からたびたび口内炎に悩まされていて、給食のときに「口内炎が痛いのでトマトを残したい」と担任の先生に言ったら「どうしても痛いなら残してもいいけど、トマトを食べたほうが早く口内炎が治るんじゃないかな……」と諭された思い出がある。
大人になっても、うっかり口の中を噛むと噛んだところが絶対に100%口内炎になっていた。口の中を噛んだら口内炎になるのが普通だと思っていた。
そんな口内炎が、月曜断食を始めた頃から一度もできていない。口の中をうっかり噛んでも、口内炎に発展しなくなった。
太っていても検査などで数値的には問題ないし健康体だから別にいいやと思っていたのだけど、太ってない人っていつもこんなに快適に生きているのか……? と毎日新鮮に驚いている。
こう心身ともに調子がいいと「もしかして私はもう少しきれいになれるんじゃないか」という欲も出てくるし、体調もいいので「よし運動もやったろ」みたいな気持ちになってきた。ストレッチやウォーキング程度だけど。
外に出られない日にも運動しようと、だいぶ前にあきらめてしまい込んでいたステッパーを出してきた。
↓私が長年しまい込んでたやつまさにこれ。(今も現役で販売されていることにびっくりした)
※ステッパー類の中ではいちばん安いと思うのと、ペダル重めで負荷がしっかりかかること、漕いでも音がしないこと、下に敷くマットも付いてて部屋の中で使えること、つくりがシンプルで頑丈なので壊れないこと、などが個人的なおすすめポイントです。
自己流やアレンジはムダになるしつらいだけだと思った
私の場合はネットの「自己流」にアレンジされてしまった『月曜断食』を参考にしたために、かなりのムダなつらい回り道をしてあげく失敗した。
専門家に相談しながら行なっている場合は別として、アレンジってエビデンスもないわけなので効果が出づらいばかりか危険もあると言えそう。
「なかなか痩せないな」と思ったら、「自己流」の混じりがちな個人ブログやSNSをいったん遮断して書籍をきちんと読んでその通りに実行するのが良いように思う。(人間の心理として楽なやり方を見てしまうとついついそっちに流れてしまうから、ネットの情報はいったん見ないほうがいいかも。)
『月曜断食』で問われるのは根性でもなく代謝でもなく年齢でもなく、日本語力だけだった。
※その後3キロのリバウンドをしたけど大丈夫だった話(2024.3.26追記)
この記事を書いたさらに数年後、生活環境がガラリと変わってしまい、自分で食事を管理できなくなって3キロほどリバウンドしたことがあった。
「そりゃ私だもん、天性のデブだもん、リバウンドするよな……」
「でもまあ今だって上限ギリギリではあるけど自分の理想の体型の範疇ではあるし……これくらいが自分なのかもな……」
「いずれ気合い入れてまた月曜断食しなきゃな……でもそんな気持ちの余裕ないし、長期間このままでいたら体重が戻らなくなるかも……」
日々、こんな感じのせめぎあいでちょっとだけ焦ってモヤモヤしながら、ちょっとだけがっかりしながら、でもそんなモヤモヤも多忙にかき消されつつ半年くらい過ごしていた。
でも、新しい生活環境に適応してきたら、リバウンドしたぶんの3キロがまたいつのまにか自然に減ってくれたのだ。
特に食事制限はしていないのに。
多分だけど、心身に余裕が戻ってくるにつれ、自然と体が覚えていた「自分にとって快適な食事」に戻ることができたのだと思う。なので新しい生活環境に慣れて食事のタイミングや量を調整できる余裕が出てきたら自然と体が元に戻ってくれたのかな、と。
月曜断食は一生モノのダイエット方法だ、と聞いていたけど、こういうことだったのか……。
何から何まで、この月曜断食は自分にはとても合っていたのだと思う。
あれからはリバウンドしていないけど、もしまた環境の変化などでリバウンドしても「体が覚えているから大丈夫」と気にしすぎずに過ごすことができそうで安心している。