「いいねの数を気にしちゃうのやめたい…」①気にしないSNSのコツ

「イラストのいいね、気にしちゃってつらいからあんまり気にしないようにしたい……」

「どうやったらいいねを気にしないようにできるのかな」

と、いいねを気にしたくないのに気になっちゃう人向け【SNSを使う上で、いいねを気にしないためのコツ】について。(リライトしました。2021.6.30)

まず書いておくと、「気にしちゃうのやめたい…」と言ったってそりゃ気になるよ。

なぜなら人って「足りないもの」を見つけるのが得意なんだそうだ。

「不足」は生命維持に関わることだから、脳の生存本能が敏感に察知しがちなのかもしれない。(食べ物や水が足りないと人間は死んでしまうので)

あげく生命維持に関係ないものまで、あの人に比べて自分はいいねが何分の1しかないとか、前回に比べていいねが○個減ったとか、とにかく「足りないほう」に目がいくようになっている。もうこれには特に理由もなく、脳のクセと言っていいんじゃないかと思う。

だったらその単純な脳をちょいっとだまくらかして、気にしないようにすればいいのでは?

とやってみたら、思いのほか良かったことについて書きます。

具体的にはこの二つ。

  • 複数アカウントを作って脳の作業量を増やし、放棄させる
  • ツイートアクティビティをチェックし、いいね率で分析する

(脳科学についての専門家ではないので、ざっくりとした表現になっています。)

複数アカウントを作って脳の作業量を増やし、放棄させる

"居場所は複数あった方がよい"というのはよく言われること。

SNSでも同じで、自分は複数のアカウントを行き来することで気が楽になった。

なぜかというと根拠がある。

細かい数字を把握しにくくなる

理由の一つは、複数アカウントを行き来することで細かい数字を把握しにくくなること。

一つのアカウントに貼りついていると、単純な脳くんがせっせと働いて「フォロワー◯人いるのにいいねが△個しかない……不足です!」「前回いいねが△個だったのに今回は○個、どんどん減ってる……不足です!」みたいに細かい数字を見つけようとしてしまう。

「気にしないようにする! 気にしないぞ!」といくら自分に言い聞かせたところで、どうしても気になる。本能だから。

そこで、管理すべきアカウントを増やしてみた。

脳くんの作業量が増えて「これ全部把握するのめんどくさいな」となる。

新しいことやめんどくさいことが苦手な脳は、細かい数字を記憶し不足を発見するための労力とそれによって得られるメリットをはかりにかけ「割りに合わない」と判断。

結果として脳くんは、「細かい数字を記憶して不足を発見する」という作業を放棄する。

つまり、私はフォロワーの数やいいねの数がどうでもよくなった。(ほぼ)

脳はなるべく楽をしたがるから、そこを突いた作戦です。

複数アカウントと言っても、自分の場合は実質二つ。

  • 仕事の告知用アカウント(現在稼働していない)
  • 創作用アカウント
  • 二次創作用鍵アカウント
  • ブログの更新お知らせ用アカウント(更新のお知らせのみ)

自分の場合は数字にそれほど強くないというのもあるのかも。もしくは、複数のアカウントで絵を描くことによって単純にいいねの「総数」が増えた、ということで単純な脳くんがごまかされてくれたのかもしれない。(だとしたら私の脳はかなりおばかさん。だがそこがいい)

別アカウントには別の物差しがある

また、場所によって物差しが違うということも私の気持ちを楽にさせてくれた。

ジャンルやクラスタによってウケる絵柄も違えば、反応のフットワークも違う。あのジャンルでは理解されないこともこっちのジャンルだと分かってもらえる、みたいなこともある。

居心地のいい場所を見つけて脳くんが安心することで、いいねの不足が問題じゃなくなることも多い。

なので、コツというかポイントだと思うのは、それぞれのアカウントの傾向(フォロー・フォロワー層や話題など)をかぶらせない、というところ。なるべく幅を持たせる。

アカウントを増やしても、たとえばどれも二次創作用だったりすると似たようなフォロワーが集まるので傾向が似てしまい、多様な物差しに出会えない。AジャンルのアカウントにBジャンルの大手のバズりが流れてきたりとか普通にするし。

避難場所にもなる

たとえば子どもの場合、学校だけが居場所だとそこの人間関係や勉強でつまづくと全部が嫌になってしまう。

でも家庭の居心地が良くて家族が自分を認めてくれていれば大丈夫だったりする。

学校も家庭もうまくいかないときは、おばあちゃんの家に行くと優しくしてもらえて安心できる居場所になったりする。

そういう「避難場所」としても複数アカウントって機能するんじゃないかなと考えている。

あとジャンルの空気が殺伐としているときにちょっと別のアカウントにいよう、とか、ネタバレが流れてくるからちょっとしばらく別のアカウントにいよう、とか。

なにもSNSにこだわらなくても、「リアルでやることを増やす」「リアルな居場所を増やす」とかでも脳くんをごまかすことができる。

病んだ絵描きの知人がいいねの数がうんぬんと病みツイートを繰り返していて、ある日知らないおじさんから「そんなことで悩むのは一日中家でダラダラしてるからだよ! 働け働け! そしたら気にならないよ!」とリプされていたことがある。

一見クソリプ、というかどう見てもクソリプだけど、今考えてみると「脳の容量を絵の評価を気にすることだけに割いていると、どうしても絵の評価だけひどく気になっちゃうよ」という部分は真実なのかもしれない。

ただ言い方な。

ツイートアクティビティをチェックし、いいね率で分析する

どうしても数を把握したがる「数字大好き脳」の人の場合、どうせ気にするなら【ツイートアクティビティ】を確認してみるのもいいと思う。

【ツイートアクティビティ】というのはTwitterについている簡単な解析で、「何回表示されて、何回画像がクリックされて、何回いいねされて、何回リツイートされたか」みたいなことがざっくり分かる。

たとえばこの二つ、私が投稿した2つのイラストのツイートアクティビティを比べてみる。

いいねの数だけ見たら「前回の5分の1しかない! なんでこんなに減っちゃったんだろう?」となるけど、ツイートアクティビティを確認することで「なんだ、インプレッション数がだいぶ少ないからか」と分かる。なんなら、いいねの数じたいは少ないけどいいね率は高い。

別にイラストが不出来だったとかではなく、単に見られた数が少なかっただけ。「いいねが減った! 私の絵が下手になったのかな? ジャンルの人に嫌われたのかな?」みたいに気にする必要はないということが分かる。(私の場合は安心感につながった。)

たまたま影響力の大きい人がRTしたとか、ハッシュタグの【話題】に入ったとか、そういうことでインプレッションはかなり増える。逆に、そういうのがなければ増えなかったりする。いいねの数も変動する。

こんな感じでいいねの数ってかなりいいかげんなものだから、どうせ気にするなら自分のツイートアクティビティのいいね率を比較するようにしている。

そして「この時間帯に投稿するとインプレッション伸びやすい気が……?」とか「イラストよりマンガの方がいいね率高いかも」とか「カラーイラストの方がクリック率いいな」とか、過去の自分と比べてデータを取って、納得する。

もしいいねを増やしたい場合、そのデータに基づいて試行錯誤してみるとなんぼか建設的だと思う。

それでも気にしすぎちゃう人は

脳くんは意外とちょろい。やりようによってどうとでも感じ方を変えられるというのが分かって、私はだいぶ楽になった。

いいねを気にしないコツ
  • 複数アカウントを作って脳の作業量を増やし、放棄させる
  • ツイートアクティビティをチェックし、いいね率で判断する

しかしそれでも根強い苦しみがある、承認欲求を根本からなんとかしたい、という場合は、原因がもう絵と関係ないところにあるのかもしれない。

そんなしんどい承認欲求を何とかしたい人のための記事も書きました。

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