いいねがつかない、私の絵が下手だから?
いいねが少ないのは私が交流できてないからかも……もっと交流がんばらなきゃ
と無理したり自分を責めてしまう人向け【結局いいねの数って「どこで何を描くか」な気がしてきた。ニーズがあるところでニーズのある絵を描くことで、今より多く見てもらえるのではないか】という記事。
ネコ好きが集まっている場所でネコを描いたらたくさん見てもらえるが、ハムスター好きが集まっている場所でネコを描いてもさほどではない。
二次創作であれば、メインジャンルのアカウントで別ジャンルをせっせと描いても反応は薄いし、ABというCPが多い場所で「いいや私はBCが好きなんだ! ほらみんなBCも見て! BC好きになって! いいねして! なんで見てくれないんだよー!」とシャカリキになったところで労力のわりに手応えは少ない。
そこで「絵を見てもらうために交流がんばらなきゃ」ってなると、自分などはコミュニケーションが苦手だからこそ絵を描いている人間なので本末転倒になってしまう。
アウェイなのは分かっていて「それでも居心地がいいからここで絵を描きたい」とか「それでも布教のためにこの地で生きていくのだ」とかならいいけど、アウェイなことに気づかないまま空回りして苦しんでいるのだとしたら、そこをなんとかしたほうが楽になるのではないか。
「どこで何を描くか」ということ
私はTwitterアカウントを複数持っている。二次創作用の鍵アカウント、3次元の趣味用アカウント、仕事用のアカウント、このブログ用のアカウント(@tkhs_bsdz)など。
それぞれびっくりするほどフォロワーさんの毛色が違う。
今まで「二次創作と3次元(2.5次元含む)は親和性が高いのでは? 漫画原作の舞台もあるし、ファンはほぼ同じ層なのでは?」と思っていたけど、実際自分の複数アカウントを見るとフォロワー層が全然重なっていなかった。自分の場合だけど、二次創作用アカウントで3次元のイラストを投稿しても見てくれるのは1人か2人。
当たり前だけど、二次創作イラストなら二次創作用のアカウントに、3次元は3次元のアカウントに投稿することで、より多く見てもらえるように感じている。
二次創作ならジャンルを絞ってみる
二次創作のアカウントで、メインジャンルとは別ジャンルのイラストを投稿したら思った以上に反応がなかった……ということもあった。
「Aジャンル好きな人ってBジャンルにもハマってる人多いよね……Bのイラストアップしてもそこそこいいねがつくのでは?」と思っても、意外とそうでもない。
自分の場合はごく親しいフォロワーさんたちとわいわい楽しむためだけに別ジャンルを描いていたのでそれでよかった。
でもそうではないのなら、アカウントを分けてみるとか、pixivなどでしっかりタグをつけて投稿してみるなどしたほうが同士に見てもらいやすいように感じる。
オリジナルなら自分の得意ジャンルを伸ばす
オリジナルの場合は二次創作よりも茫洋としていて絞るのが難しいのではないか。ジャンル分けもハッキリとはされていないし。
たとえば自分は仕事ではこういう絵柄で、
仕事用のアカウントでリアルなイラストや二次っぽい絵柄を描いても反応はかんばしくない。
絵柄が違うだけでそこまで反応が違うの? Twitterのバグかな? というくらいかんばしくない。
つい飽きられないために「こういう絵柄も描けるんです!」とアピールしたくなってしまうというか変化をつけてみたくなるというか、裾野を広げたくなってしまうんだけど、あんまり効果ないなと感じた。
「自分の絵を見てくれた人に、どんなふうに感じて欲しいんだっけ?」
「でも自分の得意ジャンルが分からないんだよ。どれがハマるか分からないんだよ。だからジャンルも絵柄もあれこれ変えて投稿していきたいんだよなあ……」と思ってしまうのだ。
けど「アレを描いたらいいねがたくさんつく」とか「コレが人気ジャンルだから」みたいに、反応だけに振り回されて疲れてしまった。
そこで立ち返ったのが、
「自分の絵を見てくれた人に、どんなふうに感じて欲しいんだっけ?」
ということだった。
結局それが本当に自分のやりたいものであり、得意ジャンルになっていくのだと思う。そうじゃないなら描いていても自分が楽しくない。せっかく趣味で描いているのに。
私の場合は似顔絵なので「上手い」とか「すごい」とかではなく、「似てる」と言われるのがいちばん嬉しい。さらに「すごい上手いし似てる〜!」とかじゃなく「なにこれ変な絵……でも似てる……(ニヤ……)」というリアクションがいちばん嬉しく感じる。
結局はそういうテイストの絵柄で長く描き続けていて、自分も楽しい。
最終的には「いいねの数は関係ない」ってことになる
いいねの数を求めて右往左往していた時期があった。需要やらニーズやら。
しかし、そのうちに自分の本当に描きたいものが見つかると、それを喜んで見てくれる場所も見つかった。(私の絵を好いてくれる人が、少しだけど集まってきてくれるようになった)
そして本当に描きたいものを描いて、本当にほしい言葉をもらっていると、いいねの数とは関係ない楽しさに到達した。という感じだったと思う。
目先のいいねに振り回されて苦悩する時期はあったけど、「どこで何をがんばれば自分はつらくないのか」を探し求めてみた結果、今のんびりとした気持ちで楽しく絵を描けるようになってきている。