絵を描きたいけど描きたいものが思いつかないときの、自分用ヒント集

絵を描きたいけど何を描いたらいいか思いつかない

というときの自分用にまとめたアイデア集。

絵を描くのってざっくり分けると【創造】と【作業】だと思うのだけど、【創造】部分はMPを使い、【作業】部分はHPを使う感じ。HPは余ってるのにMPが足りないときに「何か描きたいけど思いつかないな……」となりがちな気がする。

たぶん絵を描く上で、意外と【創造】の部分がたいへんなのよね……。

そこで、「なんか描きたいけど描くもの思い浮かばない」というときの自分用に【描くものヒント集】を作っておいてみた。

模写をする

何も描きたいものがないときに自分の中に一から創造していくのはたいへん骨が折れるので、そういうときこそ模写してみるのっていいなと感じている。創造しなくていい(何も考えなくていい)し、無心で集中できるし。

スケッチ本、デッサン本、ポーズ集の模写をする

「デッサン本は眺めるためのものじゃない、模写して使うんだ」というのはよく聞くこと。同じ本を何度模写してもかまわないわけで、むしろ同じ本を繰り返して模写してみるほうが身になる気がしている。なのでむやみにたくさん買い込まず、気に入った作例の数冊だけ。

好きなキャラクターの模写をする

手持ちの資料から、好きなキャラの模写をする。単行本の表紙とか、ゲームのスクショとか。これはいにしえのオタクの時代からスタンダードな練習方法なのではないかしら。

好きなキャラを自分の手で目の前の紙に再現してしまうなんて絵を描き始めた頃はとんでもなく心躍るすごいことだったのに、絵を描いて長くなるとあのトキメキを忘れてしまっている……。そこでたまにトキメキを思い出しがてらやってみているのだけど、やっぱり心が躍る。

好きなマンガの1ページまるまる模写する

マンガを描くような人の場合、好きなマンガのコマ割りや背景などをまるまる1ページ模写をする、ということもできる。描き慣れない構図や建物、風景なども強制的に描ける。しかも何も創造はしなくていいので、作業に没頭できる。

好きな絵描きさんの絵の模写をしてみる

二次創作に親しむようになってから、公式絵だけでなく好きな絵描きさんの絵の模写などもしてみるようになった。自分の好きな作品でさまざまな絵柄を見られるなんてすごいことだし、語弊がある言い方かもしれないけどなんなら公式絵よりも画力が高いような絵描きさんもたくさんいる。

憧れの絵柄や「こんな絵柄を描いてみたい」と感じるものなど模写をするのが楽しいし、たぶんなにかしらの勉強にもなっている気もする。

あくまでも自分だけの練習として。ネットに投稿したら盗用になります。自分では何一つ創造していないのに創造しているような快感がある(これがパクる人の心理なのかも?)ので、しっかりと自覚的に線引きをしています。

捨てる前の雑誌から一枚描く

江口寿史先生が以前Twitterで言っていた、「捨てる前の雑誌のグラビアから一枚描く」というもの。

スケッチというか、写真を自分絵に置き換えて描く感じ? 既存のポーズを見て描くので、構図を考えたり骨格をとらえて人体を構築したりという創造は必要ない。でも自分絵に置き換えるのでちょっとだけ【創造】要素が入って楽しい。おいしいとこ取り。

クロッキーをする

きらいな人も多い印象があるクロッキー。でも「描くものないな」というときにやってみたらけっこう楽しい。

ささっと形をとる練習だから、好きな動画などで気軽にやることにしている。

動画を一時停止でクロッキーしてみる

YouTubeやTVerなどの動画を一時停止してクロッキーしてみる。ポーズをとっている人ではなく動きの途中で一時停止することで、普段描かないような人体を描くことができるのがいい。

推しの動画を使って絵を描けるのもいい。

家にいる人間や動物などをクロッキーする

家に他の人間がいるならその人間を、動物がいるならその動物を描く。

クロッキーというのは形をとるだけなので「ちょっと止まって、動かないで」とかやらないでよく、らくがきやメモ程度に動いているものを描き留める感じでやっている。

トレースしてみる

※ここで言う「トレース」は写して描くことを指しています。

「トレースなんてムダ! 意味ない!」という意見もあるけど、自分としてはやりようで役立つと考えている。これも他者の【創造】を追体験できる練習方法だと思う。

※他人の絵のトレースをネット上に投稿すると著作権トラブルのもとなので、あくまでも自分の練習のみで。

公式絵、好きな絵描きさんの絵、写真などをトレースしてみる

模写したものとトレースしたものを並べて比べてみて、「どこが描けていないのか・自分がどこを見ていないのか」というのを発見する、みたいなことも。

なぞって使うドリルをやってみる

なぞって使うドリル形式の教本、「役に立つのかな?」と半信半疑だったのだけど、意外とこれはMPがゼロのときに没頭できてよかった。

なぞるドリルが効くかどうかって、かなりその人のコンディションに左右されると思う。

MPが満タンのときだと、まどろっこしく感じるかもしれない。

「MPが枯渇しているけどなんか描きたい、でもMPゼロ……なんか描かなきゃ……焦る……」というときによかったです。自分はそういうタイミングで使っています。

カメラロールの写真を利用する編

写真(三次元)を絵(二次元)にするというのはMPを使うので、MPが中途半端にあるときにだけたまにやっている。

好きな推しの写真を描く

推しのSNSに上がった写真を保存しておいて、見て描く(模写する)。

別に推しじゃなくてもいいんだけど、推しの写真なら保存する手間も苦にならないし「あ、これ描きたい」と自発的な欲求が多少は発生しやすいので。

普段自分で撮った写真を模写する

普段から街並みとか友達とか動物とかを撮っている人も多いと思うけど、それを見て描く。

これは街並み写真の人物を推しに変えて描いている人を見て「楽しそう!」と思ったので真似をしてみています。

診断メーカーのお題を描く

MPに余裕があって、お題があれば【創造】もやぶさかではないという場合、診断メーカーやお題提供サイトを利用する。

流行っている作品のファンアート・二次創作をしてみる

pixivでランキングを見ると、今どんな作品が流行っているのかもすぐ分かる。

作品を購入しなくても、ネットで集まる資料でファンアートを描いてみる。(ファンじゃないので正確にはファンアートじゃないけど。)

あまり知らない作品のファンアートを描くのは、普段使わない筋肉を使う感じがして気分が変わる。

描くネタに困らないために普段してみていること

ちょっと先まで描くものの候補を決めておく

毎日毎日「今日は何描こうかな」と探すのはしんどいので、当面描くものの候補をいくつか決めている。描くものと言っても上に挙げたようなことでよければ無理なく複数ストックできる。

普段から資料をストックしておく

絵うまな友人たちは、カメラロールにわけのわからん何でもない写真を溜めていることが多い。「なにこれ? なんで撮ったの?」と聞くと「描こうと思って」と答えが返ってくる。日頃から目にしたものを「あ、これ描こう!」と考えながら生きてるんだと思う。

「おおっ!」と刺激を受けたので、自分も日頃からスマホなどで「これ描こう」と資料の写真を撮る習慣をつけるようにした。あとモノを見るときに「これを描くならどう描くか、だったらどんな資料(写真)が必要か」みたいなことを頭の片隅に置くようにしてみた。(常には無理なのでそういうモードのときだけ)

意識して資料を集め始めると、「描くものがない」なんて言ってられないレベルに資料が溜まっている。

自分のパラメータによって創作スタイルは変わる

以前「絵を描きたいけど何を描いたらいいか思いつかないんだよね」と知人にこぼしたところ、「絵なんて描きたいものが浮かび上がってきてその衝動をいかんともしがたくてつい描いちゃうものであって、思いつかないなら本当は別に絵なんか描きたくないんでしょ」と言われたことがある。

ごもっともすぎて、「描くもの思い浮かばないな〜」というときはいつもこの言葉を思い出す。

自分が今、惰性で「あー、絵を描きたいけど描くものがないな〜」と言ってるだけなんじゃないか? って。言いたいだけとか口癖になっちゃってるとかなら、ちょっと気づいて改めてみたり。

ただ本当に「絵を描くHPはあるけどMPがない」というときはある。

いつもいつも強い衝動に突き動かされてMPを振り絞って絵を描くというのも身がもたない気もするし、そうそう毎回マダンテ打ってたらダンジョンも攻略できない。MPはボスに使うとして、道中は適宜MP節約しつつとりあえず前に進むっていうやり方もしたい。

そういうときの自分用【なんか描きたいけど描くもの思いつかないとき用のメモ】でした。

もちろん人によっては「MPはすごく多いけどHPが枯渇しがちで描きたいものに体力が追いつかない」みたいなこともあるだろうから、それぞれのパラメータによって創作スタイルは変わってくるのかなと思います。

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