
「もう絵を描くのをやめたい! でもやめる踏ん切りがつかない……」
「絵なんかもう描きたくない、でもやめるのはなんだかもったいない気がして……」
という人向け、【絵を描くのをやめたいときの、心の整理のつけかた】について。
「もう絵を描くのをやめたい!」ときの、心の整理のつけかたについて
「絵を描くのやめたい」と思うとき
「もう絵なんか描くのやめたい!」ってなるの、こんなケースがあると思う。
- 思うように描けなくてずっと下手で、嫌気がさしてきちゃった
- 思うように描けないから「自分は才能がないからやるだけ無駄」
- 自分の絵が全然認めてもらえなくて、報われないのがしんどい
- 絵を描くのに飽きちゃった
- SNSの人間関係がめんどくさくて、楽しんで絵が描けなくなった
- 仕事や学業が忙しくて時間が取れない、つい無理して体がしんどい
それぞれのお悩みについては、すでにさんざん記事にしてきている。
才能とかセンスは生まれつきじゃないよっていうこととか。
もっと報われるSNSの使い方をするコツだとか。
※4〜6についてはまた改めて別の記事で。
でもそれはそれとして、「あーもうそんなの分かってるよ、でも私は絵を描くのに嫌気がさしたの! やめたいの!」いうときってあると思う。衝動的になってるとき。
でも「やめちゃうのもったいないかも」「途中でやめちゃうなんて自分はダメなやつなんじゃないか」と思ってしまったりして、なかなか踏ん切りがつかない。
衝動と思考を行ったり来たりするのはとても疲れるので、悩む時間が長いほど疲弊してしまう。
そういうときに、心の整理をつけつつフワッとやめるコツを書こうと思う。
ものごとを途中でやめたって全然いいんです
心理学では【一貫性の原理】というのがある。
これは"何か始めたら続けなきゃいけない気がしてしまう。続けることは尊いことであると思ってしまう"という謎の呪い。
まずは「途中で投げ出すなんて自分はダメ人間なのでは!?」という思い込みを修正してあげてほしい。
絵に限らず、しんどくなったり飽きたりしたら、途中でやめていいのだ。
なぜなら、"一度始めたら続けなきゃいけない"と思ってしまうのは心理学的な思い込みにすぎないから。特に真面目な人ほどこの呪いが根強いかもしれない。
フワッとやめる
あと「やめます!」ってまわりに宣言しないこと。
脳は今までと違う決断をするのが苦手なので、強いストレスがかかってしまう。
「絵をやめたいけどやめにくい」という場合、これがいちばん大きなストレスかもしれない。
なので黙って、フワッとやめる。
Twitterやpixivのアカウントがあるならそのままほったらかしてやめる。
擬似失踪をするつもりで。
それに"帰ろうと思えば帰る場所がある"と思えることで、その場を離れやすくなる。
「絵をやめたい!」ってなると関係するアカウント全消ししたくなるけど、真面目な人ほど全部断ち切りたくなると思うけど、Twitterやpixivのアカウントを残すくらいの保険はかけといていい。
他の居場所を見つける
またSNSで絵を描いてきた人なら「絵を描くのやめたら居場所がなくなっちゃう」というのもあるかもしれない。
だったら他の居場所を見つけることで、絵のアカウントに執着する必要がなくなる。
そもそも、居場所は3つ以上あったほうが心が安定するとも言われている。
リアルの友人と関わる時間を増やすとか街へ出るとかでもいいし、別のSNSに登録したり別アカウントを作ってもいい。
もしハンドクラフトなど絵以外のクリエイティブなことに興味があるなら、別に創作系のSNSを覗いてみるのもいい。特に海外の人が多いSNSは心が自由に軽くなるかも。
やめても戻れる。戻らなくても幸せならそれでいい。
いろいろと書いてきたけど、自分に合う方法がもしあれば参考にしてみてください。
「絵をやめたい!」というときってとにかく衝動的になっていると思うけど、その勢いで全部を断ち切らないことをおすすめしたい。
自分の話をすると、私は合格した美大を辞退して普通の大学に入学したあと「もう死ぬまで絵なんか描くもんか!」と思って絵を描かなかった。
でも結局しれっと今また絵を描いて、同人やって、ブログもやって、デザインの仕事もしている。ゲンキンなもんで、絵を描くのやっぱり楽しいなあとニコニコしている。
それがあのときもし「みなさん! 私はもう絵なんか描きません!! 金輪際ですよ!!!」と決めちゃって宣言しちゃっていたら、まわりにも自分にも恥ずかしくて戻りにくかったと思うんだよね……。
絵をどうしても描きたければ一時的に逃げたってやめたってどうしても戻ってきてしまうし、たとえ戻ってこなかったとしても、それは別のところで楽しくやれているということだからそれでいい。
「絵なんかやめたい……」と悩んでいるあなたは今幸せじゃないと思う。しんどいし。
大切なのは"絵をやめるかやめないか"ではなくて"自分が幸せかどうか"なので。
「絵を描くのしんどい、幸せじゃない」と思えば黙ってやめていいし、
絵をやめてみて「やっぱ絵を描いてるときって幸せだったかも」と思えば気軽に戻ればいい。
自分が幸せかどうか、楽しく感じるかどうか。
ぜひそれを基準に考えてみてほしい。
そのためにも"やめるときはフワッと軽く、黙ってやめてみる"といいと思います。