「人に絵を見せるのが恥ずかしい…」をどうにかする方法を考えてみた

趣味でイラストを描いているけど、人に見せるのが恥ずかしくてSNSに投稿するのをためらってしまう。本当は見てほしいのに……

せっかくTwitterでイラストアカウントを作ったのに、恥ずかしくて最初の一枚がなかなか投稿できない(または2、3枚投稿したきりやめちゃった)

という人向け、【恥ずかしくなりにくいコツ①最初は渾身の作品じゃないものから投稿してみる②キャプションで照れ隠しをする】についての記事。

人に絵を見せるのが恥ずかしい、というのはよく聞く。自分が小学校で子どもたちの絵を見ていた頃も、描いた絵を見せるのを恥ずかしがる子はいた。

恥ずかしくて人前で絵が描けない子もいた。図工の時間は固まってしまって、描いているふりをしてやり過ごしたり、手で隠しながらちょっと描いては消し、ちょっと描いては消して最終的に真っ白のまま終わる。たぶんその子は「自分には絵が描けない」と思い込んでいて、何をどうしていいかわからないという感じだった。それを「自由に描きましょう! はいどうぞ! さあ描いて!」と言っても無理な話で、そういうときにどうしたかというのはこちらの記事に書いている。

この記事では「絵を描くのは好きだしTwitterにも投稿したいけど、恥ずかしくて最初の一歩にためらってしまう」という人向けに、恥ずかしくなりにくいコツみたいなものを考えてみている。

  • 自分を照らすスポットライトを消す
  • 最初は渾身の作品じゃないものから投稿してみる
  • キャプションで照れ隠しをする

といった感じ。

まず、人はみな自意識過剰になりがち

自分はこれまでリアルでもネットでも絵を描いてきて、人に見せるのにもかなり慣れているほうだと思う。それでもたまに、Twitterに絵を投稿するときに心拍数が上がって体が硬くなり「いったいどうしちゃったんだ私は!?」ってくらい緊張したり恥ずかしくなったりすることはある。

そういうとき思い出すのが【スポットライト効果】というもの。

被験者にダサいTシャツを着せて、たくさんの人がいる部屋に入ってもらう。被験者は「こんなダサいTシャツ着てて恥ずかしい……たぶん50%くらいの人はこのTシャツの柄に気付いているだろう」と推測する。しかし、実際Tシャツの柄に気付いたのは20%程度だった、という実験。

自分が思っているより他人はこちらを見ていない、興味を持っていない、ということ。

なのに自分では「まるで自分にだけスポットライトが当たっていて、劣った部分がいつも全部丸見えになっているみたいな感覚」を抱きがち。そういった現象を【スポットライト効果】と言うのだそうだ。

私は、なにか懊悩が生まれたときには、自分で勝手に点けていた架空のスポットライトを消す想像をしてみることにしている。そうすると「なんだ、人からはそれほど見えてないや」と落ち着くことができる。

「恥ずかしい」を分析してみる

「恥ずかしい」という言葉もあいまいで、自分の心をきちんと表現できていないように感じる。

恥ずかしいというか、「照れる」、「緊張する」という感覚が近いのではないかしら。

絵が上手い人だって、何年も仕事で絵を描いてきている人だって、自分の作品を人目に触れさせる瞬間は「照れ」や「緊張」はある。むしろ、たぶんこの感覚を失ったら終わりなのでは……? と思う。

その複雑な感情を「恥ずかしい」でくくってしまうからわけわかんなくなるわけで。

まずは自分の気持ちをはっきりと言語化して自覚してみるといいかもしれない。

例えば英語だと「恥ずかしい」って単語もいろいろある。

  • embarrass:人前できまり悪い思いをする、まごまごする
  • ashame:自分の行いを恥じる、罪悪感を感じる
  • shy:シャイ、照れちゃう
  • blushing:褒められて照れちゃって顔が赤くなる

自分の感じている「恥ずかしい」は、どの「恥ずかしい」なのだろうか。

ashame」以外だったら何の問題もないではないか、ということになる。なにか道徳や法に触れるような絵を描きたいような場合は「ashame」を感じるかもしれない。

下手だから恥ずかしい

まず「下手だから恥ずかしい」というの。これは英語で言うなら「embarrass」だと思う。

「下手な自分がまごついて描いた絵だから、人に見せるのが恥ずかしい」。

こう書いてみると「だから?」ってなものだけど、本人にしてみれば真剣に悩んでしまう。

※これの克服方法について、後半で詳しく書いていきます。

自信がない(自分の理想に届いてない)から恥ずかしい

または「もっと上手くなってからアップすべきなのに……」「まだ私の絵は理想に届いていないのに、そんな絵を人に見せるなんて……」みたいな感覚もあるかもしれない。

絵を描く人って多かれ少なかれある感覚かと思うんだけど、自分は最近それ「いやいや私は何様なんだよ笑」と思えてきた。

だってそうでしょう、たかが一介のインターネットお絵描きマンである自分が、「まだ私の絵は理想に届いていないから恥ずかしい」?

「まだ私の絵は理想に届いていないから、人に見せるのが恥ずかしい」

理想に? 届いてないから? 恥ずかしい?

口に出して言ってみるとバカらしくなってくるというか、こんなこと考えてる方がよっぽど恥ずかしいと思えてくる。

性癖丸出しだから恥ずかしい

あと、「自分の性癖丸出しだから人に見せるのが恥ずかしい」というのもあるかもしれない。

「え、ちょっとそれは分かんないな……」「へー、そういうのが好きなの? うーん」みたいな反応をされちゃったら、自分を丸ごと否定された気がしてしまう、それが怖い。でも創作っていうのはそもそも自分をさらけ出すものだし……と、そこらへんの葛藤があるんだと思う。

ただ、自分の経験としては「こんなニッチな性癖恥ずかしいな、誰も分かってくれないかも……」と思っても必ず誰かは引っかかってくれる。ネットは広大なので。もしシーンとなったら「この場にはこれが分かる人はいなかった」でいいんじゃないだろうか。

あと「こんなこと描くの私だけかも、誰も分かってくれないかも」と思ってしまうことも、よく考えればそこそこ傲慢なのかもしれないな、いう気が最近ではしてきている。

絵を投稿するとき、恥ずかしさが薄れるコツ

さて、「まだまだ下手だから投稿するの恥ずかしい。どれくらい上手くなったら人に見せてもいいのかなあ……そんなこと言っててもしょうがない、投稿しよう! ああでも恥ずかしい……」という「embarrass」な場合。

これってやりようによっていくらでも対処できると思うので、それについて考えてみた。

渾身の作品じゃないものからアップする

最初の投稿作品は渾身の一作を! と思ってしまうと、そりゃあ緊張するのです。

「渾身の一作を投稿してスルーされたらどうしよう」

「なにか悪口みたいなことを言われたらどうしよう」

全力の自分でぶつかっていってひらりとスルーされてしまうと、そのまま突っ込んでべちゃっと転んで、立ち直れないダメージを受けてしまう。想像するだけで恥ずかしいし身がすくむ。

だから自分は、ジャンルが変わって新しいアカウントで投稿するようなとき、最初は5割くらいの力で描いたものをちょいちょいこまめに投稿してみている。体重をかけずに、言葉は悪いけど「様子を見る」というか。

自分がよけいなダメージを受けないためでもあるけど、自分の5割くらいのらくがきを面白がってくれる人というのは本当に仲良くなれる相手だったりするから。

もし「最初がらくがきだとこいつ絵が下手だって思われる。舐められたくない。やっぱり最初に私の全力を見せつけるべき!」とか思ってしまうのも自意識過剰なのかも。不良の入学式じゃないんだし。上でも【スポットライト効果】というのを挙げたけど、人は自分のことをそれほど見ていない。一人相撲をとって、結局は肩透かしをくらうことになる。

執拗にキャプションをつける

「イラストを見てもらえない、反応してもらえないのが不安で緊張してしまう」ということもあるかも。

絵だけではイマイチ伝わる自信がない場合、自分はイラストに添える文章で伝えたいことをなるべく全部きっちり伝えてしまう。なんなら文章だけでも十分興味深く面白いような感じにしてしまう。pixivでは【キャプション芸】と言われたりするこの手法。

「イラストを見てもらえない、反応してもらえないのが怖い」というのはつまり「コミュニケーション不全に陥るのがこわい」ということなので、キャプションで補完することでコミュニケーションを完成させるということ。

「私は絵だけでわかってほしい。文章に頼りたくありません! そんなの邪道でしょ!」と感じる人も多くいるだろうけど、自分はそんなに大した絵も描けないし、不安でイラストを投稿できないくらいならまずはコミュニケーションを優先させてしまおうと考えている。

見る人との関係性ができてから、いずれは絵だけでわかってもらえるようになるのだっていい。

あと、キャプション芸って照れ隠しとしても多大な効果を発揮する。照れちゃうからベラベラしゃべってごまかしちゃうみたいな。上で言うと「shy」な人向けの対策になる。照れをごまかしたっていいじゃない。

他人に期待せず、じょじょに慣れていく

「絵を見てほしい」「評価されたい」「スルーされたくない」、だから最高傑作を描くまで投稿しない! だと、いつになっても人に見せられない。

私がやっている【恥ずかしくなりにくいコツ】
  • 「人はそれほど自分のことを見ていない」
  • スルーされてもダメージを受けないような出来の絵から投稿していく
  • キャプションで補完する
  • まずはとにかく、自分の絵を人目に晒すことに慣れる

絵を人目に晒すことに慣れたら、ある程度フォロワーさんが安定のいいねをくれるようになったら、じょじょに渾身の決め顔ショットや全力大傑作を描いてみる。これなら、つまづきや心の負担が少なくて済むと思う。

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