「イラストの仕事って、どういうきっかけで就けるの?」
「イラストの仕事って特別なきっかけがないとできないんじゃない?」
と疑問に思っている人向け【コネも経験もなかった私がイラストの仕事をすることになったきっかけ】について。
私は美術やデザイン系の学校に行っていない(美大受験の経験はあるけど結局行かなかった)し、当然コネもない。
ただ、同人活動を趣味で淡々とやっていてなんとなく絵は描き続けていた、その程度。
その程度でもきっかけさえあれば普通にイラストの仕事はできるんだよ、という、私の【きっかけ】について伝えたくてこの記事を書くことにした。
たいしたきっかけでもないので手短に言ってしまうと、
- Adobeソフト(特にIllustrator)が使えたこと
- SNSに作品をアップしたりポートフォリオを作っていたこと
この2点のみ。
コネ・経験ナシの私がイラストの仕事をするようになったきっかけ。
知り合いにポートフォリオを見せた
私は趣味でイラストを描いていたけど、なかなかまわりから嬉しい評価をもらえるようなことはなかった。
しばらく絵を描くのをやめて趣味の旅行をしまくった時期がある。
そのうちネットを通じて絵と関係ない知り合いもできて、あるときそのうちの一人になにげなく「趣味で絵を描いていたんですよ、もう今は描かないけど……」とポートフォリオを見せた。
すると「Adobe Illustratorが使えるならうちでデータ作ってよ」ということになり、その会社の委託としてイラストを描くことになったのだ。主にチラシや販促用のグッズ(ノボリ)など。
委託なので有利な条件での雇用関係とはいかなかったけど、イラストを描いてお金をもらう、という経験は私を大きく変えてくれたと思う。
SNSでイラストを描いていて声をかけてもらった
またTwitterにイラストをアップしていたら、知り合いのスタートアップの会社に声をかけてもらってパッケージデザインの仕事をさせていただいた。(具体的なことは伏せているけど、今は先方とやり取りがないのでそのへんはごめんなさい。)
パッケージデザインなのでAdobe Illustratorをメインで使い倒さなければならず、ここでもAdobeスキルに救われた形。
やったことのない業務ばかりで、しかも委託なので意思の疎通がしにくく孤独だし、そのわりに責任も重いし(プロジェクトの遅れのシワ寄せが来やすい)、フリーランスって本当にたいへんなんだなと痛感した経験でもある。
でも、とてつもなく貴重な経験をさせてもらった。
クラウドソーシングと並行して
委託業務だけでは収支も取れない(AdobeCCなど諸経費が出てしまう)ので、クラウドソーシングも並行してやっていた。
クラウドソーシングは基本コンペ形式でこちらから売り込んでいくので、自分のペースで仕事ができるのがありがたい。
委託がない時期は積極的にクラウドソーシングのコンペに応募したり、逆に繁忙期はクラウドソーシングを抑えることができる。
きっかけはとにかくAdobeスキル(と、ポートフォリオ)
ここまできっかけについて書いてきたのは、自分語りをしたかったわけではない。
イラストの仕事って絵が上手いとかあんまり関係なくて、もっと別の大切なポイントがあるんだよということを言うためだ。
どのケースでもポイントになったのが【Adobeソフトを使えるスキル】。
印刷物を作るならAdobeソフトが使えないとお話にならないし、描いたイラストを動かすにもAdobeだし。
私がイラストの仕事をするきっかけは、Adobe Illustratorが使えたことが最大のポイントだったと言っても過言ではない。
使えたと言っても同人活動で使っていたレベルなので必要最小限ではあるけど、最初は必要最小限使えれば十分だった。
実際に業務をこなすうち、イヤでもスキルは身についていくので。
「イラストの仕事してみたいな」と考えている人は、「じゃあもっと絵が上手くならなきゃ!」とか「コネクションを広げなきゃ!」よりも先に、Adobeソフトを基本レベルで一通り使えるようになることが超おすすめ。
あとは本格的なものじゃなくていいので、ポートフォリオを作っておく。
作品は趣味で描いていればイヤでも増えると思うので、SNSにアップするなりスマホやタブレットに入れてフォルダに分けておくだけでもいい。
そうすればパッと人に見せることができるので。
これくらいなら今すぐできると思う。
私もそうだったから分かるけど、「イラストの仕事って絵が上手くなきゃできない」「美大卒でコネがなきゃできない」と勝手にハードルを上げてしまいがち。
でもポイントはAdobeソフトが使えることと、作品をすぐに人に見てもらえるようにしておくこと。
「声かけてくれるような知り合いなんかいないよ……」という人はクラウドソーシングから始めていくのもおすすめ。
なるべくおおぜいの人の目に触れるところへ作品をアップロードつつ、裏では虎視眈々とAdobeソフトのスキルを身につけていってみてほしい。