Twitterでイラスト仕事を募集してたら依頼メールが来た! どう返信したらいいんだろう?
イラスト仕事のメールのやり取りって実際どんな感じなの?
という人向け【イラスト仕事の依頼が来たときはまず相手の素性や仕事の条件を確認、請けると決めたら速やかに返信する。】についての記事。
TwitterなどSNSでイラストの仕事を募集していても、いざ具体的にオファーが来たら「え、これ請けても大丈夫なのかな……」とか「どんなメールのやり取りをしたらいいの?」と不安に感じる人も多いんじゃないかと思う。
特にイラストの仕事をしたことがない未経験の人やまだ社会経験のない学生さんなどは、具体的な流れを想像しにくいかもしれない。
▽絵仕事の流れについては『パルミー』に詳しい講座がありました。
自分も何度かTwitterやホームページから仕事の依頼をいただいたことがあるのだけど、最初は何も分からなくてめちゃくちゃテンパってしまった。
※自分の場合は全く知らない相手ではなくツテのツテみたいなお取引先だったので、参考になる部分だけ参考にしていただければと思います。
この記事では、
- SNSでイラスト仕事のオファーを請けるには
- 依頼が来たら相手のことを確認
- 請けると決めたら速やかに返信
- ビジネスメールの基本だけでもざっくり知っておくと心強い
ということについて、自分の経験をもとに書いていく。
SNSでイラスト仕事のオファーを請ける
もうすでにやっている人も多いだろうけど、SNSでイラストの仕事を請けたい場合は、
- 自分はイラストの仕事の依頼を受け付けていますよという意思表示
- ポートフォリオになるイラストの提示
- 連絡先を複数
- ホームページや、クラウドソーシングのマイページへのリンク
こんなことを提示しておくと、お互いに手間が省ける&安心感がある&便利かも。
※実績・経験のない人の場合は、クラウドソーシングを利用した方がより仕事も請けやすく、安心かなと思います。
これらの段取りをした上で、いざ本当に仕事の依頼が来たときどうすれば良いのか、という流れについて書いていく。
仕事の依頼が来たら、まずは相手について確認する
クラウドソーシングを通じての依頼なら、相手に対してある程度の信頼はできる。仲介が入るので音信不通や未払いも起こりにくい。
しかしクラウドソーシングなどを通さず【企業 対 個人(絵描き)】とか【個人(依頼人)対 個人(絵描き)】みたいな依頼の場合、相手が信頼できるのか見定めなければならない。誰もが知っている有名企業がSNSで一介の絵描きにわざわざ依頼するようなことも少ないだろうし、こういった依頼というのはたいてい存じ上げない相手からのことも多いので。
ホームページや会社の住所について確認してみる
自分はまず差出人の企業や個人のホームページを検索してみることにしている。そしてその企業や個人が、メールで言っている通りの業務を行なっているかどうかを確認する。住所も確かめる。
ホームページがいかにも作りかけだったりどう探してもネットに情報が無いみたいな場合、その企業や事業が存在するとしても軌道に乗っているとは考えづらい。かもしれない。そんな企業や個人が正当なギャランティを払ってくれるとはちょっと思えない。完全なるスタートアップに一から付き合うつもりでない限り、素性もわからない相手と取引するリスクは、自分はおかしたくない。
SNSで他にオファーを請けた人がいるか確認してみる
また、SNSで検索してみると同じくオファーを請けた人がつぶやいているかもしれないのでそれも確認してみる。「○○のお仕事で描かせていただきました」みたいな告知をしている人もいるかもしれない。
ざっと検索するだけでも「チラホラpixivで声をかけられた絵描きがいるみたいだな」「よくTwitterから絵描きにオファーをする企業なんだな」みたいなことが分かったりする。
「請けている絵描きもチラホラいるみたいだし、じゃあ自分も請けてみよう」と思えば請けてみてもいいし、「全然はっきり情報が出てこないから不安だな」と思えばお断りしてもいい。
疑っているみたいで申し訳ない気もするのだけど、顔の見えない相手にメール一つで依頼されるわけなので、自分はこれくらい用心したいと思っている。
請けると決めたらなるべく早い返信を心がける
確認してみたら真っ当な依頼人で安心して請けられるなと思ったら、自分はなるべく早い返信(できれば24時間以内)を心がけている。
自分はクラウドソーシングのプロフィールに、
通常、24時間以内に返信します。
と書いておいてある。依頼してくる相手もネットでよく知らない絵描きに連絡してきているわけだし、請けてもらえるのかなるべく早く知りたいだろうし。経験上だけど、返信が早いというのは一緒に仕事をする上でもかなり重宝される。
請ける際に詳細を確認する
あと、仕事を依頼する場合に、初手からきちんと詳細を伝えてきて「こういう感じですけどどうですか」と依頼してくる人と、成立してから詳細を伝えてくる人がいる。
初手から詳細を伝えてくる依頼の場合は「それでお請けします、よろしくお願い致します」でOKで、まだ疑問点があれば「確認したい点があるのですがよろしいでしょうか」と、こちらから聞きたいことを聞く。
- ラフのやり取りや仕事の流れについて
- 納期
- データの形式や納品方法
- ギャラ(消費税、源泉徴収のことも必要なら確認)
- この案件が実績として掲載可能か
などなど。
最初から詳細に言ってくれる人もいれば、聞かれなければ言わない人もけっこういるなという感じがある。なぜか分からないけど、聞いても一回では答えてくれない人もいる。そういう場合はこちらはちょっと慎重に、しつこくなっても確認せざるを得ない。
相手の返信モレを防ぐには、
- 具体的なサイズがありましたらご指定ください
- 納期に関しまして、詳しい日程を教えてください
- テンプレート等ありましたらご提示ください
以上につきまして、よろしくお願い致します。
こんな感じで箇条書きにして番号を振るようにしている。(それでも答えてくれない人もいるので、どうしても必要なこと以外は私は回答をもらうことをあきらめます。納期もサイズも答えてくれない人いたけど、多少仕事がしづらいくらいでなんとかなると言えばなるので。)
分かる範囲でいいのでこちらの予定を提示しておく
依頼する側はする側で納期に間に合わせなければならないわけで、途中で連絡が滞るのがいちばん不安で困る。
なので、分かる範囲でいいのでスケジュールを提示すると先方にとっても見通しがつけやすくなる。
たとえば、
ラフは◯日までにお送りできます。ご確認の上、修正があれば3日程度で可能です。
◯日以内にラフをお送りするので、×日程度でご確認の上、返信をお願いします。修正した最終稿は△日までにお送りできます。
など。
ビジネスメールの基本は知っておくと心強い
また、学生さんなど社会人の経験がない人や、社会人でもあまりメールのやり取りをしない人の場合、ビジネスメールの基本だけでも知っておくと安心だと思う。基本というよりは自分の中で使えるビジネスメールっぽい言い回しを増やしておくというか。
個人的に読みやすく役に立ったのはこちらの二冊。
単にメールの書き方だけでなく、相手との情報共有のコツについても分かりやすかった。
フリーランスはビジネスメールのスキルが最重要
この記事を書いていて、イラストの仕事を請けるからってそんなに気負うことはないよなという気持ちになった。自分は気負いすぎてテンパってしまったけど、あんなにテンパることなかったよなって。そもそも相手がちゃんとしてくれないこともけっこうあったよな……と思い出してみたら、一人で緊張してピリピリしていた自分がばかみたいにも思えてきた。
「ちゃんとしなきゃ」と身構えるのではなく、相手の条件を聞いて、足りない情報があれば聞いて、その通りにこなせばいいだけなんだ……。
そのためには【ビジネスメールことば】に慣れておくと心強いです。
【お絵かき講座パルミー】のサイトでは、「実際に企業側がどんなメール文面を送るか」ということについても書かれています。絵の仕事を考えている人は読んでおくといいかも。