「Twitterで絵を見てもらえない」の前にインプレッションを確認

Twitterにイラストをアップしても全然反応がない。見てもらえていないのかな……

と悩んでいる人向け【まずはインプレッション数を確認して「本当に絵を見てもらえていないのか」それとも「見てもらえてるけど反応されていないのか」を分析してみるといいかも】という記事。

「絵を全然見てもらえなくてつらいです」という悩みをよく聞く。けどそれって本当に見てもらえていないのか、それとも見てもらえているけどその上でいいねされずスルーされているのかは分からない。

Twitterには簡単な解析ツール【ツイートアクティビティ】という機能があるので、自分のツイートを確認・分析してみるといいかも。という記事。

【ツイートアクティビティ】を確認・分析してみる

【ツイートアクティビティ】を見てみる

まず、【ツイートアクティビティ】の見方について。

筆者のアカウント(@tkhs_bsdz )を例に確認してみる。

  1. 確認したいツイートの、右下のグラフアイコンをタップ
  2. 「すべてのエンゲージメントを表示」をタップ
  3. 【ツイートアクティビティ】が表示される

確認するのは【インプレッション】と【メディアのエンゲージメント数】(そのイラストがクリックして見られている数)と【いいね】。

自分の絵がどれくらいの回数見られて、そのうちどれくらいの回数クリックして見てもらえて、さらにそのうち何回いいねされたのか、ということが分かる。

ただし、回数ではなく割合で見る ←※重要

ただし、見るべきは回数そのものではなく、割合。

インプレッションはちょっとしたことで大きく変動するので、数自体にとらわれるのはあまり意味がないからだ。

つまり、【メディアエンゲージメント】(そのイラストがクリックして見られている率)と【いいね】を見ていく。

このツイートの例だと、メディアエンゲージメント率は14.5%、いいね率は1.15%。

しばらく自分のツイートアクティビティのデータを取り続けて割合を観察してみると、自分なりにどんなイラストだと見てもらいやすいか、いいねが増えやすいか、みたいなことがつかめてくる。

これが分かることで、やみくもにいいねの数だけで一喜一憂する前に「やっぱこういうのは目に留まりにくいんだな、まあそれでも描きたいから描くけど」とか「じゃあ次は敢えて狙ってこういうのを描いてみようかな」などとやりようがあり、これはかなり精神的に良い気がする。

でも、いいねの数を気にする人にとってはどうしても、「計算してみたら○%だったんだけど、これって普通より多いの? 少ないの?」みたいな疑問が湧いてきてしまうと思う。

「メディアエンゲージメントは10%あれば妥当」と考えてみる

これは一例でしかないけれど、Twitterの画像をクリックしてまで見てくれるのはわずか10%程度というツイートを見かけたので挙げておきたい。

このツイートの場合、メディアエンゲージメント率は10%程度で、いいね率は0.7%程度。(たぶん数字が違っていて2.2万人ではなく22万人なので1/10ですよね?)

上に挙げた筆者のアカウントのツイートアクティビティの例も、メディアエンゲージメント率は14.5%、いいね率は1.15%とほぼそんなものだったので、このあたりが妥当なのだろうという気がする。

これ見ると「エンゲージメント率ってこんな少なくていいのか……」と、ちょっとホッとしませんか。いいね率はさらにそれより少なくても当然なんだ、ということになる。

「なーんだ、10%もあれば御の字なんだ」となると、「私の絵、全然見てもらえてないと思っていたけどそんなことなかった!」ということも多いと思う。なんなら「今まで反応が少なくて悩んでたけど、実はけっこう多かったのか!」なんてこともあるかもしれない。

絵が見てもらえているのか不安で仕方ない人は、とりあえず、一つの指標、安心材料として10%というのを持ってみる。0.いくつにこだわって一喜一憂するためではなく、ざっくりとらえて安心するためにツイートアクティビティを使う、ということです。

メディアエンゲージメントが10%を切る場合

もしどうしても気にしたいならば、メディアエンゲージメント数が常に10%を切るようだとやりようによってはもうちょっと見てもらえるのでは? と考えることもできる。

もしかしたら目を惹くようなイラストを描けていないということかもしれないし、たまたまフォロワーさんたちが忙しない時間帯に投稿してしまっているのかもしれないし、自分の絵がTLの需要と合っていないということもあるかもしれない。理由はいろいろ考えられる。

(※以下は、Twitterのサムネの仕様が変わったので参考程度に)

またご存知の通りTwitterというのは、イラストをアップすると画像の一部がAIによって自動で切り取られてしまう。

おかしなところが切り抜かれてしまうと、例えばキャラの胴体部分と文字しか見えないサムネになって興味を持たれずについスルーされてしまう、なんてことに。

なので目を惹くサムネを工夫したり、なんなら最初から横長の画像にして切り取られないようにするなどの方法も考えられる。(これならクリックしなくても絵全体が見えるので)

エンゲージメント数が10%以上あるのにいいねがつかない場合

そこそこフォロワーがいて何千何万もインプレッションがあり、エンゲージメント数は10%以上ある、なんなら20%以上ある、なのに全然一つもいいねがつかないという場合。(あんまりないと思うけど)

Twitterの仕様上ほとんどないことだと思うけど(評価の低いツイートは露出が上がりにくいので)、もしあるとしたらそれは"イラストをたくさんの人にクリックしてまで見てもらえているのに、いいねをつけずにそっ閉じされている"ということが考えられる。

つまり「ぱっと見で興味を惹いたのでクリックして見たけど、全体を見たら満足度が低かった」のかな、ということ。

描き込みが甘いのかもしれないし、全体図をみたら雑なのかもしれないし、顔は上手いけど体全体を見たら期待したクオリティと違った、とかなのかもしれないし、思ったキャラやCPと違ったのかもしれない。もしくは何を言いたい絵なのか分かりにくかったのかもしれない……などなどこれまたいろいろな原因が考えられる。一回だけならツイートアクティビティのバグかもしれない。

「自分の絵の満足度を上げたい」と思えば、信頼できる絵描きの友人に相談してみるなど、客観的に自分のイラストを見直すこともできる。

エンゲージメント数は10%以上あるし、もっといいねを増やしたい場合

「10%しかクリックしてイラストを見てくれないのか……それって寂しくない?」と思うなら、フォロワーさんの集め方を変えてみることもできる。

興味のある人を集めて見てもらう

ちなみに私の二次創作アカウント(鍵付き、フォロワー300人程度)だと、メディアエンゲージメント数はだいたい20%、いいね率は8%ほど。

ブログ用アカウントと比べるとインプレッション自体は五分の一以下なのに、エンゲージメント率といいね率はそれぞれ約10倍になる。(※鍵アカウントでインプレッションが増えないから、という要因も大きいので話半分に聞いてください)

同じ人間が同じ絵柄で描いているのだから、上手い下手とか作者の人柄とかは関係ない(はず)。

ではどうしてこんなに違うのかというと、

この二次創作アカウントのフォロワーさんはほとんどがpixivからフォローしてくれた人たちで、「このジャンルの絵を見たい!」という強い目的を持っているからだと思う。

Twitterでつながりたい系のハッシュタグを使うなどしてフォロワー数を増やしても、大してお互いの絵に興味がなければいいね率は高まらない。

でもpixivなど創作系SNSから最初から興味を持ってくれている人が集まることで、いいね率は高くなるんじゃないか。ということが「推測」できる。

※自分はいいね率を高めるために狙ってpixivから誘導したわけではなく、結果的にこうなったので「pixivから来てもらったフォロワーさんが多いからかも?」と分析できたという話です。

インプレッション数を増やす

また、単純にインプレッションを増やせばクリック数もいいね数も増える。力技だけどいちばん簡単でシンプル。

インプレッションを増やす方法はたとえばこんな感じ。

  • 人が多い時間帯にアップする
  • 適切なハッシュタグをつける
  • セルフRTする

数字にこだわるなら、自分のツイートで比較してみる

「いいねがつかないのはきっとイラストを見てもらえてないんだ、ミュートされてるのかな?」とか「全然反応がない。私は下手だから絵を見てもらえないんだ」と判断してしまうと、そこで落ち込んで終わってしまう。

その前にまずは【ツイートアクティビティ】を確認してみることで、

「全然見てもらえてないと思っていたけどエンゲージメント率20%以上もあった。けっこう見てもらえてたんだ!」とか「今までいいねが少ないと思って悩んでたけど、実はインプレッションの割にけっこう多かったのか!」みたいにスッキリすることもあるかもしれない。

さらに、データを取り続けてみることで「こういう塗り方をすると見てもらえる率が上がるかも。目を惹けてるってことかな?」とか「このキャラを描くとインプレッションが増えて、その分いいね率も高くなるみたいだ」などと分析・対策することもできる。

いいねを増やすために分析するというよりは、「いいねの基準なんてそんなもんか」と納得するためという感じ。自分もいったんしつこく気にしてみたことで気がすんで飽きてどうでもよくなり「そんならいいねとかよりも好きな絵を描くほうが楽しいわ」となった。

また「画像をクリックしてまで見る人は10%程度って話もあるし、だったらいいねの数もこれはじゅうぶん妥当な数字だな」と考えればかなり気も楽になる。

ツイートアクティビティの数字にこだわりすぎて描きたいものを描けなくなるのは本末転倒なので、ざっくりと、指標の一つとして参考程度にとどめるのがよいのかなと思う。

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